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2006年09月23日

落とし穴

トレードにおいて「優位性」が必用な事は、このブログを読むまでもなく、理解している方も多いと思います。 多くのトレーダーは「そんな事、わかってるよ。」とばかり、様々なノウハウを試します。 しかし、なかなか利益に結びつかない。 様々なノウハウについて理解し、評価し、試す。 これは、とても大事な事です。 「試したけど、ダメだった。」 という事も多いでしょう。 で、また次のノウハウを探し、評価し、試す。 これは、トレードに前向きに取組んでいる、という点では評価できます。

でも、これだけ情報が氾濫している世の中で、あなたが一度は 「武器になりそうだ」と評価し、実戦配備する事にしたノウハウが、 そう何度も「カス!」だという事があるものでしょうか? トレードって、そんなに複雑なものなのでしょうか? 戦闘機 「武器」を持つ事は、戦場に出かける為には、絶対必用な事です。 「武器」も持たずに戦場に飛び出して、あえなく討ち死にするトレーダーも少なくありませんから。 しかし、「武器」を持って出陣したつもりが、戦場ではその武器を全く「使えていない」トレーダーも、同じくらい多いのです。 さてその場合、武器を交換すれば良いのでしょうか? そうではないですよね? 武器が持つ機能を100%活用してもダメだったのなら、他をあたるよりありませんが、自分の感情のままにトレードして、武器の機能を引き出せないまま負けたのなら、問題は自分にあります

このブログで何度も書いていますが、「勝つトレード」=「実行が難しいトレード」というのは、間違いない事実です。 (少なくとも「初心者」には。) 「勝つためには本能を捨てねばならない」とこのブログで言っている事について、何度でも思い出して下さい。 いくら「武器」が強力でも、使っているつもりだけで、実際に使えていなければ、意味ありません。 本人が「使っているつもり」だけに、よけい事を難しくしています。 なかなか勝てない時、その90%以上は「武器」のせいではなく 「本能に負けている自分」にあるのではないかと思っています。 (経験上、、、、) ただ「前向きに」トレードしているだけでは、なかなかマーケットは微笑んでくれません。

ダイエットと同じように、トレードが難しいのは、

落とし穴正しい方法を見つけるのが難しい」 からではなくて 「正しい方法を実践するのが難しい」 からである。

という事実に早く気づく必用があります。 あなたは実は薄々この事に気づいているかもしれません。 そして、その事に気づいていない事にしているだけなのかも、、、 前にも書きました。生き残る為に必用なのは、 「本気力」なのだと。 あなたを「本気」にできるのは、あなたしかいません。 どうか1日も早く「本気」を出してください。生き残る為に、、、



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2006年10月23日

投下資金一定の法則(1)

「1日で○○億円儲けたデイトレーダー」といった話題がよく報道されますが、それと同じくらい頻繁に、「有名トレーダーが資産を激減させた噂」が耳に入ります。

 あまり報道される事はないのでご存知ない方も多いかもしれません。 大損した話をわざわざマスコミに白状したくないでしょうし、書籍等を出版している手前、「企業秘密」扱いになっているという事も考えられます。 でも、「業界の噂」として、なぜかしっかり伝わってきます。 勿論それら全ての真偽を確かめる事はできないものの、少なくとも半分以上は信憑性が高いと思います。 小額の資金を数十倍から数百倍にまでできたトレーダーなら、勝つルールも会得し、損切もしっかりできているはずのに、なぜこんな事が起こるのでしょうか?

やっぱり「損切の失敗(ナンピンを含む)」が最大の理由です。 ついギャンブルに打って出てしまうとか、ライブドアみたいな「事件」に巻き込まれてしまうというという事も当然ありますが、殆どはとても平凡に「損切の失敗」に帰着します。

例えば1日の目標額が3万円のトレーダーが、そのスケールで「損切の術(すべ)」を完全に獲得できたとしても、目標額30万円のスケールでもその「術」が通用する保証は全くありません。 「投下資金100万円/1トレード」に要求される「損切の術」と、「投下資金1000万円/1トレード」に要求される「損切の術」とは、「全く」とは言わずとも、「相当に異質」であり、それ相応の練習・訓練が必要になります。 上記では10倍のスケールを例に取りましたが、例えば100万円と200万円でも、やっぱり相当に「違う」のです。 自分では気づきもしない場合が多いのですが、投下資金額をトレード毎に激変させるのは、それだけでリスクを増大させてしまっています。

