陰線で終わるか、陽線で終わるか?

先週木曜日(2008年10月16日大引後)に届いた質問メールです。
以下で「今日」とあるのは、先週木曜の事ですので、誤解されませんように。

たかやん様、お忙しい所、申し訳ありません。
ここ最近の相場は今まで経験したことがない、すごい相場ですね。
わかってはいても、買いだけの投資には限界があると思い、空売りも視野にいれてはいるのですが、なかなか株というのは難しいと思い知らされる毎日です。すみません。前置きが長くなりました。

今、一番私が考えているのは、日足が陽線になるか陰線になるかをなるべく早く見極めるにはどうしたらよいのか?ということです。
たとえば今日の6255(エヌ、ピーシー)ですが、9時25分に3800円で寄り付いたのですが少しもどしたあと売られました。引けは3600円で陰線です。
2121(ミクシー)は600000円で寄り付いたのにその後649000円まで戻し、引けは
630000円で陽線になりました。

勿論その日の地合もありますが、窓を開けて寄り付いてもその後上昇する場合と下降する場合とありますが、それはどこに違いがあるのでしょうか?
お忙しいところすみません。
お手すきのときでよいので、何かヒントがあったら教えてください。
お願い申し上げます。
<Y.K.>

で、私(=たかやん)の返事がこれです。

日足が陽線で終わるか陰線で終わるか予めわかれば苦労はありませんが・・・
それでは愛想が無さすぎなので、6255と2121の今日のチャートを比較しますと、(注:寄り付いた時点に遡っての判断を書いています。)

6255(メールのやりとりがあったのは、赤い矢印で示した日です。見づらくなるので、支持線・抵抗線等の補助線は省略しました。)
デイトレの技法、参加者のつもりでチャートを読め1
寄り付きの位置が、過去2日分のローソクに対して「最安値」になってます。
ということは、過去2日分の始値、終値、安値の全てが今日の動きに対して「上値抵抗線」になるという事です。(なぜそうなるか?というと、過去2日分の最安値を割り込んだ時点で、「投げ場」を探している人が一杯おり、「あそこまで戻れば脱出しよう」と目論んでいる価格が「上値抵抗線」という事になるからです。)

つまり、上がりにくい

また2日前にストップ高で、訳も分からず飛びこんだ人が、今日の寄り付きを見て失望しハラハラしているところに更に始値を割り込めば、今度は投げ売りになっても仕方ありません。
集団心理で「陰線になりやすい」と言えます。

2121
デイトレの技法、参加者のつもりでチャートを読め2
2日前がストップ高なのは6255と同じですが、2日前の終値より上に寄り付いてます。
2日前にストップ高で、訳も分からず飛びこんだ人も、ちょっとホッとし期待が繋がってます。
今日の先物の超大型ギャップダウンに対して、前日の始(安)値より上で始まっているというだけでも(理由は知りませんが)、6255より強含みである事は明白です。

とはいえ、当然2日前のストップ高の終値(又は安値)を割り込めば6255と同じく投げ売りが起こる可能性がありますが、その線を割り込むまでは下値支持線として機能するのであり、また実際その通りになっています。(なぜそうなるか?というと、過去2日分の最安値をまだ割り込んでいないのですから、これ以上下がったら困る人がこの時点でも一杯いる訳です。だから、そういう人が下値支持線あたりで買いを入れても不思議はありません。更に、そういう事情を読みとって「仕込み時」と感じてるトレーダーもいるかもしれません。そういう全てが合わさって「下値支持線」として機能する事になります。 但しそういう事を読んでいる参加者は、もし支持線を割り込んだら即脱出(損切)するはずですから、あなたも逃げ時には敏感になっている必要があります。こういう判断の積み重ねがデイトレです。)


前日のローソクと今日のローソクを比較すると「はらみ足」の形になっており、テクニカル的には、前日の安値と高値の間で動く可能性が高いとえるだけで、陰線になるか陽線になるかは予想できない(=わからない)状態です。

結論として、6255は「下げそう」なのに対し2121は「わからない」と判定され、それを材料に売買の判断をしていく事になります。

まあ、寄り付きの位置をパッと一目見ただけでも、上記のような分析をするまでもなく同じ結論に達しますが、そこは練習次第だと思います。

上記説明は、実際の結果とよく符合していますが、そうなる可能性が、そうならない可能性よりは高い(低ければテクニカル分析の意味がありませんが・・・)と言うだけで、例外は常にありますので、お気をつけてトレードされますように。

<たかやん>
非常に基本的な内容ですが、Y.K.さん以外にもご参考になる可能性もあるので、記事にしてみました。
コツは

「当事者の気持ちになって考えてみる」

事でしょうか?
こういうのをパターンで記憶しようとしても限界があります。
チャートを無機的な図形として見ても、テクニカル分析はうまくいきません。
チャートに織り込まれた

「参加者の感情の起伏」

を読みとることを心がけてみて下さい。
そういう練習の積み重ねの結果として強気・弱気のパターンが、次第に見えてくるようになります。

私が回答メールを送ってから、未だにY.K.さんからは音沙汰有りませんが、多少は参考にして頂けたのでしょうか・・?

