「ビギナーズラック」もそうですけど、どんなに初心者やヘッポコトレーダーであっても結構、勝っているものなのです。
でも、負けトレードから反省する事はあっても、勝ちトレードにはめったに満足する事なく、その「勝ち」から学ぼうという気持ちが無さすぎます。
「今のは、もっと利を伸ばせたはずだ!」
とか、
「もう少しエントリーを早くすれば、利幅も稼げたのに~!」
とか、偉そうに贅沢ばかり言って、やり方を変える事しか頭に無いみたいです。
勝ちトレードからこそ学んで下さい。
- どの通貨ペア?どの銘柄?
- どんなエントリー? どんなエグジット?
- どんな手法?
- 何時頃のトレード?
- 何分間ホールドしてた?
- その時のマーケットの雰囲気は?
- 何を考えていた? 体調はどうだった?
- その他、どんな事でも
全てが得難い「学び」なのです。
「手数料を引いたら、ほぼトントン」
でも、間違いなく、勝ちは勝ちです。
小さいけれど、磨けば光る立派な宝石なんです。
「1円を笑うものは1円に泣く」
と言いますが、小さな利益でも勝ちトレードをバカにしていては、あなたが目標に到達できる可能性は低くなるばかりです。
勝ちトレードから学び、再現性を極限まで高める努力をして下さい。
それが「上達する」という事です。
あなたが理想とする勝ちトレードとは、その上達の『先』にあるのです。
最善のエントリータイミングや、利を伸ばすといった事も、上達していけば今よりも、もっとずっと良く見えてきます。
たまたま勝っただけなのに、自分の実力のように勘違いしてしまい、そのトレードから学ぶという意識が無ければ、どんどん上達から離れていってしまいます。
これは「当然」なんです。
完全に負けを経験しない為には、トレードを辞める他に手はありません。
でも、これを「当然」とは受け取らず、すぐにトレードのやり方を変えてしまうトレーダーが本当に多いです。
常に、改善点のある負けなのか、必然的な負けなのかを、しっかり区別して下さい。
トレードする度に、
- 銘柄が違う
- 通貨ペアが違う
- 手法が違う
- 注文の根拠が違う
- 枚数が違う
- ホールド時間が違う
毎度毎度、違う事ばかりやっているという事は、無意識的に、
『上達しない事を選択している』
のと同じです。
上達しないトレードを何年続けても、理想のトレードは決して見えてはこないでしょう。
(補足)いくら「同じトレード繰り返せ!」とは言っても、全く同じトレードが二度と繰り返される事は有りません。
全てのトレードが「唯一無二」です。
私が言っているのは「勝ちトレード」の中から、何らかの「パターン」もしくは「共通点」を見つけ出して、その「パターン」の再現性を高める、という意識を持ってトレードして下さい、という意味です。
仮にビギナーズラックでも、その勝ちトレードの、
「再現性を高めていく」
という事の意味を理解し行動できるトレーダーなら、そのまま勝ち組へ入っていける可能性だって十分あると思います。
でも、そんな事が意識できているビギナーなんて皆無に等しいから、
『ビギナーズラック=初心者にありがちな幸運で、その時限りの事』
という意味で言われるようになったのです。
あなたがその轍を踏む(=先人の失敗を繰り返す)必要はありません。
既に初心者でない方なら、尚更です。
初心者トレーダーにとって、1回毎のトレードの利益なんて、その後の長いトレーダー人生の事を考えれば殆ど何の意味もありません。
初心者トレーダーにとって、最も重要な事。
それは『勝ち方を覚える』という事です。
「勝ち方を覚える」という事には、「負けをコントロールする」という事も含まれるものの、やはり多くの勝ちトレードを経験し、その感覚というかコツを掴んでいく必要があります。
ところが初心者時代の私のように、折角勝ちトレードに出会えても、何らの満足も感謝の気持ちも無く、
「もっと安全に、もっと楽に、もっと沢山稼げる方法があるはずだ!」
みたいな事しか考えないという事は、初心者トレーダーにとっても最も重要な、
『勝ち方を覚える』
という事に完全に背を向けてしまう事になってしまいます。
その後の私が、長くマイナスの泥沼に沈んだのも、当然の結果と言えます。
この教訓が、ぜひあなたのトレードにプラスに反映されますように・・・
必ず、お返事させて頂きます。
もう一度「ビギナーズラック(1)」から読み直す。
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