トレードで正しい方法は無数にあります。
「勝っているトレーダーの数だけある!」
と言っても過言でなないでしょう。
ではなぜ、トレードで儲ける事が難しく、参入者の9割以上が資金を枯渇させ、退場していくのでしょうか?
それは、
正しい方法であると同時に、誰にも簡単に継続できる方法なんて、絶対に存在しないのです。
でも、ついそうした絶対的な方法があるように錯覚して、今まで積み重ねてきた手法や経験を投げ打って、目新しい方法に飛びつき、その目新しい方法で最初は喜んでいるのだけれど、遅かれ早かれ「逆境」に置かれる事態となり、するとまた別の方法へと流れていく、という繰り返しになりがちなのです。
トレードで簡単に稼げると思い込んで、特に勉強をするでもなく口座を開き、
「上がりそう、下がりそう」
の思惑だけでトレードすれば、最初はプラスになったりしても、少し時間が経てば九分九厘マイナスに沈みます。
その資金の減り方は、手数料やスリッページといったマイナス要因だけでは決して説明できない急速なものです。
その理由は、人間の本能がマーケットでは積極的に損するように働くからです。
(「利確(2) セルフ・テスト」の記事を参照の事。)
従って本能の逆をやれば勝てます。
(現に、相対取引のFX業者は、顧客に自由にトレードさせれば自然にどんどん負けてくれるので、顧客の注文を市場に流さないで全てのトレードを呑んでいれば、それだけで利益が出るのだそうです。※但し裏は取ってません。)
でも、本能の逆向きにトレードし続けるなんて事は、文字通り「人間業(わざ)」ではありません。
だからその代わりに、実績ある先輩トレーダーの方法を学び、それに従う事で、自分の本能の自由な振る舞いを抑制し、優位性あるトレードを繰り返していく必要があるのです。
どんなに優れた方法でも、必ず負ける時はあります。
それどころかトレードを長く続けていれば、びっくりするような連敗にも必ず見舞われます。
でも、それがトレードなのです。(まずこの事に気づく事が、ブタから狼に変わっていく第一歩となります。)
勝つ時もあれば、負ける時も「必ずある」のです。
だから普段から、
「負けた時に、どのようにして生き延びるか?」
という事を自分に問い、大負けに対する備えを続けて行く必要があります。
大方のトレード初心者は、
「どうやったら、勝てるか?」
という事に強い関心を持ちます。
それはそれで間違っている訳ではありません。
でも「勝ち方」以上に、
「致命傷にならない負け方」
に関心を持つべきだし、持っていなければどこかで、致命的なトレードをして「退場」になってしまいます。
トレードで生き延びる人が少ないのは、
負け方に関心を持てる人が少ない
からではないでしょうか?
誰でも興味を持つ事に興味を持ち、誰でもやる事を自分もやっているだけでは、ゼロサムゲームと言われる不毛の戦場で長く生き延びる事はできません。
でもこれを、致命的な大損や破産を経験しないで、読むだけで悟る事ができれば、それこそ「値千金」というものです。残念ながら私は見事なブタだったので、大損から学んだクチですが・・・?
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