デイトレをやろうというのに、なぜ日足が重要なのでしょうか?
デイトレーダーには、日足を見ないでトレードし、なお且つ勝っているトレーダーもいます。
だから、「日足を見ないと勝てない」と断定している訳ではありません。
しかし、日足を重視しているデイトレーダーと、日足を軽視しているデイトレーダーで、どちらの生存率が高いか?と言えば、明らかに日足を重視しているデイトレーダーという事になると思います。
日足を重視するトレードとは(私の独断によると)、トレンドを重視するトレードと言いかえる事ができます。
(「トレンドって何?」という方は、「トレンドとは」で検索して、情報を仕入れて下さい。)
トレンドには、数年間をサイクルとするような長期的なものから、1分間の中に現れる「下降トレンド」=>「反転」=>「上昇トレンド」のように、短期的なものまで、無数・無段階に存在します。
トレンドにはいくつも大事な事が隠されていますが、その中でも結構重要なのが、
長期トレンドは短期トレンドに優先する
というもの。
例えば月足で見ると、直線的に見える下げ相場であっても、それを日足で見ると、結構上がったり、下がったりしている事が見えてきます。
逆に言えば、日足で見ると上がったり下がったりしていて大きな傾向(=トレンド)がつかみにくいけど、月足で見ると、はっきりと大きなトレンドが見える、といった事があります。
この関係は、当然日足と分足でも成り立ちます。
デイトレといっても私の場合は、利が乗りだしたらなるべくエグジットしないで、利が拡大するのを待つスタイルなので、朝一でエントリーして引けまで持っている事も少なくありません。
(これは、心の師匠のラリー・ウィリアムズの教えでもあります。)
となれば、5分足などのチマチマした動きに固執するより、日足のトレンドを重視した方が稼げるのは明らかです。
また、更にホールドしている時間を短くして、利幅は比較的小さいが、確実な利益を積み重ねていく方法もデイトレでは有力ですが、それであっても、エントリーするポイントは、ほぼ例外なく日足のパターンと、現値との位置関係で、「下げ」又は「上げ」を強く示唆している場合に限られます。
まあ、これはどんなトレードスタイルでも共通だと思うのですが、
「明確な根拠が無い、優位性の弱いエントリーは見送る」
という事が挙げられると思います。
あなたがどんなスタイル・手法でトレードしているかは知りませんが、ちゃんと客観的な根拠がある時だけエントリーして下さい。
「ポジションが無いから」なんてのは、もっての他ですよ。
トレンドというのは「継続する」傾向があるから、トレーダーにとって価値があるのです。
だから基本は「トレンドに逆らわない」という事になります。
(「ばかにすんな!」って怒られそうなほど「当たり前」の事ですが、これが「当たり前」じゃない人が多いから困っちゃうんですよね。)
上昇トレンドがあって、500円をピークに下降トレンドに転じていますね?
「トレンドには逆らうな」という事は、上昇トレンドでは買い専門、下降トレンドでは売り専門になれ、という事です。
いくら上げトレンドにあるからといって、今日も上がるとは限らない。
それは当然ですね?
しかし上げトレンドにある以上は、「今日も上がる可能性の方が、下がる可能性よりは高い」という事ですから、買う事はあっても売る事はない訳です。
この姿勢が「トレンド・フォロー」というものです。
これだけでもちゃんと「優位性」がある事は、上昇トレンドの中の陰線と陽線の数、下降トレンドの中の陰線と陽線の数を数えてみればわかるでしょう。
・上昇トレンドが明確な時は、寄り成りで「買い」、大引けで売る。
・下降トレンドが明確な時は、寄り成りで「売り」、大引けで買い戻す。
これだけでも、結構稼げそうな気がしませんか?
まあ、こんな単純なルールに大事な虎の子の資金をなかなか託せないのも人情ではありますが、、、
これが、「トレンドに逆らわない=トレンドフォロー」の基本です。
この説明では「トレンドライン」を使っていますが、「MAの上で買い、下で売れ」というのも、同じ事ですので、お好きな方法でトレンドを判定して下さい。
更に勝率を上げていく為には、支持線ブレイクを加えるとか、抵抗線の手前でエントリーを手控えるとか、ローソクのフォーメーション判定とか色々ある訳ですが、どこまでいっても「トレンドには逆らわない」姿勢こそが基本であり、最も大切です。
しかし、いかなるトレンドといえども、いつかは転換する事になっています。
(転換しないとすれば、「倒産」くらいでしょうか? また、「この上昇相場は永遠に転換しない!」なんて雰囲気になってきたら、そろそろバブル崩壊寸前ですので、手仕舞いの準備を始めた方が良い訳です。)
トレンド転換しているのに、過去のトレンドに固執して資金を溶かすのも馬鹿げた話です。
「トレンドに逆らわない必要はあるが、トレンドが転換したら方針も転換しなければならない」
トレンドが転換したかどうかは、トレンドラインをブレイクした位置に寄りつくかどうかで判定します。
移動平均線のブレイクで判定する人もいます。
何を選ぶかは、あなたの自由です。
沢山のチャートの中から、あなたの納得のいく判定基準を見つけ出して下さい。
(別に、「トレンドライン・ブレイク」で十分なんですが、自分で信頼できるトレンドラインが引けるようになるには、それなりに練習期間が必要なようです)
トレンドには逆らわず、トレンドが転換したらすかさず自分も方針を転換する。
この「超当たり前」な事ができるだけで、もう「トータルプラス」は手の中にあるのですが・・・(ところが「そんな簡単な事で勝てる訳が無い」、「仮にそれで勝てるなら、もっと安全に勝てる方法があるはずだ」みたいな考え方をしてしまうんです。 欲望に目が眩むと、行動が本末転倒になって遠回りしてしまいます。まあ、人間だから、ある程度は仕方無いのですが。)
この記事でピンとくる人もいれば、ぼや~んと読みすごしてしまう人もいる。
それは、その人それぞれの「現在位置(レベル)」によるものですので、私としてはいかんともし難い。
ただ、どなたの質問にも答える用意はありますよ。
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