デイトレで究極の利確方法【但し、上級者専用】(3)

デイトレ生存率向上ブログ・イチオシの利確ルールは(既にさっしがついている方も多いとは思いますが?)、

『トレイリング・ストップ』

です。
エントリーして、思った方向に値が動いたら、エントリー時にセットしておいたストップロスを元の位置より少し引き上げます。(「売りエントリー」の場合は、引き下げます。)

含み益を守りたいという本能の指示に従って、浅すぎるストップ幅に設定していたのでは、即利確と変わらない結果になってしまいますのでご注意を。
ちょっと神経を逆なでするくらいの深いストップがおススメです。


既に述べた通り、一度設定した逆指値注文の損切り位置は、絶対に緩めてはいけません。
1トレードあたりの最大損失量を、確実にコントロールする為です。

一方、含み益が出始めると、現値とは一定の距離をおきながら、ズルズル、ズルズルとストップの位置をずらしながらついていきます。
可能ならば、デイトレなのに、オーバーナイトになっても、ついていきます。
次の日も、次の日も、ストップにかからない限りいつまででも、ついていきます。

これが何かというと、『利益幅を限定しないトレード』です。

「損失は限定するが、利益は限定しない」

なんてスマートなんでしょう?


勿論、トレイリングストップにも欠点はあります。

「利確時には、必ず含み益を一定量吐き出してからの確定となる」

です。
目の前に発生していた数百Pipsの含み益が大きく減ったところでストップ注文が執行されたら、そりゃいい気分ではないでしょう。
でも、トレイリングストップを使い続ける為には、ストップが執行されたと同時に「マーケットさん、ありがとう」と思う度量が必要です。
ストップロスが執行されたら、それが損切りであろうと利確であろうと、すかさず、ありがとう

「マーケットさん、ありがとう~!」

と心から思う。
これぞ、マーケットの女神から好かれる為の最強のオマジナイです。


この記事を読んではいても、何度も目の前で含み益が半減するトレードを繰り返したら、ついつストップ幅を小さくしたくもなるでしょう。
でもそれは、本能に易しい行為であって、優位性を損ねる可能性が大です。

デイトレーダーは、自由です。
どんな利確をしようと、私が言う事と反対の事をしようと、誰からも叱られたり文句を言われたりする事はありません。
ただ、1割の狼が腹一杯の肉を喰い、9割のブタがゴミ同然のエサに群がって、しかもその殆どが喰いっぱぐれる世界で、そのいずれに属するかをトレーダーは日々自分で選び取っているという事を忘れないで下さい。

『ポジションをフォローしていく唯一の方法は、常にストップ・ロス・オーダーを置いておく事である。それも取引の最初からだ。これには議論の余地はない。これこそ私が初めて習ったルールであり、初めて破ったルールであり、そして守らなかったことで常に大きな代償をはらってきたルールなのだ。』

ラリー・ウィリアムズ著:『相場で儲ける法』P.21~22

ご意見、ご感想、ご質問があれば、コメントでどうぞ。

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(補足)本能と理性の関係については、こちらのレポートで詳しく解説しています。

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1 個のコメント

  • 質問です
    下髭対策はどうすればいいのでしょうか?
    ザラ場発注のトレイリングの場合、往々にしてこれにひっかかります。
    その場合不本意な安さで強制手仕舞いにて終了。
    これへの対策としては、日中はザラ場に発注せず、
    終値をみてその位置によって翌朝手仕舞い発注をする
    という方法がありますが、これはある意味トレイリングから
    逸脱していると考えるべきなのでしょうか?
    この辺、どのように考えれば良いのか教えていただければ幸いです。
    =================================(以下、たかやん)
    いい質問です。
    >これはある意味トレイリングから逸脱していると考えるべきなのでしょうか?
    「ある意味」どころか、しっかりと逸脱していると思います。
    トレイリングストップというのは、
    「執行される為に設定する」
    という事をまず理解して下さい。
    「ひっかかった」
    という事は、設定した損切り(又は利確)が予定通り執行されたのであり、それを望んだからそうなった、と理解できなければ、わざわざストップを置く意味がありません。
    ただし、「往々にして」値が持ち直し、「ストップ注文をしなければよかった」という事態が、「ストップしておいて助かった~!」という事態よりも頻繁に発生し、トータルでマイナスな結果しか生まないと結論できるのなら、ひであきさんが「妥当」と考えているストップの位置が「浅すぎる」という可能性を疑う必要があるでしょう。
    かといって「ひっかかりたくない」ばかりに、当日にストップを置く事を止めてしまえば、遅かれ早かれ「大損トレード」に巻き込まれてしまうはずです。
    そうなっては元も子もありません。(「そんな事にはならない!」と確信できるトレーダーなら別です。全てのトレーダーには自分で戦略を選ぶ権利があり、第三者の意見は常に「参考程度」を超えるものではありません。)
    繰り返しになりますが、トレイリングストップとは執行される為に設定するものであって、執行された時に悔しがる為に設定するものではありません。
    ここが理解できていなければ、トレイリングストップはそのトレーダーにとって無意味以下の存在になりますが、それは誤解というものです。
    その前提で、納得できる深さを探してして下さい。
    その深さは、トレーダー毎に、或は、個々のトレード毎に異なるのであり、私も含めた第三者が「正解」を提示できる訳ではありません。
    (もしかすると、ひであきさんの常識より「遥かに深い位置」に適正ポイントがあるかも知れません。)
    トレイリングストップは、機会利益の可能性を絶ってしまう場合もある代わりに、大損を未然に防いでくれる安全装置の役目を担っています。
    と同時に、「頭から尻尾まで全部食べたい」という人間の欲望と切り離す事で、自由裁量では「ありえない大漁」をもたらしてくれる役目も担っています。
    大きなメリットがある代わりに、再三「デメリット」のケースを体験する事にもなるでしょう。
    しかし、トレイリングストップの役割をよく理解し、自分でも納得できる深さに設定し続ける一貫性を保つ事は、値動きを見ながら、
    「もう、そろそろ天井だろう?」
    とか、
    「きっと反発してくれるに違いない」
    みたいな場当たり的「思い込み」の命令に従ったトレードよりも、格段の優位性を得る事ができると確信します。
    どのような手法にせよ、必ずメリットとデメリットの両方があるのであって、それを
    「メリットだけ」
    にする方法など存在しません。
    特にトレイリング・ストップはその典型であり、しばしば悔しい結果になってしまう事でしょう。
    それでも尚、私はこれを捨てるつもりはありません。
    個々のトレードの結果をみて手法を入れ替えるのではなく、まとまった数のトレード全体の結果から判断すれば、自然にそうなります。
    あきらかに、メリットがデメリットを上回っているのです。
    「悔しい思いをする事を厭(いと)わずに一貫性を貫く」
    という事は、「リスクを(一貫して)取っている」という事でもあります。
    リスクを取る事に一貫性が保たれなければ、マーケットの女神に微笑んでもらう事もできません。
    下髭対策
    そういうミクロな視点からは、トレイリングストップの真価は見えてきません。
    大きな油絵を虫眼鏡で観察しても、油絵具に残った筆の跡が見えるだけです。
    数歩下がって絵全体を見る事で初めて、鑑賞が可能となります。
    再度この記事の(補足)にあるラリーの言葉を鑑賞してみて下さい。

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