「レバレッジ」という言葉に、あなたは何を連想するでしょうか?
またそれはネガティブなイメージでしょうか、ポジティブなイメージでしょうか?
もし平均的な日本人100人に同じ質問をすれば、95人ほどはネガティブな連想をするんじゃないかと想像します。
レバレッジと聞くと、「賭け率」とか「オッズ」なんかを連想し、そのまま「バクチ用語」の一つみたいに分類され、結局「ロクなもんじゃネ~!」という事になるのでしょう。
特にリーマンショック以降、世界レベルの金融危機を招いた元凶の一つとしてヘッジファンド等による過大なレバレッジが指摘されており、尚更です。
しかし、あなたがFXや株式の「稼げるトレーダー」を目指すなら、レバレッジに対するいかなるネガティブなイメージも早急に払拭しておく必要があると思います。
もしあなたがずっと「負け続けのトレーダー」を目指しているのなら、レバレッジは低いに越した事はないでしょう。(少しでもマーケットに長くいれるでしょうから。)
勝てるトレーダーにとってレバレッジとは、最強の味方であり、ツールなのであって、ネガティブな要素など微塵もありません。
金融とギャンブルを混同してはいけません。
トレーダーにとっては、資金はあればあるほど有利なのです。
日ごろから、勝つにつけ負けるにつけ「もっと資金があったらな~」と思っているトレーダーは少なくないはずです。
そういうトレーダーの強い味方となってくれるのがレバレッジです。(当然、デイトレでも、レバレッジは絶対に欠かせない味方です。)
株式の信用取引で約3倍。
225先物では20~30倍。
FXでも25倍程度。
現物株で100万円までしか売買できないトレーダーが信用なら300万円。
225先物なら2000万円、FXでも同程度のトレードが可能になります。(※海外の証券会社はこの限りではありません。)
言うまでも無く、高レバレッジのトレードほど、得られる儲けも大きい代わりに、負けた時の代償も大きなものとなります。
「レバレッジ25倍」とか言うと、株式の1~3倍のレバレッジに慣れているトレーダーには危険な倍率に感じられるかもしれません。
しかし例えば資金10万円で、1トレード毎には2万円しか投入しないとすれば、もうレバレッジは5分の1の5倍という事になるし(=実レバレッジはトレーダーによってコントロールが可能。ただしレバレッジの上限を超える自由は無い。)、思惑と反対方向にある程度動いたらポジションを閉じてしまうので、せいぜい数千円のロスが発生するだけです。
逆に、思惑通り動いている間はどれだけホールドし続けても自由な訳ですから、実際に使っている資金は2万円でありながら、何時間でも何日間でもレバレッジを効かせたポジションを維持し続け、それに応じた利益を獲得する事が可能になります。
損が発生した時に、予定した行動が取れない、もしくは取れる自信の無いトレーダーには高レバレッジは害でしかありません。
損が発生した時に予定した行動が確実に取れるトレーダーには、レバレッジはトレードの自由度を高めてくれる味方となります。
最近(2009年当時)のニュースによれば、FXのレバレッジが20~30倍程度に制限される動きがほぼ確定したようです。(制限する事が決まっただけで、実施までには1年とかの猶予があるようです。その間にFX資金をできるだけ増やしておきましょうね!)
私はてっきり世間のレバレッジに対する憎悪感に金融庁が同調したものと思っていたのですが、実はそうでもないとの事です。
FXは株と違って、損失が拡大しても証拠金の範囲で収まるように、システムが自動的に負けポジションを閉じてくれるルールが存在します。
でもあまりレバレッジが高いと、レートの激変時にシステムが間に合わず、自動損切りが機能しないとか、大きなマイナスが発生してFX業者の屋台骨までが揺らぎ、他の客にまで迷惑がかかるという事があるとか。
もしそれが本当の理由なら、「うちのシステムは○○○倍でも絶対大丈夫です。最悪の場合でも社内預託金で補填します。」と言い切れる業者には○○○倍を上限とするレバレッジを許可してもよさそうなものですが・・・?
高レバレッジもFX業者のサービスのうちであり、自由に競争してほしいものだと思うのは私だけでしょうか?
ちょっと脱線しましたが、社会的風潮を鵜呑みにして「高レバレッジは悪!」みたいな先入観を持っていると、トレーダーとして成功できる可能性を自ら制限するのに等しいという事は忘れないで下さい。
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