昨日の記事の中で「If-Done注文」という単語を使いましたが、少し意味が違っていて、
「If-OCO注文」
と書くべきだったようです。
「If-Done-OCO注文」とか「IFDOCO注文」等と命名している証券会社もあるようです。
私のFXデイトレで最も頻繁に使うのが、この「If-OCO注文」です。
どういう注文か説明すると、エントリーすべきタイミングと判断した時に発注ボタンを押すと、「ストリーミング注文」という、ほぼ「成行注文」なのですが、予め許容幅を設定したスプレッド(スリップ含む)を超えた場合は「注文が無効となる」という「成行に近いけど、ズレは限定的」な注文でエントリーします。(注文の詳細は、証券会社により異なる可能性があります。)
それが買いにせよ売りにせよ、注文が約定した瞬間に、予め設定してあった幅の指値注文と逆指値注文が自動的に入り、そのまま何もしなくても、その後のレートの動き次第で、デイトレの勝敗が決着する、という仕掛けです。
指値の幅と逆指値の幅は、通貨ペア毎に、予めそれぞれ設定しておく事ができ、更に、ポジションが維持されている間は、いつでも手動で変更する事が可能です。
この「If-OCO注文」が、どんな優位性を備えているかというと、人間の本能が持つ「損大利小傾向」を抑制し、多くのブタトレーダーが渇望している「損小利大傾向」の難易度を下げる事ができるからです。
その優位性の恩恵を受けたければ
「エントリーした後は、何もしない」
を徹底すれば良いだけです。
「エントリーした後は、何もしない」を徹底しようとすると、
「折角生じていた含み益が消失して、逆に損切!」
という事態にも度々直面させられるでしょう。
でも、そんな事は百も承知の上で、頑として「何もしない」事に徹する事ができれば、自動的に本能と反対向きである「損小利大傾向」を我がものとする事ができるのです。
これが完全に身に付いたら、今度は更に優位性に向かって「何かする」を考えても良いと思います。
私が個別株のデイトレを始めた10年以上も昔には、なんと「逆指値注文の無い売買ツール」でトレードしていました。
常に損切注文を手動で入れねばならず、本能の抵抗にあって、何度痛い目に会ったか知れません。
その後「逆指値注文」を備えた「画期的なトレードシステム」を提供する証券会社が現れ、私もすぐに乗り換えました。
さすがに、逆指値注文を入れるのは手動でしたが、「執行は自動」というだけでも、大きなメリットを実感する事ができました。
時は流れ、今は「If-OCO注文」の恩恵を享受する事ができます。
トレーダーが手動で行うのは「エントリー注文」のみで、その後は「全て自動」で完了する事が可能です。
トレーダーがブタに変身するのは、エントリーした後の値動きに理性が揺さぶられ、限りなく縮小してしまう時が一番多いと思われますが、その最悪の時を、何も考えずに「全自動」で回避できるのですから、これを使わない手はありません。(それでも思考し、それでも行動してしまう場合もきっとあるでしょうが、それによって優位性がどう失われるか、しっかり現実を直視し、学んで下さい。)
勿論、事前の設定で、
利確幅:損切幅=10:1
みたいな非現実的に強欲な設定にすれば、負けっぱなしになる可能性もありますので、適正な比率(最初は1:1でも良いと思います。)をしっかり検討した上でご利用下さい。
な~んて記事を私が書いている頃、千草氏は、
「エントリーした後の「対応」こそがトレードのキモである」
という主旨の教材「トレードの本質」を執筆されていた訳です。
まだ収支プラスに手が届いていないトレーダーは、まずは「If-OCO注文」を活用して収支プラスを実現し、それから「トレードの本質」の訓練を開始されてみると良いと思います。
いや、そうとも限らないかな?
少なくとも「損切幅は設定した後からは絶対に広げない」という一点だけは厳守して、後は「If-OCO注文」に任せるか、「対応」を選ぶか、少ない枚数でテストトレードしてみるのも良いでしょう。
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