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9 件のコメント

  • 只今先物が7600円を瞬間割り込みました。
    日経平均は何とか歴代の支持線をキープした模様です。
    えらいことです。

  • たかやんさん、先日は質問にお答えいただきありがとうございました。
    又一つ質問なんですがお願いします。
    私がマイルール通りの売買が出来ない原因の大きな要因は、マイルールを信用出来ていないことなのですが、その関連でマイルールでここが買い場、ここが売り場と思ったとき何度も日経平均の動きや、板の動きを見ると仕掛けるのをためらってしまいます。
    仕掛け所と思った所でも日経平均が逆に動いたり板の動きも、反対売買の大きな仕掛けが出たりするからです。
    後で振り返ると気にすることはなかったということが結構多いです。
    初めから日経平均や板の動きは見ない方が良いでしょうか?
    (投稿された記事は、私の都合でこちらに移動させて頂きました。あちらはブログの「表紙」であり、Q&Aの場には不向きと思われましたので、、、by たかやん)

  • これは、あくまでも原則論として読んで下さい。
    個別にはいくらでも例外がありますが、それを考慮していると一行も書けなくなるからです。
    株トレをやる場合、特に東証一部で勝負するのであれば、先物(=ほぼ日経平均)を無視する事はできません。
    先物のトレンドを把握し、その方向に沿った銘柄の中で、特に「分かりやすい」と思われるものを選んでエントリーします。
    個別銘柄を予習すれば、買いと売りそれぞれの候補が見つかりますが、それを両方用意した上で、当日寄り付き前後の先物の動きを見ながら、実際にエントリーする銘柄を絞り込んで行きます。
    東証一部、特に225銘柄は、先物の方向に沿っていないものはチャンスと思っても見送るのが無難です。
    新興市場になると、個別銘柄の動きが先物や指標のトレンドに対して、かなり自由な動きをします。
    先物のご機嫌を伺いながらの東一のトレードが性に合わない人には、新興の方が向いている場合もあります。
    私も、東一オンリーから新興銘柄も扱い始めた時に、先物の呪縛からのがれられたような開放感を感じたものです。
    しかし、だからといって新興の方が簡単というほど単純なものではないので、しっかりご自分で見極めて下さい。
    板については、無駄にTickを損しないように見る事は必要だと思いますが、板で先を読もうとしたら利益には繋がらない、というのが私の結論です。
    数秒からせいぜい1分~2分のスキャルピングトレーダーにとって板ほど重要なものは無いのかもしれませんが、もう少し長い(5分とか30分とか1時間とかの足を重視するトレーダー)時間枠で戦うのであれば、その時間に比例して板の重みは減少していきます。
    鉄板みたいな厚い買い板の真上で売る(又は、売り板の下で買う)必要はありませんが、テクニカル的に有意な売りサインが出ている、又は、出そうなのなら、その鉄板の食われ方を観察し、その板が消える前にその板にぶつけて売る(又は、買う)事が必要です。
    鉄板が消えてからでは後の祭りです。
    テクニカル的にサインが出ていて、しかも鉄板が消えてから行動を起こすのは大抵の場合はブタです。
    「安全ですよ!」と言ってる銘柄に沿って行動して稼げるなら、誰も苦労はしません。
    デイトレーダーとしての観察眼と反射神経が要求されます。
    テクニカル的なサインが出ているのに板を一目見ただけで、「買い(又は売り)板が厚い)」という事で売り(又は、買い)を諦めていては、いつまで経っても勝てるようにはならないと思います。

  • たかやんさん、どうもありがとうございました。月曜日の予習も含めて何度も読み返したいと思います。
    未熟者なもので又よろしくお願いします。

  • かずさんのご質問に関連いたします。
    私の監視銘柄は値幅が大きいので、板の5段や6段はすぐに抜かれてしまいます。
    ですので、今だ!と思ったところは成行で発注いたします。
    本当は指し値で注文したいのですが間に合わないのです。
    新日鐵とかの値幅の少ない大型株だと指値でも全然余裕だと思いますが、値嵩株だと株価が機敏に加速いたします。
    たかやんさまの以前のアンケートでも「指値推奨」でございました。
    私は値幅が縮んでも約定を最優先しております。
    コメントを読んで、たかやんさまの方針に沿わない成行注文をしている自分に戸惑っております。

