強いトレーダーになる為には、勉強が大切である事は言うまでもありません。
ここで言う勉強とは、
「先輩の知恵に学ぶ」
という意味です。
人間が自分で経験したり思いついたりできる事なんて、たかが知れています。
自分より先にその道を歩いた人で、しかも有意義な何かを発見した話しや書物や動画を学べる事の効率の良さといったらありません。
人が苦労して何年も何十年もかけて得た知識を、わずか数時間で学べる事も少なくありません。
そうした勉強を継続的に続ける事ができれば、何十人、何百人もの先人の知恵を頭に入れる事ができます。
勿論、勉強の途上では、自分にとって何の意味も感じられない知識と遭遇する場合だってあります。
でも、有意義と思えるものが全体のたった1割以下しか含まれていないとしても、それでもやはり自分で編み出したり、思いついたりする手間暇や可能性の低さを考慮すれば、先人から学ぶという事の効率の良さは計り知れません。
次に大切なのは、勉強して知識を頭に入れたままでは、何の値打ちも無いという事を常に意識する事です。
知識が価値を持つのは、それを使ってみて何か効果を実感した時です。
知識に基づいて行動した事によって何かプラスの効果を実感できた時、初めてその人にとってその知識は
「力(=force)」
となります。
同じ知識に基づく行動から得られた実感は、回数を重ねるほどより強固なものとなり、単なる力から次第に武器へと変わっていきます。
勿論、回を重ねれば失敗する事もあるでしょう。
でもそうした失敗経験さえも武器に対する信頼感を高める要因になっていくものです。
具体的な例を挙げれば、例えばテクニカル分析の全てを自力で思いつくなんて、到底不可能です。
まずは書籍等で全体像を広く浅く学んで下さい。
1冊の書籍を1日で読む事はできても、テクニカル分析の全体像を掴むには最短でも数ヶ月はかかるでしょう。
更に実際のチャートを数多く見て、自分なりのテクニカル分析をしてみる事で分析というスキルが養われていきます。
「分析力」という言葉もある通り、立派な力です。
そして更にその分析に基づくトレードを繰り返す事で、最初は単なる知識でしかなかったテクニカル分析が、実際にお金を儲けさせてくれる武器に変わって行きます。
過去チャートに現れたパターンを見て、
「ふーん」
と思うだけなら誰にでもできますが、そのパターンに沿ってトレードプランを建て、実際にポジションを取っていく事で、単なる知識はお金を生み出す「武器」へと変容していきます。
単に学習した事をすぐさま実弾トレードで使ってみて、一喜一憂する事を勧めているのではないので、そこは誤解しないで下さい。
知識が武器になるまでには、その効力を繰り返し感じる経験が必要ですが、必ずしもお金を賭けねば経験を積めないと言っているのではありません。
繰返し経験した事、勝ったり負けたりした個々のトレードの積み重ねで、最初は単なる知識にすぎなかったテクニカル分析が、確固とした武器へと成長していきます。
何はともあれ、どんどん勉強して下さい。
先入観をもって毛嫌いしたりせず、何にでも興味を持って情報収集する事をおススメします。
そうして得た知識を、今度は脳の外側で、具体的な行動や形に表し続けていって下さい。
どう行動し、どんな結果が得られたかは、必ず記録し、後からでも記憶が再現できるようにしておいて下さい。
そうすれば、数年後には、ただ漫然と日々を送るのとは段違いの進歩を実感する事になるはずです。
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