デイトレを攻略したければ、まずはその大前提として、デイトレとその他のトレードとの違いを明確に区別しておく必要があります。
なんて書くと、ややこしい話になりそうですが、実は簡単です。
これです。
悟りを開いた高僧でもない限りは、何も考えないでトレードする事など不可能です。
実際には次から次と、様々な事を考えてしまうのは避けられないでしょう。
ただ、その考えがエントリーとエグジットに一切影響しない事が求められます。
こなったら、ああする。
と、事前に決めておいた行動予定から一切ブレない売買行動が必要とされるのです。
通常の「投資」であれば、いろいろ調べたり考えたりしながら結論を出して売買します。
でも、そのノリで安易にデイトレに手を出せば、ほぼ確実にやられます。
デイトレでザラ場に何を考えたところで、プラスになる事など無いからです。
考えているつもりが、本能の言いなりになって、どんどんマイナスに引き寄せられてしまうのです。
テクニカル分析するからには、考えるだろ?
おっしゃる通りです。
実際には、日足を見たり月足を見たり、銘柄Aと銘柄Bを比較したり、トレンドラインで判断したり、ボリンジャーバンドで判断したり、デイトレでも常に考えてはいます。
ただ、例えば、
- そろそろブレイクしそうだからエントリーしちゃえ!
- まだ上がりそうだから、様子を見てみよう。
- ここまでくれば戻すに決まっている。ナンピンで逆転してやる!
- あっりゃ~、含み損が10万超えちゃったよ、家賃払えね~よ!
- 今利食えばΩが買える。でも、あの板さえ割れればロレックスだ~!
- 昨日勝たしてもらったから、今日もこれで行ってみよ~!
- これで勝ったら10連勝だぜ。俺って天才?
- ここで売れれば、カリスマデイトレーダーだぜぃ!
- ・・・etc.
みたいな、欲望や恐怖によるイワユル「人間的」な思考は極力排除し、完全には排除しきれないとしても売買行動には一切影響させないという意識が必要になります。
私が1年以上の長がきにわたって右肩下がりのトレードを続け、絶望感の中で打ちひしがれていたある日の事、自分のトレード日誌を振り返ってみて、
ピン!
とくるものが有りました。
私は、勝てる方法を知ってはいるのです。
チャートを一瞥(いちべつ)するだけでチャンスかどうか見分ける事もできるようになっていました。
なのに、それでもなぜ右肩下がりなのか?
「やり易い売買行動とは何か?」
- 例えば、エントリーサインが出ても、少しだけ様子見する事。
- 例えば、エグジットサインが出ても、ネット上で反転する可能性を示唆する情報の探索に没頭して現実逃避する事。
- 例えば「大引けで手仕舞い」という前提でいるのに、ザラ場の小幅な戻しで振るい落とされてしまう事。
- そして極め付けは、デイトレなのにオーバーナイトする事。
- ・・・etc.
なんて、個々に書きだしていったらきりがありません。
要するに、ザラ場でない時間に必死で組み立てた方法論を、ザラ場で自分自身が全てを踏みにじり、全く無意味化させていたという事です。
9割出来ていても、1割でも自分に負ければ、それだけでトータルはマイナスになってしまうものなのです。
世に言う「コツコツ・ドカン」です。
非常に厳しいですが、それがデイトレというものなのですから、どうにもなりません。
打開策なんて存在しないようにさえ思えました。
完全に袋小路に嵌まった格好でしたが、窮鼠猫を噛むの例え通り、必死の決意から解決の糸口を掴む事が出来ました。
依然として「やり難い」事には違いありませんでしたが、シンプルなのでやり通す事が出来たのです。
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