なぜ負けるのか?(4)

前回の記事で、

>今回は「ペーパートレードのススメ」みたいな内容になりましたが、
>勿論デメリットもあります。

と書きましたが、これは私のミスでした。
無料で練習できるペーパートレード(デモトレも当然含む)にデメリットなんてありません。(デメリットはありませんが、「実弾トレとは違う」という事は忘れてはいけません。これについては後述します。)

マーケットからお金を取り出す方法(=手法)について研究したり練習したり、リスクも無く費用もかからないのですから、思う存分利用するべきだと思います。
例えばテクニカル分析の参考書を読んで「トレンドライン・ブレイク」について初めて知ったとしましょう。

「なるほど!」

って思う事でしょう。
すぐにも実弾で試してみたくなるかも知れません。
でもその時点でどのくらい「トレンドライン・ブレイク」が理解できているか?、というと、おそらくは5%も理解できていないと思うのです。

まず、トレンドラインが自分で引けなければ話になりませんね?
ローソクの実体を結ぶのか、ヒゲを結ぶのか、または両方混合なのか?
そしてまた、自分の引くトレンドラインに対する信用度というものを把握している必要もあります。
「これぞ!」って確信を持てるトレンドラインもあれば、「多分、トレンドと思う(?)」みたいな程度のトレンドラインだってあるからです。
このメリハリの感じられないないトレードなんて、私には考えられません。
次には、「ブレイク」って、どれくらいハッキリしている必要があるのか?
参加者の「意思」が強烈に示されたブレイクもあれば、ノイズの可能性が否定できないようなブレイクもあります。
逆にハッキリしすぎていて見送らねばならない時とは、どんな場合か?
ブレイクで、いきなりエントリーすべきなのか、分足でのパターンも加味して判断するのか?
他の時間枠のチャートとの関係はどうなっているか?

ちょっと考えて思いつくだけでも、こんなに沢山の処理や判断を瞬時にこなしていかねばなりません。
参考書を読んだ時点では簡単に思える事でも、「現場」はその通りに再現してくれる訳ではありません。
というか、エントリーチャンスは全て「唯一無二」なのであり、そこに一定の優位性を見出す為には、自分でできるだけ沢山の「現場」に遭遇し、勝ったり負けたりを積み重ねながら、その経験に沿って自分のトレードを小さなパーツ単位で点検しながら全体として組み上げねばならないのです。

わざと具体的に、ややこしく書きましたが、一言で言えばトレードには、「経験」の積み重ねが必要ということです。
マーケットからお金を取り出す方法を見つけるには、ある程度の経験が欠かせません。
で、その経験を積み重ねている、いわば「研修生」の段階で、実弾投下で利益まで求めるというのは、虎の子の資金を危険に晒すという事は勿論ですが、更なる問題点として、自分なりの勝ち方を見つけるという本来の目的を考えた場合、想像を絶して遠回りしてしまう可能性があるという事です。

勝ち方を身に着けるという事が最優先されるべき段階で実弾を投下するということは、もう「研究」とか「練習」という姿勢を自分から放りだして、
単なる「賭場(とば)」に自分自身を強制的に送り込んでしまうという事です。

エントリーした直後から値動きに一喜一憂し、少しでも利がでたらすぐさま利確。
逆に動こうものなら、何がなんでもホールド。
(なぜなら「このトレードで勝つ」という事しか見えなくなっているからです。)

デイトレなのに、大引けでもホールド。
翌朝も損は拡大して、更にホールド。
悪くすれば、そのまま一気に「退場!」
遂には損切りできたとしても、資金は大きく大きく傷つき、唯一得たものは「ビビリ」という名の後遺症だけというありさま。

ペーパーができるという事は、自分に今何が必要かを理解し、その事に向かって直線距離で近づいていけるという事です。
ペーパーが出来ないという事は、自分には手法が固まっていない事を知っていながら、その目標とはまるで違う方向に舵を切っているという事です。
堅実な職人技を求めながら、実際にはカジノでルーレットの出目に一喜一憂し、少しも目標に近づけていないのです。

正直言って、私は存分に遠回りしたクチです。

「このまま続ければ100%退場だぁ~~!!!」

というところまで追い込まれて、やっと目が覚めたとでも言えばよいのでしょうか?
あなたも、一度そこまで追い込まれてみたいと言われるのであれば、止めはしません。
でもこの記事を読むだけで、見失っていた「方向性」を取り戻せれば、まさしく「値千金」であると確信します。
まだまだ続きます。

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6 件のコメント

  • こんにちは。
    初めて投稿します。
    毎度非常に良い記事を載せており、感心しています。
    リアルトレード至上主義のブログの方が圧倒的に多く、「つもり売買」を幾ら推奨しても聞く耳を持った人は少ないのが実情でしょうね。
    最も、皆が「デモトレ」を何年も必死でやられては、勝ち組と負け組みのバランスが崩れます。
    あ!
    それに、おせっかいですが「技術」と「技能」は明確に区別した方がよりよく分かります。