複利運用」がトレードで儲けを増大させる「コツ」であると同時に、そこには目に見えない「心理の罠」が仕掛けられている事も意識して下さい。 対応策としては、自分の投下資金額を常にできるだけ一定に保つ事を強く意識し「ルール化」する事です。 これだけで、トレード毎に潜む「見えないリスク」を大きく軽減できます。 そして、資金量全体の増減に対しては、1トレード毎の投下資金量をできるだけ「ゆっくり」「計画的」に調整して下さい。 (ゆっくり=週単位よりは、月単位。月単位よりは、四半期単位で。) つまり、練習しながら自分のスキルを新たな金額に「なじませて行く」というプロセスが必要です。「好事魔多し」という諺もあるように、トレーダーには本当に数多くの試練が待ち構えています。 儲かっている時ほど「警戒心」が緩むのは「人情」ですが、そこでもやはり頼りになるのが「規律」である事をぜひお忘れなく。 お気をつけて!



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2006年10月24日

投下資金一定の法則(2)

「投下資金額を一定に保つと、なぜリスクが少なくなるのか?」

というご質問を頂きました。 なるほど、ちょっと説明不足だったようですので、補足します。

生死の境をさ迷っている」トレーダー(失礼!)は、まずは小さな利益を積み上げ、大損せず、「週単位でプラス」を実現しなければなりません。 それもおぼつかないのに、「目標一億円!」なんて掲げていても、まるで意味無いですよね? 最初は小さな利益で良いのです。

トレード初心者がすぐに躓いてしまうのは、最終的な目標(1億円、おおいに結構!)と、今、何をしなければならないかの違いが分かってないからなんです。 今は「どうやって収支をプラスにするか?」のみに集中して下さい。 マーケットから、小幅でも利益を積み上げて、週単位でプラスを達成できるというのは、とても凄い事なんですよ。

例えば一週間で15勝、13敗、5000円プラス。

「凄い!」じゃないですか。「祝杯」をあげる価値があります。殆どの人が「マイナス」なのに、あなたは「プラス」。この違いは無限倍以上です。

一旦、薄くても安定して利益を生み出すスキルを身に付けられたなら、もう成功まで、あと少しのところまできています。 他のビジネスと違って、マーケットではあなたの代わりに「お金」が働いてくれます。 あなた自身の労働量を増加させる事なく、あなたの部下であるお金が、お金を呼び、またそのお金が、お金を呼ぶ。 このサイクルを実現させるためには、まずは週単位プラス、そして月単位プラスの実現こそが急務であり、利益はその後に黙っていてもついてくるものだという理解が必要です。

儲けなきゃ!」とか「一気に挽回!」等という欲に目の眩んだ意識は、むしろ「成功」から自分を遠ざけているという事に気づいて下さい。 じゃ、どうすれば週単位のプラスを早く実現できるか? それは、できるだけ簡単なトレードを心がけ、難易度の高いトレードを極力遠ざける事です。(「あたりまえ」すぎますか?)

簡単なトレードって、何でしょうか? 例えば、

・自分の勝ちパターンしかやらない。  「待ち伏せる」というのも、トレーダーの大事なお仕事です。

・利益を出した事のある銘柄を集めた「お得意様リスト」を作り、 集中的に監視し、更に「お馴染みのお得意様」に育てていく事。  未経験の銘柄というのは、やはり難しいものです。  最初は未経験の銘柄ばかりですが、これはしょうがない。

・動きの「早すぎない」、「適度に板に厚みのある」  銘柄でトレードする事。 新興市場では、毎日急激に上下する株があり、初心者トレーダーも すぐに挑戦しようとします。でもそれは所詮ハイリスク・ハイリターン であり、競争率が高く、つまりは「難しい」のです。 しばらくは東証一部から銘柄を選んでみて下さい。

得意の価格帯(株価)を作る。  70円、300円、1500円、30万円、、、、、  株価は銘柄により様々ですが、それぞれ動きも違えば、利確損切  ポイントも違い、それぞれに慣れが必要です。 等々、いくらでもあります。 常に利幅を後回しにして、自分にとって「簡単」なトレードについて検討して下さい。 但し「簡単に勝つ」事ばかりを検討すると迷路に入ります。「簡単に勝ち、簡単に負け、トータルでプラスにもっていく。」これが大事です。

