あなたは、
「トレード手法はシンプルなほど良い。」
という事を読んだり聞いたりした事はありませんか?
私はあります。
しかも何度も、いたるところで。
有名なトレーダーの著作を沢山読んでいれば、度々出てくる、トレードの奥義的知見の代表格です。
人間には、
- 複雑=高尚・高級
- 単純=低俗・低級
と認識がちな性質がある為、自分の虎の子を市場で安全に運用する為には、より複雑な手法が必要であるように考え、行動しがちなものです。
しかし複雑な手法というものは、一つの結論を出すまでに数多くの判断プロセスを経る必要があるという事を意味し、毎度毎度、正確に手法通りのトレードを繰り返していくのは至難の業です。
更には無意識のうちに自分の「都合」や「思い」が入り込む余地が多くなるという事でもあり、メカニカル(機械的)なトレードを心がけているつもりなのに、知らぬ間に本能の意のままのトレードになってしまいがちでもあります。
だから、
「トレード手法はシンプルなほど良い。」
に、私も大賛成です。
でも、シンプルなほど良いからといって、勉強しなくても良いとか、試行錯誤を繰り返す必要が無いという事ではありません。
- 膨大な読書量
- 膨大なチャート読影量
- 仮説と検証の繰り返し
- そして勿論、トレード数
(といっても、無暗にトレード数を重ねる事を是とする訳ではありません。)
こうした努力の積み重ねで得た知識と経験があればこそ、何を選び取り、何を捨てて良いかの判断もできるようになります。
「トレード手法はシンプルなほど良い。(勿論、デイトレも)」
は間違いなく正しいですが、使い手の腕前が問われるのは当然であり「楽して稼げる」みたいな意味ではありませんので、くれぐれも誤解されませんように。
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