  • デモトレに何年も精進できる人がいるとは、私も殆ど想定していません。
    私が言っているのは、何か勝ち方を見つけてから(実弾で)勝負するべきであって、最初から(実弾で)勝負すると、勝ち方を身につけるのにいらぬ遠回りをしてしまい、ヘタをすればそのまま退場になってしまうという事です。
    とりあえず、何らかの勝ち方を見つけてから実弾に進めば、勝った(負けた)時に何が良かった(悪かった)のか、あるいは必然の勝ち(負け)なのか?という判断・学習もできますが、いきなり実弾では、トレードから技術的な事を学ぶのは難しいはずです。
    とりあえず勝ち方を見つけるためのデモトレは、やらないよりは、たとえ1週間でも大いに意味があると思います。
    また、デモトレ=>実弾=>デモトレ=>実弾
    みたいな試行錯誤も良いと思います。
    最悪なのは、実弾でのジリ貧で、
    「続けてさえいれば、いつか良くなるだろう」
    という根拠の無い楽観主義です。
    ご指摘の通り、私はあまり技術と技能の使い分けを意識してきませんでした。
    msjjさんは、これらをどう明確に使い分けておられるのか、教えて頂ければ幸いです。

  • 二度目の投稿です。
    前回はHN打ったつもりが匿名になっており失礼致しました(汗
    ようやく口座開設関係が終わり、いつでも実弾投下出来るのですがまだ暫くはデモトレの日々になりそうです。
    今日の話なんですが、初めて大きく損失を出してしまいました。(ま、デモですが・・・)
    一瞬の躊躇で売りを取り消してしまい、一気に下がって慌てて売ったものの、毎日コツコツ出していた利益3日分が一瞬で無くなってしまいました。
    デモトレを初め、ほんの僅かな期間ですが自身の心の動きに変化が出てきていることに驚いています。
    と同時に、恐怖も感じてきており、暫くは「自分は90パーセントのくわばら側」であることを肝に銘じたいと思います。
    それではまた拝見させて頂きたいと思います。

  • 技術(テクニック)は本やブログから学ぶこことが出来るが、技能(スキル)は練習・訓練によってしか上達しないと理解しています。
    ①技術
    テクニック。手段、方法。言葉、数値で言い表される。本から理解できる。マニアル化できる。明示的な知識。コストをかければ自動化できる。理論だけで説明できる。
    ②技能
    スキル。技術を用いる能力、腕前。言葉、数値で言い表せない。練習や経験を積む事で身につく。マニアル化できない。暗黙的な知識。コストをかけても自動化できない。勘(五感)で培われる。
    例えば、車の機能は言葉で学べる「技術」であるが、車間感覚は練習で身に付く「技能」だと思います。

  • kukunaさん、
    防災訓練で、
    「本当なら怖い事だ。しっかり逃げなきゃな。」
    という感じでしょうか?
    リアルな災害で命がかかっている時には、理性の働きに期待はできません。
    訓練で獲得した条件反射的な動きが身を守ります。
    「デモトレなんて、」って馬鹿にしながらやっても力はつきません。
    でもkukunaさんのように真剣に取り組めば、「実弾と同じ」とまではいかなくても、かなり実戦的な訓練ができると思います。私の場合は、そこに至るまでに自己資金を大きく傷つけてしまいました。
    同じ轍を踏む人が少しでも減ればと思います。
    msjjさん、
    漠然としていた事が、おかげさまで明白になりました。
    ありがとうございました。
    また、よろしくお願い致します。

  • 私はFXのデモトレを一年以上続けました。
    以前のたかやんさんの記事で「一ヶ月でデモ資金を二倍にすることが、実弾に移る条件」を実践したからです。
    一年以上という長い期間かかりましたが、今はその経験が凄く役に立っています。
    一度利益を出すことを考えずに、デモトレで徹底的にトレードを学ぶことを考えられても良いように思います。私は「急がば回れ」を今は経験から理解できています。
    トレードは「経験から学ぶ」という事柄が想像以上に多かった様に思います。
    実弾に移る前にそれらの経験を済ませておくことは、資金を守る上においても優位性があるように思います。
    もちろんデモトレにおいても資金管理を考えないトレードを繰り返せば、間違った経験を積むだけになってしまいます。
    正しい知識を身につけてデモトレを繰り返せば、資金を守ったまま、経験をいくらでも積むことができて、かなりの時間短縮になると思います。
    しかし、デモトレに否定的な意見も多いのも事実ですね。
    この辺はその人の性格による所かもしれません。

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