そして、トレード簡単化の極めつけが、1トレードに投下する資金量を極力一定に保つ事です。一定であってさえ、「規律」を守る事は簡単ではありません。 なのに、トレード毎に資金量が違えば、それぞれの「規律」が枝分かれして複雑化し、ますます自分をコントロールする事が難しくなります。 しかも「プレッシャー」や「気の緩み」など、集中力を維持する事の妨げにもなります。「淡々と利食い、淡々と損切る。」これを実現する為には、投下資金量を一定にする事が最良のクスリです。

以前、「積み増し(ピラミッディング)」について書いた事があります。 これは含み益を「かた」に更に利を伸ばす為の方法であり、資金量一定ルールに反するものではないものの、自分が初心者だと思う方は、とりあえずこれを封印された方が無難でしょう。 (このブログは、その時々でいろんなレベルのトレードについて書いているので、この点、一貫性がなくて、申し訳ありません。)

誰でも、簡単に勝ちたいのは同じですが、それ以上に「早く大儲けしたい」と思ってしまいます。 すると、投下資金量を急変させ、自爆してしまうのです。 これは初心者も、有名カリスマトレーダーも同じ。人間ですからね。 ご理解頂けましたでしょうか?



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2006年11月17日

目標は何か?

トレーダーに必要な事柄については、「優位性について考える」の、「デイトレーダーの要件、重要度ランキング」のシリーズにいろいろ書きましたが、それらの要素はパーツにすぎません

どれも重要ですが、しかし例えば本を1000冊読んだって、証券会社20社に口座を開いたからといって、「勝てる」トレーダーになれる保証なんて、全くありません。 殆どのトレーダーは資金も時間も限られていますから、まず正しい「目標」を設定して、その早期達成に集中するべきです。

生死の境をさ迷っている」(失礼、2回目)トレーダが、まず真っ先に目指すべきなのは、 正しいネズミ 「週単位プラス」の実績を出す事です。そして、それを死守していく事。 「私はこの方法によって、マーケットから利益を上げられる」という「実感」をまず持てるようになる事が何よりも大事です。 この健全な「実感」があって初めて、例えば

私は10トレードすれば、4敗は覚悟せねばならないが、私の利確・損切ルールを守る事で、トータルプラスに出来るんだ

といった、個々のトレードではなく、より包括的な「トレード・プラン」を意識できるようになります。 殆どのトレーダーは、「10%しか生き残れない」という厳しい現実を知りながら、「自分だけは大丈夫」の全く矛盾した心理状態でトレードします。 「儲けなければ」「損はできない」「逆転せねば」という「恐怖と欲望」のプレッシャーに加えて、「株で勝てないとしても不思議ではない」という弱気の混ぜ合わされた精神状態で「トレード」という困難なゲームに挑んでいるのです。 これは、手足に鉄アレイをくくりつけて水泳の練習をしているようなものです。 泳げるようになる前に「沈没」してしまう可能性の方が高いでしょう。

ではどうすれば、健全な水泳ができるのか? 鉄アレイを手足からはずして泳ぐ事です。あたりまえですね。 ではどうすれば「週単位プラス」を目指した健全なトレードができるのか? 「欲望」と「恐怖」という重しを軽くするのです。 軽ければ軽いほど、早く泳げるようになります。 つまり、 「投下資金を最小限にする事」 従って「ペーパートレード」が「週単位プラス」への最善の方法となります。

投下資金一定の法則(2)でも書きましたが、「週単位プラス」をできるだけ早く実現させるためには「簡単なトレード」をする必要があります。 投下資金を一定にするのは「簡単トレード」の為のクスリと書きましたが、その究極は「投下資金ゼロ」=「ペーパー」となります。

あなたは「ペーパートレード」が好きですか? 好きじゃないですよね。 トレードは儲ける為にやってるんであって、「プラスマイナス・ゼロ」の日を何日も続ける為にやってるんじゃない。という意識があります。 私がそうでした。「ペーパートレード」を全くやろうともしませんでした。 だから、1年以上も損失の泥沼でもがき苦しむ事になってしまったのです。 でも、それは大きな間違いでした。 「週単位プラス」の実感も無いまま「儲けよう」としたって駄目(無理)なんです。

