本能を克服する?

このブログでは「本能を克服する」なんて事を書いているものだから、

本能に打ち勝とう!

とか、

本能をどうやり込めるか?

といった方向で頑張っちゃう人がいます。
これは、私のブログが原因なのかも知れず、そうであればお詫びと同時に、補足説明が必要という事になります。


あなたの本能は、あなた自身であり、あなたがあなた自身を敵視するなんて、新たな問題を抱え込むだけです。
確かに、本能に従ってデイトレを繰り返せば、損失は雪ダルマのように拡大し続ける事でしょう。
でもそれは、あなたの本能があなたを守る為に、良かれと思うからそうなるだけの事であって、本能には少しも悪気はありません。
また、あなたが意識的にどう頑張ってみても、巨大な無意識の領域に根をおろす本能を打ち負かせる可能性は低いと言わざるを得ません。


たとえば自殺を決意した人の事を考えてみて下さい。
本当に死を決意したのなら、吐ききった息を二度と吸わないだけで死ねます。
全く受身を取らないで、コンクリートの床でバタンと仰向けに後頭部から倒れこむだけで死ねます。
強い紐で首をギュッギュッと強く2回結んで固結びを作るだけで死ねます。

でも、そんな自殺方法なんて、聞いたことも無いですよね?


なぜ無いかというと、死ぬ直前まで意識的である必要があるからです。
死の直前で意識が本能と対峙すれば、意識には勝ち目が無い事を、意識の方が降参するしか無い事を、誰でも本能的に知っているのです。
だから本当に死にたい人は、死の手前で失神し、失神状態で自動的に死に至る方法を選びます。


自殺する事に比べれたら、デイトレは遥かに簡単なことに感じられます。(そもそも、比べるべきものでもありませんが・・・)
しかし、「真の敵は我にあり」という点で共通していますし、その敵があなたを守る事を願ってやまない「本能」であるという点でも共通しています。

ココがポイント
デイトレの為に「本能を克服する」というのは、本能を敵視したり、本能をやり込めてしまうという意味ではありません。

そういう「心がけ」によって自己のトレードが改善されたという例も確かに有りますが、文字通り本能を打ち負かせた人は、まずいないと考えられます。


巨大
本能(≒無意識)とは、顕在意識からは全容を見渡せないだけで、実に巨大、且つ強靭なものです。
そして更に理解しておくべきなのは、

あなたが試みようとしている事があなたに有害で無いと本能が納得すれば、あなたへの協力を惜しまない存在でもある

ということです。
本能だって、あなた自身なのであり、あなたの自己実現を望まないはずはないのです。


「本能を克服する」というのは、あなたがデイトレに対して、

心からポジティブなイメージを持つという事と、ほぼ同じ意味

です。
あなたがデイトレの優位性を確信し、時々は出くわす損失も必然的なものであると同時にコントロール可能なものだと心から納得すれば、本能も次第にデイトレのルールに従う事があなたに危険の無いものであると理解するようになり、むしろ「狼トレード」に協力的になってきます。

株でもFXでも、スイングでもデイトレでも、何か一つでも勝ち方をマスターすれば、他の土俵でも、比較的容易に勝てるようになるのは、この事(協力的になった本能)が大きいと考えています。

言い換えると、

ココがポイント
あなたが心の底でデイトレに対して恐怖や否定的な感情を持っている限りは、本能もあなたのデイトレにマイナスな影響を与え続けるのであり、生き残りたければ、そうした状況を変えていく必要がある

と言う事です。

とは言え、トータルマイナスの状況にあっても、心の底からデイトレにポジティブなイメージを持つなんて、可能なのでしょうか?

私は、トータルマイナスから一気にポジティブになるのは無理でも、段階的なプロセスを経る事で

「可能にできる」

と考えています。
トータルプラスを実現しているデイトレーダーなら、意識しているといないとにかかわらず、そのトレーダー経歴のどこかで、デイトレに対するイメージの転換に成功しているのです。

ただ、それをどう説明すれば、理解され、実践可能となるのか?
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3 件のコメント

  • 今日、マイルールのシグナルが出たので買いINし、早速逆指しで損切り入力しました。
    勝率のいいルールなのですが、負けてしまいました。
    でも不思議と心は落ち着いていました。
    勝率のいいルールで負けたら仕方ないということと、今まで逆指しせず自由意志でしていたので、ドカンを防げた満足感もありました。
    その後又さっきと同じシグナルが出たので迷わずIN、逆指しで入力。
    少し時間がかかりましたが、逆指し入力の安心感からいつもより多く取れました。
    今までなら初めのショックで2回目のINはしなかったと思います。
    今日は少しだけ本能を克服できた気分です。

  • たかやんさん
    こんばんは。
    レポート、楽しみにしています。
    本能を克服する、というよりかトレードを行う上で、
    障害となる可能性がある本能の一部を書き換えることに
    よって、本能の特性である自己を危険から守ると、
    いう機能についてしっかり理解しつつ、トレードに関連
    する本能の部分に関してはプログラミングを修正する、
    WIN-WIN戦略みたいなイメージを持ちました。
    ありがとうございます。

  • 以前、潜在意識とか本能に関して、自分についてのショーモナイコメントを書いた者です。
    今回の大地震や原発の状況を見ていて、
    ルール通りの素早い損切⇒生き残り
    が、人生、行政、、社会 全てに通じる手法なのか?
    黄金の法則?
    恐ろしいほど見せつけられました。
    大地震の後の津波⇒とにかく逃げる⇒命が助かる
    原発事故⇒楽観的な収束を期待⇒対策が遅れる⇒事態が深刻になる
    放射能汚染による避難距離について⇒3キロ⇒10キロ⇒20キロ・・・・????
    津波⇒本能『逃げろ!』⇒逃げる⇒助かる
    津波⇒本能『逃げろ!』⇒物欲(持ち物を得る為にモタモタしている)⇒逃げ遅れる
    不謹慎、不快 と 誤解されるかもしれません。
    そんなの常識 と バカにされるかもしれません。
    損するのが嫌(物欲)日常的な本能⇒負け組
    生存がかかると本能が物欲を捨てる
    本能にもレベルが有る????
    ===============================(以下、たかやん)
    本能や潜在意識というのは、あえて意識しなくても、ただ生きていくだけなら何の不都合もありません。
    しかし、何かを達成したい時や、達成したいことがあるけど、うまくいかない時、本能や潜在意識のことも理解し考慮すると、原因や対策も見えてくる場合があります。
    トレードでも原発の運営でも、人間がやっているという点で様々な共通点が見出せるのは、むしろ当然な事です。
    とりあえずBookOffへ行って、「心理学」のコーナーで5冊以上面白そうなのを見繕って読んで見ることをお勧めします。(100円コーナーでも、十分良書があります。)
    よみ終わったらまた、BookOffへ。
    これを繰り返して1ヶ月もすると、ちょっとした「心理学通」になれます。
    トレードで生活したいというのであれば、トレードだけに熱中するのではなく、早い段階から「心理学」の知識も得ておく事を、どなたにも強くお勧めします。
    トレードの8割以上を占めるのは、「心理」なんですから。

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