日本では、比較的高い学歴を有する人であっても、投資について何か具体的な学校教育を受けた事がある人は殆ど皆無!というのが現状ではないでしょうか?
投資というものを「教育する必要・価値のあるもの」と広く理解されている米国等と比べると、日本は未だに投資に対しては原始時代的な状況にあると言っても過言ではありません。
日本の個人金融資産における現金・預金の割合が欧米を圧倒して高く、債権や株式など投資の割合が著しく低い事も、その原因の少なからぬ部分は「投資に対する教育レベルの差」にあると私は理解しています。
日本においては、
投資 => 危険
貯蓄 => 安全
という一般常識と言いますか、空気のようなものが存在します。
でも、学校で習った事もないような事に対して、懐疑的であるとか消極的になってしまうという心理は、むしろ自然な事と言えるでしょう。
例えば、個人の金融資産の内訳が下記のようになっているAさんとBさんをみたら、あなたならどう感じるでしょう?
(B氏)現金・預金が全体の10%程度。株や債券等のいわゆる「投資」に60%近く。
A氏は堅実で頼れる感じがし、B氏は相当なギャンブラーで、ちょっといい加減な感じすらしませんか?
ところが、これは日本人とアメリカ人の平均的金融資産の内訳にすぎないのです。
勿論、A氏=日本人で、B氏=アメリカ人です。
ですから、逆にアメリカ人から日本人を見れば、ゼロ金利に等しい預金や現金に50%超も預けてのうのうとしている日本人は、努力を怠っている無能人間に見えてしまうのかも知れません。
だからと言って、日本人の金融資産に占める投資の割合が、欧米に比べて少ない事を、私が問題視している訳ではありません。
私にとっては、他人の財布の中身の割合なんて、どうでもいい事です。
私が気にしているのは、
デイトレで稼ごうなんて、まともな大人の考える事じゃない。
みたいな、投資に対するネガティブな認識が、日本人の潜在意識の底でとぐろを巻いている可能性が高いのではないか?という事です。
私は、投資に無関心な人をつかまえて、無理に投資を薦めるつもりなど、サラサラありません。
しかし、このブログを愛読するような、投資に対して興味を持っている人には、むざむざと投資の落とし穴に嵌まってほしくない、とは思っています。
いっちょ、デイトレで儲けてやろう!
結構です。
成功者の体験談などをみて、やる気を出さない人の方が、むしろ変だと思うくらいです。
でも上記の理由から、デイトレで稼げる可能性にワクワクしているあなたも、心の奥底にはデイトレに否定的な感覚が沈んでいる可能性があります。
もしかすると、あなたは心の底では「多分、勝てない」と思いながら、表面的に「稼いでやる!」と力んでいるだけなのかも知れないのです。
アクセル全開で、同時にサイドブレーキを目一杯引いているような、矛盾した状態かも知れません。
それは、日本に生まれ、日本人に育てられた事による、必然的な心理傾向と言えるかもしれません。
なぜ負けるのか?
勿論、日本人である事が全ての原因であると言うつもりはありません。
でも、相当な部分である可能性は高いと思います。
潜在意識が強く意識している事を、顕在意識が気づかないからといって、甘くみてはいけません。
甘くみてはいけないどころか、最優先に取り組むべき問題です。
では、どう取り組めば良いのか?
更に続きます。
区別した方がベターだと勝手に思っているにすぎないのかもしれません。
今回の記事では簡単化の為に、あえて「投資⊇投機」として書いています。
最近のコメント