既に書いたように、「10トレードすれば、4敗はするけど、トータルではプラスにできるんだ」という「実感」があるからこそ「自分のルールに従う事」つまり「損切」等のルールを守る事が可能になるのです。 何がなんでも「儲けねば」なんて心境だと、個々のトレードに執着が生まれ、損切が非常に難しくなります。 損切に失敗して損失を抱えると、益々「負けられない」と思って、個々のトレードに執着するという悪循環が始まります。 どんどん自分から「週単位プラス」から遠ざかってしまいます。 「ペーパー」がつまらないのは、プラストレードが出来ても利益にならず、悔しいからです。 でも、それは目標を見誤っていると言ってよいでしょう。 「週単位プラス」が繰り返し実現できるようになりさえすれば、あなたは何百回、何千回もトレードを繰り返す事ができ、大きな利益を上げる事ができます。 その為に、わずかな回数の「利益」をペーパーで無にしたからといって、いかほどの事があるでしょうか?(実際には、損失を「無かった事」にできる可能性の方が高いと思いますが、、)

ペーパーで「週単位プラス」を実現でるという事を水泳に例えるなら、「とりあえず、いつまでも浮かんでいる事ができる」という状態にすぎませんが、まず私はもう溺れないという水泳で極めて大事な「実感」を得る事ができます。 水に対する恐怖が、無用のものである事を心から実感できます。 あとはより効率良く前に進む方法を練習するだけです。

「ペーパートレード」は、単に初心者が損失を発生させない為のものだと、一般に考えられています。 でも本当は

 ・初心者プロ・トレーダーに必要な実感を獲得する為の、

 ・最短で「負組」から「勝組」に移る為の、

 ・「ブタ」が「狼」に変身する為の、

隠された「近道」なのです。 「実行困難な方法ほど、有効である場合が多い」 という経験則は、こんな所でも生きてたんですね。 文章がまずくて解りにくかったかもしれません。 文章の意味は解っても、「解りたくもない」内容だったかもしれません。 でもこのアドバイスを聞く耳があれば、あなたの「生存率」は格段に向上します。 ぜひ、よく考えてみて下さい。(どうしてもペーパーは無理という方、ぜひ投下資金を減らして下さい。それもどうしても無理という方、、、、、ご冥福を、いえ御健闘をお祈り致します。「バサロ」ってのもありましたものね、、、)



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2007年01月11日

トレードのキモ(その1)

勝てないトレーダーが頻繁に経験する事。

「買えば下がる、売れば上がるの繰り返し、いったい何が悪いのか?」 

一体、なぜだと思いますか?

「運が悪いから」、「手法が良くない。もっと良いのをみつけなきゃ。」、「銘柄選びのミス」、「地合」、「嵌め込み」、「見せ板」、、、、

多分全部違います。なんだか「異常!」に負けると思ったら次の事を思い出してみて下さい。

「買いやすい株は下がる。売りやすい株は上がる。」

更にもう一歩進んで、

「買える株は下がる。売れる株は上がる。」

そして、

「買えた株は下がる。売れた株は上がる。」

という事実に。

信じられませんか? でも、私はこれがトレードのキモの中でもかなり重要な位置を占めると思います。何の事か判らない方の為に、次回に続きます。

(でも、私がどういう事を書きそうかを考えるだけでも、良い思考トレーニングになると思いますので、ぜひあなたの答えを用意しておいて下さい。)



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2007年01月12日

トレードのキモ(その2)

「買えた株は下がる。売れた株は上がる。」

とはまた、なんて恐ろしい事でしょうか?本当でしょうか?

残念ながら、本当です。でもその理由を知り、対処法を知れば、なんとかならないものでもありません。

ここまで読んで、値ごろ感」でエントリーしてなぜ悪い?」の記事の事を思い出された方は、かなりこのブログを読めてますね。確かに、それも理由の一つです。

1000円の商品を買おうかどうか迷ったあげく、ついに思い切って「店員さん、これくださいな。」と言ったら、店員が「すいませんお客さん、たった今値上がりしちゃって1100円になりました。それでも買いますか?」って言われて、それでも買う人ってまずいませんよね?

