前回のポジポジ病の防止にも役に立つのが、チャートの環境認識です。
というか、通貨ペア毎に環境認識をしっかり行い、その通貨ペアが今トレード可能か否かの判定を確実に行う事を習慣化できてしまえば、ポジポジ病が出てくる余地も、自然と無くなってしまいます。
では環境認識とは、何を指すのでしょうか?
私は、米国雇用統計の数字とか、経済会議の結果等といったファンダメンタルズは一切見ていません。
そうした数字やニュースが為替にどんな影響を与えるのかを判断するスキルを持っていない事も一因ですが、仮に持っているとしても、無数の要因が複雑に絡まり合って動いていく通貨ペアの動きを(お金が得られる程度に)予測する事は、殆ど不可能に近いと考えているからです。
しかも、全ての要素を刻々と織り込み続けているチャートを、リアルタイムで見る事ができるのですから、私にはその情報だけで十分です。
ただ、主要な指標発表の時刻だけは把握しておいて、そのタイミングではポジションを持たないようにしています。
この意味では、指標等の発表の時だけは「ファンダメンタルズを意識している」と、言う事もできるかも知れません。
環境認識というのは、私の場合は、「今はトレンド状態か、レンジ状態か?」という判定の部分が一番の重みを持ちます。
私はトレンドフォローでのみポジションを持ち、レンジ状態は次のチャンスを待って待機する事に決めています。
だから 「今はトレンド状態か、レンジ状態か?」の見極めを行う事は、収支プラスを維持していく為に必要不可欠な作業です。
トレンドやレンジの状態というのは、同じ通貨ペアの同じ時間帯であっても、それを表示するチャートの時間枠によって、判断はまちまちになります。
私の場合、5分足と1分足が主戦場なので、1分足と5分足がトレンド状態である事が、トレード(=エントリー)する必須の要件となります。
その上である、30分足、1時間足、4時間足のチャートも見て参考にします。
どれを重視し、どれを軽視する、という感じは無くて、それぞれが繋がっている事を意識して見るようにしています。
「今はトレンド状態か、レンジ状態か?」 以外には、「その日、その通貨は既に何Pips動いたか」とか、1時間足レベルで引いたサポレジやトレンドラインの位置関係の確認とか、何種類かの通貨ペアを比較して、通貨毎の強弱を調べたりします。
ただ、通貨毎の強弱は、秒単位でコロコロ変わるので、 1分足スキャルパーは、むしろ見ない方が良いかもしれない、と思い始めています。
デイトレにせよスキャルピングにせよ、ボラティリティの大きい通貨ペアを選んでトレードする必要がありますが、その為にもと思って通貨毎の強弱を調べたりしてきたのですが、最近ポンド円をやるようになって
「ポン円一つだけで十分では?」
と思えてきた、という事もあります。
スプレッドはドル円やユーロドルの3倍くらいあって不利なのですが、 それを補って余りある値動きの激しさがあります。
「激し過ぎて危険」とポン円を敬遠しているトレーダーもいるようですが、トレンドが出ている時にはグングンその方向に動いていってくれますし、OCO注文で損切りの逆指値を入れておけば、不意を突かれても、大怪我にはなりません。
利確は指値注文を入れずに手動で行うので、折角の含み益を「あれよあれよ」と言う間に無くしてしまったりもしますが、たまにでも大きく取る事を狙っていく方が、全体の収支は良くなると見ています。
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