今回は、下記(図1)の③を解説します。
③の四角形の左側の縦(たて)の辺、白い円のあたりをご覧下さい。
4時間足の20MA(灰色の階段)、10MA(白の階段)、1時間足の20MA(太い青のMA)、1時間足の10MA(青のMA)が上から下に下向きの角度を伴って順序良く並んでします。(※1時間足チャートで1時間足のMTFMAは、普通のMAに見えます。)
どう見ても「下げそう~!」ですよね。
では、③を5分足で拡大してみます。
予想通りの展開です。
実際にどうエントリーし、どう利確するかはトレーダーによって様々だと思いますが、その多くが「快心のトレード!」ではないでしょうか?
トレンドが明確で、東京市場の寄り付きのレートが下向きの1時間足10MTFMAに近いところから始まる時、かなりの確率でこんな感じになります。
東京市場の寄り付きが一番素直ですが、それ以外の時間帯でも、トレンドのはっきりした1時間足MTFMAに「一旦接近して、再び離れていく」時は、大体チャンスになります。そのつもりで(図1)の他の部分も詳しく観察してみて下さい。
ここらで、直近の高値(4営業日前の7月25日の高値)から400Pipsほど下落した事もあり、しばらく横ばいの調整期間となります。
下降トレンドが再開するのか、上昇へと転じるのか、見極める必要があります。
そして(図3)は(図1)の④の5分足チャートです。
既に4時間足の10MAを上抜けてきているので、このまま4時間足の20MAも突破されるのか、或いは死守されるのかに注目します。
(A)と(B)とで2回、4時間足の20MTFMAを髭が突き抜けています。
4時間足20MTFMAの下降階段は堅調に下向きを保っていますし、RSIも70を大きく超えた後にダイバージェンスにもなっているので、髭の先端を損切りポイントにして、平均足のサインに賭けてみるのも、悪く無いかも知れません。
ただ、4時間足の20MTFMAだけが下向きで、それ以外のMAが全て上向きというのは、やはり危険な事には違いありません。
MAの強度や信頼度を別にして、多数決で動く事も少なくないからです。
(A)と(B)の時点で、MAの本数の多数決だと、上向き:下向き=5:1ですから、多数の勢いで上にもっていかれる可能性が結構あります。
そこで、安全第一で行くのであれば、(C)でのショートがおススメです。
トレンド転換が失敗に終わる時は、2本の15分足MAのデッドクロス(上下の向きが逆の場合はゴールデンクロス)が決め手になる事が多いのです。
1時間足レベルのBB+3σ抜けからの戻りであり、1時間足レベルのRSI70超えからの戻りである事も合わせると、(C)のデッドクロスによって下降トレンドが死守されたと判断するのは、極めて妥当と思われます。(世界中のトレーダーも(C)で同じ判断をしたからこそ、その直後に5分足のRSIが30を割り込むほど、一気に下げたと推測されます。)
次回「FXを攻略するなら、テクニカル分析はコレで決まり!(8)」につづく。
【MTFMAの各種時間枠チャートでの表示選択一覧】
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