1000円の商品を買おうかどうか迷ったあげく、やっぱり買わないでおこうと決めたところで

ただ今より、全品10%値引きのタイム・サービスをさせて頂きま~す。

というアナウンスが流れる。すると殆ど無意識に商品を掴んで、レジにならんでしまう。

ありますよね。でも、この「超普通な」一般消費生活上の習性を維持したままでは、たとえテクニカル分析の知識を100冊分も持っていても、勝ち組に移る事はできません。なぜなら、テクニカル分析における「買(売)サイン」というものは(少なくとも順張りにおいて)、必ずこの「超普通な」一般消費生活上の習性に逆らうものであるからです。だから、この「超普通な」一般消費生活上の習性を温存したままトレードしていれば、必ずテクニカル分析のエントリーサインが出た時に、それに従う事に強い違和感を覚える事になります。

「え? こんなとこで買おうなんて、俺って頭がおかしくなっちゃったのかな????」

ってな感覚です。その為、真偽を確かめたくなります。つまりエントリーを躊躇してしまい、全く入れないか、又は、急騰してしまって、確かにテクニカルサインが正しかった事は確認できたけど、タイミングを完全に逃した高値掴み」エントリーをしてしまいます。(これ最低!、これでは勝てるはずがありません。でも、多いです。無数の「生死の境をさ迷っている(失礼3回目)トレーダーが、この罠に嵌ってます。)

デイトレードは、スイングに比べると遥かにエントリーのタイミングが重要であり、シビアです。なのに、一番大事なエントリーの時に「????」なんてやっていては、「勝てるエントリー」は出来なくなってしまいます。

更に、上記のような時間の経過に伴う価格変動以外にも、一般消費生活上の習性というものはあります。

例えばデパートのセールなんかでは、

「980円」、「1980円」、「2980円」

なんて値札ばかりで、

「1150円」、「2040円」、「3150円」

なんて値札にはまずお目にかかりませんよね。なぜでしょう?

例えば「1980円」だと、「2000円程度の品物なんだけど、おつりがもらえるだけお得!」と自動的に判断してしまう習性をデパートに利用されているのではないでしょうか?

逆に「2040円」だと、「2000円程度の品物なんだけど、更に40円多く支払わねば成らないから損!」と自動的に判断してしまう事をデパートに見透かされているからではないでしょうか?

でも、またしてもこの超普通な」一般消費生活上の習性が、やっぱりトレードには逆向きに作用するのです。

これにもしっかり理由があります。答えは、

○○○の○○だから。(○の中には全て異なる漢字一文字が入ります。)

さて、答え合わせは次回までのお楽しみ、、、という事で。



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2007年01月13日

トレードのキモ(その3)

なぜ2980円のジーパンを買うのはOKなのに、2980円の株を買うのはハイリスクなのか?

抵抗線直前だから

これが答えです。2980円の株であれば、まず間違いなく3000円が抵抗線になります。

勿論、上昇トレンドが続いていて、3000円を突破していく事もあるでしょう。だったら、「3000円になる前に仕込んでおけば良かった」という事もありえます。でもそれは結果論です。トレードで恒常的にプラスを維持したければ、「優位性」のあるトレードを繰り返す事が絶対に必要になります。バーゲンセールでのお買物感覚で2980円の株を買うという行為には、優位性のかけらも無いという事を理解して下さい。

もしこの記事を読んで「抵抗線って何の線?」 みたいな感想の方、しばらくトレードをお休みして、このブログを通してお読みになる事をお勧めします。

「買えば下がる、売れば上がるの繰り返し、いったい何が悪いのか?」 

更に続きます。



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2007年01月17日

トレードのキモ(その4)

よくスーパーに買物に行きます。料理が好きなので、材料を買うのも好きなのです。一週間に3回は行きます。(一応、妻帯者なんですけど。)

これくらい頻繁に通っていると、それぞれの商品の価格データベースが頭の中にできてしまい、その変動にも敏感になります。スーパーで最も価格変動の激しいもの(ボラティリティの高いもの)って、何だと思います?

私は「野菜」だと思います。きっと保存がきかない上に、天候・気候の影響をもろに受けるので、「供給」が安定しないからだと思います。

ネギ、一束145円!

