「週間プラス達成」の価値を軽んずるつもりは毛頭無い。
これの達成なしに、トータルプラス生活など有りえないのは自明の事である。
しかし、これをトレード生活の最終目標であるかのように考えるのは間違いだと思う。
前回の記事に書いた通り、「週間プラス達成」は単に初心者を脱する階段を一段上ったにすぎないのである。
全くの初心者であっても、数ヵ月も正しい方向に努力し続けさえすれば、何が正しくて何が間違っているか、どういう時に何をすべきで、また何をしてはいけないかについて学べるものである。
その学んだ事を日々のデイトレに忠実に再現できるトレーダーであれば、いとも簡単に週間プラスなどは達成してしまうのである。
だからあなたも、「週間プラス達成」を究極の目標のように考えるべきではない。
誰でも、基本的な知識を学んでおれば、あとは損大利小に傾いている本能に打ち勝つ「本気」を出すだけで、週間プラスはすぐに達成できても何の不思議も無い。
確かに本気の出し方がわからないまま長期低迷するデイトレーダーも少なくは無いが、こればかりは本人の自覚を待つより仕方がない。
「来月からと言わず、来週からと言わず、明日から言わず、今この瞬間から本気を出せ!」
とアドバイスする事しか私にはできない。
「そう言われても・・・ 本気を出すって?」
みたいな方は、あらためてこのブログを読み返してみて頂きたい。
いずれにせよ、「週間プラス」というのは、あなたが来週にでも達成すべき
「目の前の目標(最も身近な目標)」
なのであって、
本気を出せばすぐにも達成可能なもの
と考える(信じる、確信する)べきであり、間違っても
「究極の目標」
のように到達困難な目標として仰ぎ見るような事をしてはならない。
それでは潜在意識を益々甘やかして、本気を出しにくくなってしまう。
かくいう私の場合を告白すると、デイトレを開始して半年と少し経過した時、突然連戦連勝状態に突入し、丸2週間にわたって「全勝!」という事が起こった。(こんな奇跡は、それ以来起こらないし、起こせない。)
突然の僥倖に私が有頂天になった事は用意に想像できるだろうし、まさにその通りであった。
しかしなんと、その月のトータルはマイナスで終わり、更に半年近くも「週間プラス」が達成できなかったのだ。
喜びすぎた直後だけに、この現実はなかなか受け入れられないものだった。
何がなんだかわからないうちに、マイナスばかり積み重なっていくのである。
「週間プラス」なんて、実はこの程度のものなのだ。
どんなトレーダーであれ、とりあえずは「週間プラス」を目標にして頑張るのは間違ってはいないが、それだけを目標にしていると、私の二の舞になりかねない。
実際、私と同様の経験をしているトレーダーも少なくないはずだ。
「週間プラス」は大切な事には違いないが、決して凄い事のように考えるべきではない。
稼ぐつもりで参入したからには、当然通過すべき事が起こったに過ぎないのだ。
しかし、実際にはなかなかそれでは済まないからデイトレはややこしい。
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