デイトレの秘訣は、
「普通の人と逆の事を思う」
です。
普通の人とはブタを指し、ブタと逆の思考ができれば狼の思考になるのです。
それを具体的に書くと、
「マーケットさん、損させて下さい」
と思う事になります。
トレードの最中に、「マーケットさん、どうか私に損させて下さい!」って思えとは、にわかには悪い冗談としか思えないかもしれません。
しかし、私としては真面目も真面目、これぞトレードの極意の一つとして、私の中で大切にしている考え方の最右翼なのです。
買いエントリーしたポジションにちょっと利がのって、今すぐにも利確したい衝動にかられた時に、「マーケットさん、どうか私に損させて下さい!」と試しに考えてみる(=又は呟いてみる)のです。
すぐさま利確したい気持ちを、心の向きを逆にし、「ポジションを維持したまま反落する事を望む」事で粘ってみるのです。
AM9時30分を過ぎても一度もエントリーできずに焦り出した時に、「マーケットさん、どうか私に損させて下さい!」と試しに考えてみる(=又は呟いてみる)のです。
「ポジションを取ってないと、損する~!」
というブタの焦りを、「損させて下さい」で、鎮めてみるのです。
ルール上はエントリーすべき条件が揃っているのに、直前の負けトレードが頭にこびりついて、ビビッている自分を見つけたら、
「マーケットさん、私に損させて下さい!」
と思いながら、エントリーしてしまうのです。
「マーケットさん、どうか私に損させて下さい!」
なんて考えてる暇があったら、とっとと損切りを完了して下さいね。
心の底から本当に「損したい」と考える事はできませんが、トレードの最中に、あえて逆の方向に意識を向ける事で、欲望に憑依された自分を中和し正気に戻す効果(≒ルールを守る効果)が確かにあります。
心を停止する事は極めて困難ですが、意識的に逆方向に思う事は、やってみれば、そんなに難しくない事がわかります。 そしてこれが身についてくると、本当に自分に優位性のあるチャンスなのか、単に欲望で目が曇っているだけなのか、動くべき時なのか、様子を見るべき時なのか、様々な判断をしなければならない時に欲望から一定の距離を置いた、客観的な判断ができるようになってきます。 この感覚を実感できるようになると、マーケットが意地悪でコントロール不能な存在から、勝つも負けるも自分次第である事が、体験的にわかってきます。 私はまだそこまで行ってませんが、この状態から更に上に行けば、遂には、「損させて下さい!」なんて考える必要すらなく、常にマーケットと共に動けるようになるのではないか?と想像しています。 実は今でもたまにですが、そんな気がしたりする時があります。 勿論これは、何らかの優位性を伴うルールや戦略に沿って一貫性を保ってトレードしている事が前提であり、単に、「上がりそう」とか、 はっきり言って、「損させて下さい!」と思うようにするのは、人間の思考パターンとしては明らかに異常ですが、マーケットにおける最大の敵が「人間の心(我欲)」であるとするなら、この異常は、 と思いませんか?
単なる勘違いかもしれませんけどね? (^ ^;)ゞ
「下りそう」という思いつきでトレードしている場合は、考え方を変えたくらいでは何らの効果も見込めませんので、念の為。
「理にかなっている」
勝ち続ける為には普通ではダメなのです。
最近のコメント