例えば万能ネギだと、だいたい「150円前後」という標準価格が頭の中で設定されているので、120円とかだったら、2~3束買いたくなってしまいますし(逆張りですね)、200円を超えてくると、買い控えて仕舞います。(信用取引ができないので、売るにも売れません。)

こういう感覚は「スーパーマーケットでのお買物」ではあって当然ですが、株式の「マーケット」では「マイナス」でしかありません。

「野菜」がいかにボラティリティが高いといっても、最近の白菜のように、生産過剰なら収穫前に廃棄されて供給量が制限される(最低価格の限界)し、逆にいかに生産量が少なくなったからといって、レタス1個500円になる事もまずありません。なぜなら、高すぎると、いかに供給が少なくなったといっても、「需要」も極端に少なくなるからです。(最高価格の限界) 「レタス依存症」なんて人はまずいませんから、500円のレタスを買うくらいなら、キャベツでもほうれん草でも、何か他の野菜で間に合わせる事が可能な訳です。

しかし「証券のマーケット」では、こうした最低・最高価格の限界というものが、無いに等しいのです。ところがつい、この無いものを有るように思考してしまうのが、人間の本能なのです。

まず株価というものは、もともと大して実態的な裏づけがありません。もしあるとしたら、こんなにPERがまちまちな訳がないですよね。人気があればどこまでも上るし、不人気なら、どんなに優良な経営状態であっても、ぜんぜんパッとしません。これだけでも、レタス感覚でトレードしたら、十分に「買ったら下がり、売ったら上がる」事を経験してしまうでしょう。

ところが、マーケットが恐ろしいのは、更にこれ以上に予想外の動きをする事です。

株には信用取引というものがあるので、株価が上ると「信用で売っていた人が踏み上げにあって、買い戻す」という現象が起こるため、更に上昇するという事が起こります。株価が下がると、「信用で買っていた人が投売りをする」という事が起こるため、更に下落するという事が起こります。この現象は「スーパーマーケット」では決して発生しないメカニズムに基づいているため、「トレード以外の人生経験」では決して対処できません。

こういう事が毎日のように起こっていますから、「消費者感覚に基づく予測」なんかに基づいて売買するなんて自殺行為に等しいと言えるでしょう。人間には「逆張り好き」な本能がありますから、そのまんまでトレードすれば必ず損するようになっているのです

スイングトレードはともかく、デイトレにおいて「予測」は必要ありません。「これ以上は上る訳がない」と思って利確したところから更にグングン上がり、「これ以上の安値はない」と思って「ピクッ」と反発したところで買い、やっぱりそれはダマシに過ぎず、更にガンガン下がり続けるジェットコースターから降りられなくなったりします。

デイトレに必要なのは、「予測」なんかではなくてテクニカルの知識と、それから得られる「シグナルを守る規律」です。でも大半のデイトレーダーは、テクニカルの知識があるとしても(「テクニカルって何?」状態でトレードされている方に対しては「近い将来のご冥福をお祈りする」他ありません。アーメン。」)、シグナルを守る規律がありません。

トレード以外の人生経験」が無意識のうちに規律違反を起こさせるのです。

買えば下がる、売れば上がるの繰り返し」には、こういうメカニズムも働いている事を理解し、どう対処するかに対しても「明確な解答」を用意してからトレードに望むべきでしょう。生残りたければ。



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2007年01月23日

トレードのキモ(その5)

デイトレを短い文章で表現するとしたら、あなたの「デイトレ」はどんな文章になるでしょうか?

「上りそうな株を買い、上がれば利確し、下がれば損切る。大引けまでには手仕舞う。」

こんなところでしょうか。確かに間違いではありませんね。でも、これでは

「普通!」

すぎます。

こういう文章はいかがでしょう?

「利益/損失 > 1 とわかっているトレードを、毎日飽きずに繰り返すお仕事。」

私ならコチラをとります。ずっと「収支プラス」のトレードに向けて焦点が合った文章だと思うのですが、そこのところの区別がつきますか?

