陸上競技には様々な種目があります。学校の運動会なんかだと、特別運動神経の良い生徒が複数の種目で1位になる事はありますが、国体や国際陸上、オリンピックとレベルが上ると、複数の種目で1位を取る選手は殆どいなくなります。
これは、勝つ為には才能だけではなく、それ以上に「練習」というものが重要である事を示唆していると思います。 天が人に与える才能の量には不公平はあるが、一人に与えたれた1日の時間は等しく、「練習」の積み重ねが「才能」に優る事の証拠だと思います。
幸いデイトレは、国際陸上に求められるほどの「才能」を要求される事はありません。
でも、「練習」が重要である点では同じです。
なのに、デイトレでは「種目を絞る」事の重要性を忘れているトレーダーは少なくありません。
「棒高跳び」「砲丸投げ」「400mハードル」「競歩」・・・どんどん挑戦はするものの、全く予選も通過できないダメ選手の監督があなただったら、何をアドバイスするでしょうか?もっとどんどん、他の種目に挑戦させるでしょうか?そうではないはずです。
「お前には、XXXが向いているから、XXXを徹底的に練習しなさい。」と、選手の適性にあった種目に専念するようアドバイスするはずです。
デイトレでも、超短期モメンタムによるスキャルピングから、5分足ベース、30分足ベース、場合によっては引けまでに手仕舞いしないトレードなど、様々な戦略、手法があります。
そしてそれぞれに、練習、慣れ、経験といったものが勝つためには必要だと思います。
「週間プラス」実現の為には、一つか二つくらいの手法を選んで、徹底してその手法を繰り返し、習熟する必要があります。
「値ぼれ」とやらで、本能のままにトレードして消えていくトレーダーは仕方ありませんが、真面目に勉強もして努力しているのに、なかなか「週間プラス」が実現できないトレーダーには何が欠けているのか?
でも、そういう姿勢でいくら「努力」を重ねても、なかなか結果は出ません。(私で実証済み。5~6回手法を取り替えていたら、元の手法に戻ってたりしました。「負のスパイラル」「敗者の堂々巡り」色々表現はあるでしょうが、そこらへんのホラー映画より、よほど恐ろしいです。リアル・ホラーですから。)
勿論、「間違った手法」をいくら練習しても、それはダメです。
正しい手法は、私の紹介している書籍や教材で知る事ができます。
それらの情報から、自分に合うと思うものを選んだら、ひたすら繰り返しマーケットで練習して下さい。
ちょっと負けたくらいで、安易に手法を入れ替えない事が大切です。
そうすると遅かれ早かれ、「マイ必勝パターン」というものが見えてきます。
そうしたら、更にその「マイ必勝パターン」を繰り返して、経験を積み、その手法のスペシャリストになって下さい。
一つの手法で「マイ必勝パターン」が確立できれば、収支はどんどん向上、安定してきます。
マーケットは、毎日々同じような事をひたすら繰り返しています。
その中には、必ずあなたの収益源となるパターンも含まれているはずです。
そのパターンを発掘し、繰り返し、繰り返し、繰り返し、そのパターンからお金を受け取って下さい。
そこまでいって、初めて「別の手法」も試して見ましょう。
「勝てる」というポジティブなマインドと、勝つための「頭」を獲得しているのですから、最初のマイ必勝パターンの時の半分以下の時間で、新しい必勝パターンを獲得できるでしょう。
最初のころは「全く別」の手法に思えたものが、実は共通した原理に基づいたものである事が実感できるようにもなるでしょう。
前回、デイトレ(スキャルを含む)とは、
「利益/損失 > 1 とわかっているトレードを、毎日飽きずに繰り返すお仕事。」
と表現しましたが、それはこういう意味で書いたのです。
「勝機」のあるポイントを予め見つけておき、それが実現するまで待ち伏せるというお仕事
とも書きました。
これも、「マイ必勝パターンをひたすら繰り返せ」と書き換える事ができるでしょう。
予習段階で、「マイパターン」に嵌りそうな銘柄を見つけておく事は、強調する言葉が見つからないほど大事です。
ザラ場でそうしたチャンスを見つける事も可能ですが、「予習しなくて良い」という考え方は「あまりに怠けすぎ」だと思います。
そうそう、どんな手法にせよ、
②エントリーチャンスが来るまで見張る(待ち伏せ)
③チャンスが来たらエントリーし、来なければエントリーしない
というあたりまえの3段階が必要になります。
いきなり①③でエントリーしても、まず結果は出せないでしょう。
特にデイトレでは「狙い澄ましたタイミングでのエントリー」が不可欠です。
だとすれば「待ち伏せ」無しに、どうやってタイミングを狙い澄ます事などできるでしょうか?
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