損失の限度を決めてデイトレする

たま~にですが読者の方から、

「○○の銘柄で大きな含み損を抱えています。
損切りした方が良いでしょうか?」

みたいなアドバイスを求められます。
そうすると私は、トレードの一般論を伝えると共に、

「結論を出せるのは、あなたしかいません。」

と答えます。


だってそうでしょう?

何をトレードしているにせよ、どんなに最悪の状況であるにしろ、一寸先は闇であると同時に反転する可能性だってゼロではありません。
私が持論を展開して損切りを勧め、質問者もそれに従って損失を確定したのに、それが裏目に出た場合には、程度の差こそあれ、必ず恨まれてしまいます。
恨まずとも、後悔される事は必至です。

一方、損切りして以降もトレンドが変わらなければ、

「めでたし、めでたし」

とは言うものの、当たり前の事が起こっただけであり、殆ど記憶にも残してもらえないでしょう。

だからと言う訳ではありませんが、困った時に相談してもらえるのは嬉しいのですが、答えを出すのは、そのポジションの責任者であるあなた以外にはいない事を、この記事を読んだ以降は決して忘れないようにして下さい。


以下の4点を常に意識してトレードして頂ければ、私にアドバイスを求めたくなるような事態には陥らないはずです。

(1)
全てのトレードにおいて、どうなったらポジションを閉じるか、予め決めてからエントリーして下さい。
つまり、損切りの位置を決めてからエントリーして下さい。
例外はありません。
(2)
1日の許容損失額を決めておいて、それに達したら機械的にその日のトレードを終了してしまう事を自分に誓って下さい。
トレーダーは往々にして損失を食らうと、

「負けを取り返す!」

という思考をするものです。
もうその時点で、理性あるトレーダーではなくなっているのです。(ですよね?)
逆に損失を拡大する可能性の方が極めて高いです。
だから損失が自分が予め設定した限度額に達したら、全てのポジションを閉じて、その日のトレードを止めてしまうのが最も理性的な行動になります。

(3)
特にスイングトレードの場合ですが、何%逆行したら損切りするか、予め決めておいて下さい。
これなら、いかなる事態になっても誰にもアドバイスを求める必要はありませんよね?
その時々の状況で複雑に考える必要も無くなります。
(4)
誰かに相談したくなるというのは、上記3つの事が守れなかった事が原因で、損失が想定外に膨らんでしまったからです。
そうならないように(1)~(3)を徹底して下さい。

損失を確定するのは誰にも苦痛ですが、これはトレーダーとして慣れる以外に手はありません。


「損切りは苦手だ!」

と思えば思うほど苦手になります。
それより、自分の予め決めた基準になったらスパッと切る事です。
やれば必ず出来るし、必ず慣れていきます。(痛みが完全にゼロにはなりませんが・・・)

要は、負けトレードになる可能性も常に意識しながらエントリーする事。(ブタほど勝つ事しか考えないでエントリーします。だから含み損は常に想定外であり、様子見する以外に行動が取れないのです。)

そして、切るに切れないほど損失を大きくさせる前に、自分で処理できる程度でスパッと切る事を習慣にしていく事です。
これがトレードで生き残る為に欠かせない、

『基本中の基本にして究極の護身術』

となります。

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