前回は、
『勝てる時と場所を選んでトレードする』
と書きましたが、誤解されやすい書き方だったので、若干補足します。
トレードで継続的に収支プラスを維持していく為には、運まかせのギャンブルトレーダーであって良いはずがありません。
自分の得意な勝ちパターンをいくつか持っていて、そのパターンが出た時だけ勝負するのがプロの作法です。(逆に言うと自信の無い、訳のわからない状況でポジションを取るな!と言う事です。)
この答えを何パターンか用意している必要があります。
とりあえずポジションをとって、運よくプラスになれば快感を得、マイナスになったら
「リベンジ!」
では、いつまで経っても収支プラスにはならないでしょう。
狼になりたければ、まずは1個でも2個でも自分の得意パターン、つまり、
「こうなれば、シメタもの!」
という勝ちパターンを持って下さい。
トレードに100%はありませんから、勝ちパターンでも当然負ける事はあります。
勝ちパターンで負けたら、きちんと理由を特定しておく事です。
単なる確率的な負けであれば、一切勝ちパターンに変更を加える必要はありませんが、何か更にパターンを強化できる要素に気づいたら、しっかり自分の手法ノートに、追加事項を書き込んでおいて下さい。
これを継続していく事で、得意技が強化されながら、新たなパターンを追加していく事も可能になります。
手法ノートなど付けずに、脳の記憶だけで強くなっていく事も可能だとは思いますが
「書く」「読み返す」
という事が学習や上達を加速する事は保証しますので、ぜひノートに記録するクセを身につけて下さい。
繰返しになりますが、
「あれ? 今買えば上がるかも知れない?」
などという理由でポジションを取り、仮にそれで利益を得る結果となったところで、結局そのトレーダーにとっては悪いクセを強化しただけで、微塵もそのトレーダーにプラスな事はありません。
そんなトレードで得た利益など、あっというまに吐き出す事になるはずです。
「来た、来た、来た、この時を待ってたんだ~!」
とポジションを取る前からヨダレが出るようなパターンに限って出動して下さい。
結果として負けになったとしても、きちんと理由を調べ次につなげる事ができれば、何の問題もありません。
しかし当然、勝って終わる事の方が多いはずです。
その積み重ねが、トレーダーとしての自信の源泉となります。
日々のトレードは、自分の勝ちパターンの強化の為に存在しています。
訳のわからないパターンに、試しに虎の子の資金をリスクに晒してみるのは、トレードではなく
「娯楽」
です。
もし自分が、
「トレードで遊んでいる」
という事に気がついたら、さっさと手仕舞いし、その日のトレードを強制終了してしまう事をおススメします。
そういう事を続ければ続けるほど、自分をブタに留まらせ、月日を浪費していってしまうからです。
「経験を積む」
という事は重要ですが、経験の質が問われる事を忘れないで下さい。
でも、すぐにそれを実弾で試したりしないで下さい。
ひらめいた事をちゃんと記録し、トレードしていない時間を使ってその優位性についてしっかり分析してみて下さい。
何か新しいアイディアを学習した時も同じです。
どんなに素晴らしく感じる方法であっても、すぐに実戦で試すのはブタです。
仮に実弾で試すとしても、普段自分が勝負している時の枚数で試してはいけません。
極力少ない枚数で試すクセを身につけて下さい。
強いトレーダーほど、新たな方法を実戦に導入する事には慎重を期すものであると言う事をお忘れなく。
次回「デイトレは、狙い澄まして撃て!(最終回)」を、お楽しみに。
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