リスクを取るとは、
という事であるとも言えます。
ポジションを取った途端に、あなたが、あなたじゃなくなってしまうからです。
普段は冷静な狼でも、強欲と恐怖の荒波に飲み込まれれば感情的なブタになり果ててしまうのです。
虎の子の資金を、みすみすブタの裁量に委(ゆだ)ねたくはないでしょう?
だったら、事前にリスクを取っておけという話です。
更に確実を期すなら、逆指値等の自動執行ツールの利用もお勧めします。
どうしても自分で判断しながら損切り注文を出したいという人も、エントリー注文が約定すると同時に、予定位置より少し深いところに念の為の逆指値注文を置いておくと良いでしょう。
万一、ブタに変身して判断能力を喪失する事態に陥っても、この逆指値がセーフティーネットになってくれます。(こういう些細な工夫も全て、「リスクを取る事」に繋がっているのです。)
以上で、リスクを取るの基礎部分の解説を終わりたいと思います。
基礎部分といっても、これができてるだけで、他の並みのトレーダーとは一線を画した存在であると言えます。
既にトータルプラスを計上できている場合も多いでしょうし、もしまだ収支が安定していないという場合でも、実戦経験をフィードバックし続けていく事で、確実に階段を上がっていけます。
それから、ここまでの説明は全てデイトレーダーをイメージして書いてきた事をお断りしておきます。
つまり、ファンダメンタルズの変化等を考慮せずに済むデイトレが前提であるという事です。
他のトレードスタイルにも共通する部分が少なくないとは思いますが、違和感を感じる部分があれば、自分なりにより優位性があると思われる方向に軌道修正していって下さい。
さて(くどいようですが)、トレードというのは、利益を得る事もあれば、損失が出る場合もある両刃の剣です。
怪我する事が不可避であるなら、予め怪我の深さを特定しておこうというのが「リスクを取る」事のように理解されているかもしれません。
実際、そのような説明をしてきました。
しかしそれだけだと、怪我は浅ければ浅いほど良いに決まってますよね?
誰だって、10万円の損よりは1万円、1万円よりは千円の損で済ませたいに決まっています。
でもこれは、トレーダー側の都合であって、マーケットの事は無視してますよね?
マーケットで自己都合が通るのであれば、誰でも大富豪です。
勿論、そんな事はありえません。
でも結構、この事に気付かないまま悪戦苦闘しているトレーダーもいるようです。
あなたは大丈夫でしょうか?
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