GMが破綻しました。
と言っても、既に2週間近く経ってしまい完全に過去の出来事ですけれど。
私はリーマン・ショック以降、「100年に一度の金融危機」という言葉の凄みがどう具体化するのかにとても興味を持っていました。
今年(2009年)の2~3月頃でも、グリーンスパン氏やソロス氏といった金融界の大御所が、
「まだまだ、こんなもんじゃね~」
とマーケット参加者を怖がらせるものだから、何かまだ大きな出来事が待っているという先入観にも似た意識が頭から離れませんでした。
でも日経平均が3月の安値からスルスルと回復し、4月に9000円を回復した時には、今度は「買わないリスク」に耐えきれなくなってしまいました。
株というのは、安い時に買って、高い時に売れば儲かります。
その、最も株が簡単な時期に、存在するかどうかもわからない「何か」に怯えて出動できないでいたら、後で酷く後悔すると思われたのです。(デイトレに専念するなら、そのような考えも不要なのでしょうが、株式相場に関わる者としては、一度は「底で拾う」という経験をしたいと思っていました。)
ところがその後も一向に「何か」は起こらず、日経平均はジリジリとゆっくりではあるものの値を上げ続け、遂に先週末には1万円の大台を回復しました。
その間、欧米の銀行のストレステスト等がありましたが概ね「合格」でしたし、ビッグスリーの一角であクライスラーの破綻も見事なソフトランディングとなり、なんとGM破綻が確定した日も米株価指数は上昇して引けました。
「何か」があるとすればGMの破綻くらいしか思い浮かばない私には、全く嘘(夢?)のような結末となりました。
はたして今、「100年に一度の金融危機」は、その最悪期を脱したと言えるのでしょうか?
それは予知能力の無い私にはわかりませんが、少なくとも「100年に一度」の出来事なら既に起こっています。
GMの操業開始が1908年9月16日です。
リーマンショックが2008年9月15日。
(Wikipediaより)
リーマンが破綻したその日に、既にGMの破綻も決まっていたと考えれば、
見事に「100年に一度」の出来事であったと言えます。
これは単なる偶然かもしれませんが、歴史とは時々こういう密かな演出をするものでもあります。
私と同様に「何か」が起こるのを待っている人も、まだいると思います。
でも上記の通り、それは既に起こってしまっているという解釈も成り立つ訳です。(日本人にはあまりピンとこないかもしれませんが、GMの破綻というのは100年に一度の出来事と言うに十分値するインパクトを持っています。リーマンだって堂々たる老舗ではありましたが、「100年に一度の」というには幾分役者不足の感は拭えません。GMの破綻が事前に完璧に織り込まれて、株価が下がらなかったのは意外と言う他ありませんでしたが・・・)
既に日経平均は明確な上昇トレンドを見せつけているのですから、このトレンドラインを割るまでは強気、一旦割り込めば(終値で)全ての買いポジションを解消するという作戦はいかがでしょうか?
また、それこそがテクニカル・トレードの実践でもあると思います。
「もう、乗り遅れた」
という考える方もいるでしょうが、相場は常に
「まだは、もうなり。もうは、まだなり。」
です。
日足チャートを見ると「今さら・・・」とゲンナリしてしまうかもしれませんが、月足チャートを見れば、まだまだボリンジャーバンドの基準線にも届いていない銘柄がゴロゴロしています。
(株価はまだ限りなく「0」に近いですよね? しかもまだPBR<0.2なんだから、リスク&リワード比でみれば、まだまだチャンスである事が分ると思います。但し、特にアイフルを推奨しているのではありません。自分で買う銘柄は自分で選んで下さい。)
デイトレについても、長い氷河期が終わり、また稼ぎやすい相場が帰ってきそうです。
デイトレに底も天井もありませんが「出来高」だけは絶対に必要です。
まだまだ実体経済は不況の真っただ中ですが、1万円を回復した事で、またデイトレで稼ぎやすい相場が帰ってきそうです。
(ま、ちゃんと予習さえすれば、常にデイトレはできますけど「デイトレに適さない相場」というものが有るとすれば、この半年はまさにそれでしたね?)
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