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本能 3 アーカイブ

2007年02月07日

花壇の花

デイトレードの147ページに、こんな事が書いてあります。

庭師が花の種を植える時、種は地下で成長する事を知っている。庭に何も生えていないのをみた者はがっかりするかもしれないが、庭師はがっかりはしない。庭師の顔には自然への深い理解に基づく笑みがある。彼らは外面的には成長過程を確認する事ができなくても、内面的には成長の奇跡が生じている事を知っており、安心できるのである。すぐに、この隠れた成長が外界に姿を現す。時期が来れば、美しい花が咲くのである。

中略

成長をはっきりと自覚するのは難しい。内面で素晴らしい成長が生じているにもかかわらず、トレーディングで勝てないがために失望することもあるだろう。しかし、長期にわたって失望し続けないように努めてほしい。自らの神経をなだめ、恐れを和らげ、成長過程が完了するまで生残るのだ。そうすれば、素晴らしいトレーダーが現出し、生残ったものが最終的には勝つという事実の生ける証拠となるのである。

最近、このブログで紹介している「トレーニング」で成果がえられた方のコメントが続き、喜んでいます。それに対する私のコメントで書いたように、このトレーニングでは「利益」の事など考えない事が「コツ」となります。ルールを守る事自体が苦行でもあるし、その上「利益を求めない」なんて、「いったい何やってんだ俺は?」って思う事もあるでしょう。

でも、それは花壇を耕し、種を植え、土をかけ、水をやり、地下では根を伸ばし、地上に芽を出すための、欠かせない「過程」なのです。しかし、このトレーニングを完遂し「自分を信頼してトレードできる」状態を獲得すれば、上記文章にあるように「成長の奇跡」が始まるのです。何をやっても「裏目」ばっかりだったトレードが、コントロール可能なものに変わってきます。「目が見える」ようになったと例えればよいのでしょうか? それが、地上に芽がでた状態です。

銭の花は清らかに白い。でもその蕾は血が滲んだように赤く、汗の匂いがする。(花登筺「銭の花」より)

そして地上にでた芽は、成長を加速し、遂に花を咲かせます。殆どのトレーダーは、トレードを始めてすぐに、いきなり「花」を求めます。でも、根も茎も葉もなしに、いきなり花が咲く訳がありません。(咲いたとしたら、それは「あだ花」。マグレです。まず間違いなく、マーケットに返金させられます。そこでトレードを止めて勝ち逃げしない限りは。) 特に日の目を見ない、地下での成長には忍耐が必要でしょう。この期間を、回り道しないで、最短で日の目を見る為の方策が、私の紹介している「本能から開放されるためのトレーニング」です。

生残る為の、避けては通れない、サバイバルトレーニングです。ぜひ、挑戦してみて下さい。


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2007年04月16日

トレードの目的

あなたは、何の為にトレードしていますか?今日の前場の目標は何でしたか?後場の目標は?1日の目標は、今週の目標は?今月の目標は?今年の目標は?

達成したい目標も無しに、何が達成できるでしょうか?

「1億円稼ぐ!」

結構です。でも、いつまでに?どのようにして?

そうやってブレイクダウンしていくと、ちゃんと目標が設定できていない人が殆どではないでしょうか?何事も、目標が必要であり、達成した時のビジョン(光景)が今すぐに具体的に見えないようではいけません。

目標に金額を設定するのも結構ですが、「自分が達成したいトレードのビジョン」を設定した方が近道かもしれません。「自分が達成したいトレードのビジョン」が無いのに、どうやってトレードしますか?

「お金儲けしたい。」

結構です。でも、これをトレードに結び付けて考えると、

「いつも勝つ。」「負けないトレードをする。」

になりませんか? でも、これが「負組」へのパスポートだとしたら、どうします? トレードとは、しっかり損失を管理して、

「勝」と「負」、「天国と地獄」は裏腹。

「利益合計 > 損失合計」

を目指すものであって、決して

「損失 = 0」 (という事は、利益ばっかりで、大儲け~~!)

を目指すものではありません。
損失を負けと考えている間は、到底プラスにさえなりません。大きな利益を上げる為には、小さな(数多くの)損失は避けて通る事はできず、損失トレードもビジネスの一環であるという認識が必要です。プラン通りに管理された損失は、「勝ち」であるという認識が必要です。

ちゃんとやってるのに、プラスにならない(涙)」

とお嘆きのあなた。もう一度原点に戻って、自分のトレードを見直して下さい。実際には「ちゃんとやってない」からプラスにならないんです。マーケットは、あなたを「負けさせる」つもりなんてサラサラありません。いつも負けるのは、あなたが「負けを選んでいる」結果である事に早く気づく必要があります。
原点に戻るヒントは、もう既にこのブログに一杯あります。それがあなたにとって「ただの石ころ」なのか「ダイヤの原石」なのかは、あなたの「本気力」次第です。あなたの本気力に期待しています。


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トレードの目的 (2)

何でも良いのですが、例えば屋台のラーメン屋さんで考えて見ましょう。

私の一番好きなラーメン。何ラーメンでしょう?

