『マーケットの魔術師』(パンローリング)に出てくる魔術師の多くが一度は破産を経験しているそうです。
二度三度という魔術師も稀ではないようです。
名著「デイトレード」のグレッグ・カプラも、
「致命的な負けがあったから、今の私がある。」
みたいな事を言ってます。
大負けは、トレーダーの「こやし」です。
その苦い経験から、トレードの本質を学ぶ事ができるのです。
私も、勝つ気満々でデイトレに飛び込んだものの、何度も想像を絶するほどの痛い目にあいました。
かなりこたえましたが、そうした痛みがあったからこそ、トレードと真剣に向き合う事もできたのだと思います。
人間が、大負けしないまま勝てるようになれるとは、私にはとても思えません。
(大負けの基準は、ひとそれぞれですが・・・?)
ところが私がブログやメールセミナーで、ペーパートレードやデモトレをおススメしている事もご存じだと思います。
一見矛盾しているみたいですが、そうではありません。
大損トレードはいつでもできます。
でも、トレード未経験者から稼げるトレーダーに育つ為には「年月」も欠かせない要素なのです。
一通り、トレードの事が判るまで最短で1年。
更に次の気づきが得られるまでに、また1年。
ちょっと「トレードが解った!」と思えるまでに更にまた1年。
3年間くらいは楽勝で成長し続けます。
本人は無我夢中なので、リアルタイムで自分の成長に気づける訳ではありませんが、後になって振り返ってみれば、1年目、2年目、3年目、各々でレベルがはっきり違っていた事に疑いの余地はありません。
トレードの世界に飛び込んだなら、何が何でも、最短でも3年間は生き延びないと、本人の能力を100%引き出す事は出来ないと思っています。
人によって才能に違いが有るので一概には言えない事だとは思いますが、世の中の職業を見渡してみれば、やはり最短でも3年間くらいは見習い期間があるのが普通であり、半年や1年で成長が止まるほど底の浅い職業なんてまずありませんよね?
だから、初心者トレーダーが第一に考えるべき事は、利益を出すよりも何よりもまず、
「資金を枯渇させる事なく、1日でも長く生き延びる事」
なのです。
話しが元に戻りますが、トレーダーとして成長していく過程では、大負けも必ずあります。
だから大負けしても、くよくよしないで前向きに受け止め、同じ過ちを繰り返さない為にどうすれば良いか、真剣に考え抜いて、失った資金の元を取って下さい。
でも大負けは、トレードを続けていれば無理に求めずとも、いつかは身に降りかかる事であり、求めてまで大負けする必要はありません。(当然ですが?)
基本姿勢としては、コツコツと1日でも長生きできるトレードを心がけて下さい。
トレードで本格的に稼げるようになるのは、見習い期間が明けてからの事と考えた方が、生存率は確実に高くなると理解しています。
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