私はよく、
という事を書いています。
この時、私がどんな事をイメージして書いているかと言うと、
- 横ばいのエネルギー蓄積期間を終え、遂に動きだした銘柄にエントリーした場合
- トレンドを継続するパターンがザラバで確認できた時点でエントリーした場合
- 抵抗線を、遂に突き抜けた直後にエントリーした場合
- 多くの人が投げるポイントで空売りした場合
等々、日足チャートという、デイトレの時間枠よりずっと長い時間枠でトレンドを確認していて、デイトレの時間枠内でエントリーチャンスを見つけ、それに飛び乗った場合が殆どです。
日足レベルで発生しているトレンドにデイトレで飛び乗ったのであれば、ちょっと押し目になったからと言って簡単に降りてしまうのではなく、出来るだけ粘る事を考えた方が、利益も伸びる場合が多いのです。
上記で例に挙げた「場合」は、私自身のトレードの典型的なもの(私が個別株トレーダーだった頃)となりますが、スイングトレーダーであっても、スキャルピングトレーダーであっても、殆どのトレーダーは大なり小なり「トレンドに乗る」事で利益を得ているのですから、うまくトレンドに乗れたと思ったら、なるべく粘るようにするのが基本姿勢となります。
しかし、単にポジションを取っている時間が長ければ長いほど良い、というほどトレードは単純ではありません。
- どんな根拠でエントリーしたのか?
- 含み益が増える可能性と減る可能性は、どちらが高いと考えられるか?
- 特定の通貨ペアや個別株の外部の状況はどうか?
- 例えば、個別株に対して先物の動きとか、FXのポジションを持ったまま重要な指標発表の時刻に突入するだけの根拠はあるのか?等々。
他にもポジションを取る根拠は様々に有ると思いますが、その根拠の強さ次第で、狙う利益の幅にも違いが有って当然です。
「自分に都合の良い事は、いち早く確定させたい」
と、
「自分に都合の悪い事は、できるだけ先送りしたい」
という傾向が強くあります。
『プロスペクト理論』なる理論として有名です。
ですから、何も考えないで自由にトレードを行うと、自然と利確が速くなり、損切りは遅れがちになります。
この自然な心の傾向に抵抗する為に、「利は伸ばさねばならない」という事を言っているのですが、この思考はそもそも本能の基本性向に対抗すべき「心がけ」としては意味が有りますが、自分のトレード手法から逸脱してまでポジションにしがみつく事を推奨している訳ではありません。
利が乗ったポジションも、どこかで確定させる必要があります。
この事に対して、安易に「利は伸ばせ」で思考停止しないよう、十分お気を付け下さい。
これは、ブタの本能で正気を失っているに等しい状態ですので、これに気が付いたら、すぐにも根本的改善に取り組む必要があります。
利益幅を小さくすれば、勝率が上がるので、それでやっていけそうな気がしたりしますが、実際には全然理に叶っていない、無駄に難度の高い事を本能に負けて繰り返している状態なので、遅かれ早かれ赤字になる可能性が高いと理解して下さい。
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