「目標年収1億円!」

大いに結構です。でも、「稼がなきゃ」「損はできない」って意識が先行して、材料費を削ったり、チャーシュウを思いっきり薄くする事ばっかり考えていて「年収1億」が達成されるでしょうか?

むしろ目先の利益の事は後回しにしても、独自の味を追求して「行列ができるほどの屋台」を目指し、やがて店舗を構え、更に多店舗化をイメージしているラーメン屋さんの方が、よほど「1億円」に近いはずです。

トレーダーとラーメン屋さん、全く違うようでいて、ビジネスであるという事では全く同じです。ビジネスであるからには、そのビジネスの本質を理解できていなければ成功はありません。長く勝てていないのであれば、そこには何らかの原因が有るはずで、そのまま継続さえしていれば、いつか好転するという保証はどこにもありません。

負けが続いているなら、早くどこかで変わらなければなりません。
負け期間の短いトレーダーは簡単に変われるかもしれません。
負け期間が長いほど、変わるのは難しくなっていきます。
いずれにせよ、変わる為には「本気」が必要になります。




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2007年11月21日

トレードは前傾姿勢

初心者を待ち構えている最初の関門が、

「自分だけは大丈夫」

の本能にある事は既に述べました。

そして、ある程度週間プラスを実現できて、「私は勝てるv(^o^ )と思えるようになったトレーダーを待っているのが「スランプ」です。
これは、誰でもなる。何度もなる。
なぜなら、ここにも本能の罠が仕掛けられているからです。

人間には、眼の前で現に起こっている事に対しては、それがどんなに奇跡的な事であっても、「あたりまえ」と認識し、不思議にも思わなければ「何故か?」と考えたりもしない性質があります。

「なぜ携帯は、つながるのか?」

ちょっと調べればわかるような事でさえ、正確に知ってる人は携帯を使っている人の1%にも満たない事は明らかです。

「どうやって、最初の生命が誕生したのか?」

考えた事もない人ほど簡単に「偶然だろ?」と答えます。
深く考えている人ほど「沈黙」します。

確かに、眼の前で現に起こっている事の「理由」を深く考えたって、結局答えなんか出てこない事の方が多いし、「考えるだけ時間の無駄」と割り切れるからこそ生活できているという一面も否定はできません。

ただ、現実の中にある非現実性に対し、人間が極端に鈍感である事だけは間違いありません。

さて、殆どの参加者が、「自分だけは大丈夫」で資金を霧散させている中、コツコツと努力を重ね、ついに「週間プラス」を達成できるのは、全トレーダーの中でも極限られた割合となります。
「本能を克服する」という関門を超えると言うのは、誰にでも時間をかけさえすれば達成できるような事とは一線を画しています。

ただ、それを維持するのが、また更に困難となるのです。
なぜなら、コツコツ積み上げてきた努力や研究や節制や規律というものの上に成り立った、まさに結晶のような「週間プラス」であるのに、実現できてしまえば、それは「あたりまえの現象」になり下がってしまうからです。

人間は誰しも、強欲であり怠惰なものです。
目標があるからこそ努力もできるし、欲望を制御する事もできます。
でも、一旦目標に到達してしまうと、そこで心理的な変容が必ず起こり、それまでコントロールができていた「本能」の数々があちこちで再び表面に出てくる事になります。

「もっと利を伸ばさないといけない」
「もっと負けトレードを減らす事ができるはずだ」
「トレイリングストップより、裁量注文の方が儲かるはず!」
「予習なんか減らしても大丈夫そうだ」
「逆張りの可能性も試してみないと。」
、、、、、、、、、、、、、、、
ありとあらゆる欲望が、トレーダーをあらぬ方向へと導きます。
これらの殆どは、「自分だけは大丈夫」のレベルに逆戻りしてるのです。

なぜ、勝てるようになったのか?

その理由の全てをもう一度思い出し、その全てをそのまま継続させる必要があります。
ちょっと勝てたくらいでいい気になって、そのまま「本能言いなりトレードに戻っても勝ち続けられるほどマーケットは甘くはありません。
確かに欲望があればこそ進歩もあるのですが、進歩というのは苦労の結晶として達成可能なのであって、「俺は勝てる!」という「傲慢による気まま」で得られるものではありません。
ここの区別をつける事が、スランプ脱出の手掛かりとなります。

勝率55%でプラスになったのなら、これからもしっかり45%敗けて下さい。
薄利だけど確実な利確が奏功したのであれば、利なんか伸ばさなくて結構。
4時間予習していたのなら、あなたの予習時間は最低4時間です。

折角プラスが実現できたのであれば、しばらくは「何も足さない、何も引かない」というどこかのウィスキーのコマーシャルでも思い出して下さい。

ついさっきまで、目標に向かって這いつくばるほどの前傾姿勢で登って来た道じゃないですか?
ちょっとプラスになったからって、そっくり返ってたら、簡単に転げ落ちてしまいます。
そこはまだ、本当の頂上に至る過程の「茶店」にすぎません。
まだまだ、前傾姿勢で登りつづけなければいけません。

ひたすら前傾姿勢で登り続けてくる登山者のみを、マーケットの女神は頂上で出迎えてくれます。
マーケットの女神は、「一貫性ある者」のみに微笑むのです。


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