デイトレというと、その日に、値上がりランキングとか、何らかのニュースで「上りそう」な株を見つけ、急いで飛び乗る事だと思ってませんか?それでは勝てっこありません。あまりに「普通」すぎるからです。 トレードのキモ(その2~3) で書いたように、物心ついて以来今日にいたるまで、日常消費生活に慣れてしまった頭のままで、「上りそう」とか「下がりそう」なんて直感的に売買していたら、どんどん資金が目減りしていくだけだという事に気づいて下さい。確かに「ランキング」で勝つ方法を説明した本も売られているし、実際にそれで利益を上げている人も少なからずいます。でも、これは「難度」が高いのです。なぜなら、

その場、その時に、瞬時に正確な判断が求められるから。

です。「週間プラス」を実現できていないトレーダー(※注1)が、この「瞬時に正確な判断」ができる訳が無いのです。これが誰でもできる芸当だとしたら、もっとどんどん勝者が増えてしまいます。でもマーケットにそういう事は起こりえません。常に、「極少数の狼が、その他大勢のブタを食べる」事になっているのです。

では、どうすれば良いでしょうか?

なるべく、その場、その時での判断が不要なトレード」 ができるように努力するのです。例えば、前日予習で、「この株が、この価格になったら買い」という事を決めておいて、当日そのチャンスが実現したら、「迷わず買う!」のです。その予習が正しいテクニカル分析の根拠に基づいているなら、まずそのエントリーポイントは、消費者心理の頭には「エントリー」しづらいはずです。本能が「抵抗」します。そこで「迷わず買う」事ができなければ、生残れないのです。なんて面倒で難しい事でしょう。でもこれがデイトレなんです。 でも誰もあなたに「デイトレして下さい」ってお願いしている訳ではありません。あながた選んだ道なんです。「それでもやる!」という方だけ読み勧めて下さい。誰もあなたに「デイトレ」を強要はしていません。

正しいテクニカル分析に基づいており、利確と損切にしかるべきルールが決めてあって、しかもこれを守れるなら、1トレード毎の「期待値」は「1」以上になっているはずです。本当に「1」以上になっているか、なっていないかは、5、 10、20トレードといった、あるまとまった数のトレードの検証から確認する事ができます。でも、殆どのトレーダーは、そのまとまった数だけ一貫性のあるトレードが出来ません。だから、本当に「1」以上なのかどうかもわからないまま、確認する事も放棄したままで、「敗者のトレード」を繰り返します。(あなたは、あなたの1トレード毎のリスク・リワード比を把握しているでしょうか?)

待ち伏せ

そう、デイトレというのは、様々な株をザラ場に物色して「エントリー・サイン」を出しているものを見つけ出すんじゃなくて、「勝機」のあるポイントを予め見つけておき、それが実現するまで待ち伏せるというお仕事なんです。勿論、あらかじめ勝機のあるポイントを見つける為には、テクニカル等の正しい知識の蓄積が必要でしょう。でも、そうした勉強も、予習も、「ザラ場の興奮状態」とは別の「客観的」な時間に行えるという事に重要な「優位性」があります。

急騰した株に、目をつむって飛び乗れば、スリルは味わえるし、たまには儲かる事もあって、楽しいかもしれません。でもそれはギャンブルにすぎません。

前日大引け後、あるいは寄りつき前の早朝、じっくりと多くのチャートに目を通して、できるだけ多くの「チャンス・ポイント」を見つけておき、ザラ場ではその実現を「待ち伏せる」。くたびれもうけの待ち伏せも多い。せっかくのチャンスでは空振りもする。なかなか大変です。 叫ぶ  でも、これこそがデイトレというお仕事なのです。 (判りにくかったかも知れないので、この記事の内容、次回も続きます。)

(※注1) 「週間プラス」が実現できていないトレーダーの頭の中は「」です。日常生活に不自由はありませんが、マーケットではその「凡な思考」は負ける為にあるようなものです。でも「週間プラス」が実現でき、「マーケットで勝てる」という行為と実感を繰り返していると、「凡の頭」が、ゆっくりと、しかし自然に「マーケットで勝てる頭」に変貌して行きます。いつの間にか、「直感的に正しい判断」ができるようになります。これには少し忍耐と時間が必要ですが、生残りたければ、「そうならなければならない」ものです。だからこそ、利益にさえ優先して早期に「週間プラス」を実現する必要があるのです。



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2007年01月25日

トレードのキモ(その6)

