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□投下資金一定の法則(1)


「1日で○○億円儲けたデイトレーダー」といった話題がよく報道されますが、それと同じくらい頻繁に、「有名トレーダーが資産を激減させた噂」が耳に入ります。

 あまり報道される事はないのでご存知ない方も多いかもしれません。 大損した話をわざわざマスコミに白状したくないでしょうし、書籍等を出版している手前、「企業秘密」扱いになっているという事も考えられます。 でも、「業界の噂」として、なぜかしっかり伝わってきます。 勿論それら全ての真偽を確かめる事はできないものの、少なくとも半分以上は信憑性が高いと思います。 小額の資金を数十倍から数百倍にまでできたトレーダーなら、勝つルールも会得し、損切もしっかりできているはずのに、なぜこんな事が起こるのでしょうか?

やっぱり「損切の失敗(ナンピンを含む)」が最大の理由です。 ついギャンブルに打って出てしまうとか、ライブドアみたいな「事件」に巻き込まれてしまうというという事も当然ありますが、殆どはとても平凡に「損切の失敗」に帰着します。

例えば1日の目標額が3万円のトレーダーが、そのスケールで「損切の術(すべ)」を完全に獲得できたとしても、目標額30万円のスケールでもその「術」が通用する保証は全くありません。 「投下資金100万円/1トレード」に要求される「損切の術」と、「投下資金1000万円/1トレード」に要求される「損切の術」とは、「全く」とは言わずとも、「相当に異質」であり、それ相応の練習・訓練が必要になります。 上記では10倍のスケールを例に取りましたが、例えば100万円と200万円でも、やっぱり相当に「違う」のです。 自分では気づきもしない場合が多いのですが、投下資金額をトレード毎に激変させるのは、それだけでリスクを増大させてしまっています。

複利運用」がトレードで儲けを増大させる「コツ」であると同時に、そこには目に見えない「心理の罠」が仕掛けられている事も意識して下さい。 対応策としては、自分の投下資金額を常にできるだけ一定に保つ事を強く意識し「ルール化」する事です。 これだけで、トレード毎に潜む「見えないリスク」を大きく軽減できます。 そして、資金量全体の増減に対しては、1トレード毎の投下資金量をできるだけ「ゆっくり」「計画的」に調整して下さい。 (ゆっくり=週単位よりは、月単位。月単位よりは、四半期単位で。) つまり、練習しながら自分のスキルを新たな金額に「なじませて行く」というプロセスが必要です。「好事魔多し」という諺もあるように、トレーダーには本当に数多くの試練が待ち構えています。 儲かっている時ほど「警戒心」が緩むのは「人情」ですが、そこでもやはり頼りになるのが「規律」である事をぜひお忘れなく。 お気をつけて!

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