「損切は難しい」
「損切は苦手」
「こんどこそ、勇気をもって損切を実行しよう」
損切は、多くのトレーダーが苦労しています。
それが「本能」に逆らう行動ですから、無理もありません。
(これについては私の「本能を克服する為に」カテゴリで書いていますので、まだの方はぜひ読んでみて下さい。)
でも損切が発生する事は、デイトレをするからには「あたりまえ」の事です。
一旦エントリーしたら、デイトレーダーにできる事は「脱出」しかありません。
エントリーの判断が間違っていたと判れば、早めに損切する事で、損失を最小限にくい止める事ができます。
損切を躊躇して助かる場合もありますが、損切が拡大する場合も必ずあり、これがデイトレーダーの資金を大きく損ねる最大の原因となっています。
エントリーが間違いであったと判れば、躊躇なく損切する。
これが、デイトレーダーに許された唯一の積極的な防御行動になります。
でも、そこを理解してなくて「何とか努力してしまう」デイトレーダーが圧倒的に多いのです。
あなたは電話で掃除機を売るセールスマンです。(テレビでも保険でも、何でもいいのですが・・・)
とても良い掃除機なので、一日100件電話すれば、10件は売れるとしましょう。
さてある日、あなたは既に5台連続で掃除機を売り上げ、上機嫌です。
意気揚々と次の電話をかけます。
あなたならどうするでしょうか?
5連勝しているから、この客にも食い下がって何とか買ってもらうように努力するでしょうか?
じゃあ、お宅で実演させて下さい
モップも3本差し上げます
なんて食い下がりますか?
電話する相手は無限にいて、100件電話すれば10件売れるのですから、「いらない」と客に言われれば、そんな客に無理に売込む努力をせず、さっさとあきらめて次の客に電話するべきです。
これは、すぐ理解できますよね?
でもデイトレとなると、この
「さっさとあきらめて、次の客に電話するべき」
が理解できていないデイトレーダーが殆どです。
不思議なくらいです。(なんちゃって、過去の私も例外ではありませんでしたが・・・)
デイトレもセールスも、ビジネスである限りは、うまくいく時もあれば失敗する事もあります。
しかし、失敗もビジネスのうちであり、避けて通る事はできません。
ビジネス上の「当たり前の事」として理解できれば、「負けが嫌い」という本能の克服もずっと容易になります。
そこのところ、ぜひよ~く考えて見てください。
マーケットに「いらん!」と言われたら、なるべく早く引き下がり、次のチャンスを探しましょう。
マーケットに逆らって頑張ってみても、無駄だと言う事を理解しましょう。
ちょっと「損切」の話が多くなって、
「お前のブログは損切専門か?」
って、怒られそうですので、次回は全く別の事を書きます。
また、どうぞ。