小幅とはいえ米株は下げて今週を終えました。
いろいろな理由が取りざたされているものの、私はGMの破綻を必死で織り込もうとする動きではないかと想像しています。
あなたはGMは破綻すると思いますか?
「そんな事、知るわけないよ!」
そりゃそうですよね?
あなたや私が知らないのは当然としても、トヨタやホンダの社長でも、ましてA首相だって知らないと思います。
では世界で誰が一番GMの破綻可能性ついて正確に把握しているでしょうか?
それはGMの経営幹部という事になります。
その幹部が6人でGM株を売却し、大恐慌以来76年ぶりの安値をつけたと報じられました。
これは、どんな高名なアナリストやその筋の見解より、遥かに信頼性の高い情報だと思います。
よりによってこんな時期に、GM経営幹部という立場を考えれば、非難轟々(ごうごう)になる事が明白でありながら、それでも売却に踏み切るという事は、彼らには非常に高い確率で自分の持っている自社株が紙くずになってしまう事を予見できたからとしか考えられなくないですか?
6人で30万ドルという事は、一人あたりたった500万円くらいにしかすぎません。
腐ってもGMの経営幹部なんですから、500万円なんてはした金だと思うのですが「ゼロになるくらいならマシ」と考えたのかも知れません。
うがった見方をすればGM幹部が「破綻しない」と確信した場合「GM幹部が自社株売却」というニュースを作り出しておいて、裏で買いまくるという事もありえなくはないです。
GMの幹部ともあろうものが、一人当たりたった500万円分の売却というのは小さすぎて不自然なところが怪しいと言えば怪しいですが、そんなミエミエの悪事を米SECが見逃すと考えるのも更に御不自然です。
米政府にGM破綻という匕首(あいくち)を突きつけて、本気の救済を求めたという可能性も否定しきれませんが、ちょっとあざとすぎる気もします。
だからやはり、GMは90%以上の確率で破綻すると見るのが妥当だと思います。
GMの破綻は、元々「おまえは既に死んでいる」のクライスラーの破綻とはインパクトが違います。
まだGM破綻確定までには時間がありますが、来週以降日経平均が9000円割れで引ける場合には躊躇なくポジションを一旦整理する事に決めました。
このブログで紹介している低PBR株のスイングは、試された方には実感頂けてると思いますが、非常に強力です。
ポートフォリオ全体での損益で見ると、日経平均が下がる日は1歩下がり、上がる日は2歩上がる感じです。(ただしそれは、ここ2ヶ月あまり上昇トレンドが発生している為で、市場全体が下落相場ではそうはいきません。)
だから4月の日経平均9000円超えで買った銘柄群を、仮に来週9000円割れで売却しても、十分利益を確定できます。
売却しないで我慢してた方が無駄が無い可能性もありますが、週足でダブルトップ完成、日足で上昇トレンドライン下方ブレイクしたら、やはり一旦は「売り」が正解だと思います。
ポジションを整理しておけば、大幅下落した場合に安値を再度拾う事もできるし、9000円回復ならまたそこで仕込めば良いだけの話です。
トレンドに乗り続ける事は利益を育てる為に不可欠ですが、トレンドが「終わるかもしれない」状況では、捉えず「降りておく」というメリハリが、頭と尻尾の両方を食えないデメリットはあるものの、常に資金を機動的に活用し続ける為には必要だと考えます。
デイトレとは異なり、低PBR株はとことん持ち続けて大きなゲインを得るつもり(数百%のゲイン?)でいたのですが、GMの破綻ともなるとその衝撃は予想しがたいところもあり、しかるべきテクニカルサインが出ればそれに従うという事で方針を変えました。
これもデイトレーダーの性(さが)かもしれませんが、決めたルールには従います。
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