  • このブログの右サイドバーの中ほどにある
    「ブログ内検索」

    「成り行き」
    と入れて検索すると2つの記事が見つかります。
    この2つを、よく読んで下さい。それが私の意見です。
    注文は「指値」が基本であり、だから推奨もしている訳ですが、「成り行き」の必要性についても言及しています。
    「成り行き」の長所と欠点をよく理解した上で、その機能を必要とするトレーダーは、どしどし「成り行き」を使って下さい。
    テニスでは、ワンバウンドしてから落ち始めたところを打つのが基本です。
    それが一番簡単で無難なのです。
    一方、伊達公子は「ライジング」といって、できるだけバウンドしてすぐの、上がりつつあるところで打ちます。
    その方が勢いのあるボールを打てるし、早ければ早いほど「少数派」なので、相手がタイミングを合わせにくくなります。
    当然「基本」に従って打つより遥かに難しいですが、伊達公子は勝つ為に、ライジングを選び、磨きをかけているのです。
    その伊達公子をつかまえて「基本が大事だから基本でやれ」と指導するコーチはいないでしょう?
    プレーヤーはまず「基本」を習得する必要があります。
    基本をマスターすれば、とりあえずプレーして楽しむ事ができるでしょう。
    が、そこから更に強い選手を目指すなら、その基本をどのように「自分流」に変えていくかが重要になってきます。
    (当然、「基本を貫く」というのも自分流の選択肢の一つとして残ります。 
    脱線すれば良いというものではありません。)
    このブログを真剣に読んで頂いている方は、常に自分の「位置」を意識しながら、吸収したり吐き出したりして下さい。
    誰にでも吸収してもらえるブログを目指すと、空気みたいな内容になってしまいます。

  • 成行の記事、検索して読みました。
    おっしゃるとおり、いくらで約定するかはわかりませんよね。
    下手すると値幅制限いっぱいかもしれませんね。
    先のジ○インベ○ト証券の件もありまして、私の考え方が甘かったです。
    考え直す機会を与えて下さいまして感謝申し上げます。
    ちなみにエントリー条件の末端部分は○○●●の法則に従い行っております。
    (それなら最初から指値しろと叱られそうです)
    最近では週単位の成績も安定してきました。
    以前たかやんさまのブログを見始めた頃には考えられなかった事です。
    承りましたPDFにも大変助けられまして、私の現在の力となりました。
    たかやんさまには感謝の他ございません。

  • << チャートの図形から当事者の気持ちを考え、
       そこから参加者の感情の起伏を読み取ること。>>
    これはとても重要でこれが出来るか出来ないかが豚と狼の分かれ目でもあるといっても過言ではないのでは?
    チャートにしても板にしても、そこから参加者の気持ちを感じることができるようになればおのずと買い場売り場が見えてくると思います。
    でも、これって負け組みにいる間は絶対見えてこなくて(感じられなくて)勝ち組みに移行しつつあるときに少しづつ気づき見えてくるもののような気がしますが・・??

  • Mさん、
    私は成行き注文を全否定している訳ではありません。
    メリットもあると同時にデメリットもあると言うだけの事です。
    狙った価格を指値で約定させる事は、デイトレーダーとしての重要な「技能」であり、経験や練習が必要です。
    でも「成り行き専門」では、この技能を獲得する事はできません。まず基本を押さえて、それが人並み以上にできる自信が持ててから、更に「自分流」へと進んで行って頂ければと思います。
    また、私のPDFを読めば誰でも稼げるという事は決してありません。どんなに理性で理解できても、本能を克服できる人は限られています。
    Mさんには少数派の能力があるという事です。
    自信を持って(しかし過信せず)、頑張って下さい。
    夢見さん、
    >でも、これって負け組みにいる間は絶対見えて
    >こなくて(感じられなくて)勝ち組みに移行し
    >つつあるときに少しづつ気づき見えてくるもの
    >のような気がしますが・・?
    私は少し違う意見です。
    欲望と恐怖に心を奪われて、集団意識に翻弄されているのがブタ(負け組)です。
    このブタの集団行動の中にいる限りは、自分がブタである事にすら気付けないままです。
    まず、欲望と恐怖の無い少し高い所から、ブタの集団移動を見降ろして観察してみる、という意識が大切です。
    つまりポジションを持たないで、小学校の理科で「朝顔の成長」を観察した時のような、純粋に探究的な気持ちでチャートの動きを見てみる事です。
    そういう「意識」でチャートを見る事ができるかどうかだけの問題です。
    嘘だと思ったら、もう一度「 陰線で終わるか、陽線で終わるか?」の記事を読み返してみて下さい。
    何か、難しい事が書いてありますか?
    「お金=ほしい」という血走った眼でチャートをあちこち移動し続けても決して見えきませんが、その気になればすぐにでも感じる事ができるでしょう。
    そして、そのコツさえ実感できれば、トレードってそんなに難しく考える必要の無い事もわかり、後は
    「勝つ事があるように、負ける事もある」
    という当たり前の事さえ腑に落ちれば、もうあなたは勝ち組入りです。
    ホント、ブタと狼は、実は紙一重なんです。
    自分で「トレードで勝つ事は難しい」と信じていると、どんどん「その通り」になっていくので、お気を付け下さいね。

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