陸上競技には様々な種目があります。学校の運動会なんかだと、特別運動神経の良い生徒が複数の種目で1位になる事はありますが、国体や国際陸上、オリンピックとレベルが上ると、複数の種目で1位を取る選手は殆どいなくなります。これは、勝つ為には才能だけではなく、それ以上に「練習」というものが重要である事を示唆していると思います。 天が人に与える才能の量には不公平はあるが、一人に与えたれた1日の時間は等しく、「練習」の積み重ねが「才能」に優る事の証拠だと思います。

幸いデイトレは、国際陸上に求められるほどの「才能」を要求される事はありません。でも、「練習」が重要である点では同じです。なのに、デイトレでは「種目を絞る」事の重要性を忘れているトレーダーは少なくありません。

「棒高跳び」「砲丸投げ」「400mハードル」「競歩」、、、どんどん挑戦はするものの、全く予選も通過できないダメ選手の監督があなただったら、何をアドバイスするでしょうか?もっとどんどん、他の種目に挑戦させるでしょうか?そうではないはずです。「お前には、XXXが向いているから、XXXを徹底的に練習しなさい。」と、選手の適性にあった種目に専念するようアドバイスするはずです。

デイトレでも、超短期モメンタムによるスキャルピングから、5分足ベース、30分足ベース、場合によっては引けまでに手仕舞いしないトレードなど、様々な戦略、手法があります。そしてそれぞれに、練習、慣れ、経験といったものが勝つためには必要だと思います。「週間プラス」実現の為には、一つか二つくらいの手法を選んで、徹底してその手法を繰り返し、習熟する必要があります。

「値ぼれ」とやらで、本能のままにトレードして消えていくトレーダーは仕方ありませんが、真面目に勉強もして努力しているのに、なかなか「週間プラス」が実現できないトレーダーには何が欠けているのか?

いろいろな知識があるが為に、それを次々にザラ場で試して、「習熟」の必要性に気づいていない可能性があります。また、一つの手法で少し連敗しただけで投げ出してしまい、新しい手法に乗り換えているのかもしれません。でも、そういう姿勢でいくら「努力」を重ねても、なかなか結果は出ません。    (私で実証済み。5~6回手法を取り替えていたら、元の手法に戻ってたりしました。「負のスパイラル」「敗者の堂々巡り」、、色々表現はあるでしょうが、そこらへんのホラー映画より、よほど恐ろしいです。リアル・ホラーですから。)

「勝てる手法でも連敗はある」という事も理解して、とにかく限られた数の手法に「習熟」しなければ勝てるようにはならないのです。

勿論、「間違った手法」をいくら練習しても、それはダメです。正しい手法は、私の紹介している書籍や、e-Bookを読めば、知る事ができます。それらの情報から、自分に合うと思うものを選んだら、ひたすら繰り返しマーケットで練習して下さい。そうすると遅かれ早かれ、「マイ必勝パターン」というものが見えてきます。そうしたら、更にその「マイ必勝パターン」を繰り返して、経験を積み、その手法のスペシャリストになって下さい。何が自分に合った手法か、わからない方は、e-Bookに絞って下さい。このe-bookは、私の初めて読んだ時の予測を遥かに超えて、購入者の評判が良いです。

一つの手法で「マイ必勝パターン」が確立できれば、収支はどんどん向上、安定してきます。「オッ(=発見)、きたきた、よしよし(=待ち伏せ)、ソレー!(=エントリー)」って、パターンを見つけだけで「ヨダレ」が出てくるくらいになって下さい。

マーケットは、毎日々同じような事をひたすら繰り返しています。その中には、必ずあなたの収益源となるパターンも含まれているはずです。そのパターンを発掘し、繰り返し、繰り返し、繰り返し、そのパターンからお金を受け取って下さい。そこまでいって、初めて「別の手法」も試して見ましょう。「勝てる」というポジティブなマインドと、勝つための「頭」を獲得しているのですから、最初のマイ必勝パターンの時の半分以下の時間で、新しい必勝パターンを獲得できるでしょう。最初のころは「全く別」の手法に思えたものが、実は共通した原理に基づいたものである事が実感できるようにもなるでしょう。

よく見りゃ、やっぱ全然走り方が違いまんな~~飛んでまっせ~この人。

カール・ルイスは、オリンピックで4種目(100m、200m、100mリレー、走り幅跳び)で、4つの金メダルを獲得した事がある天才アスリートです。でも、それは、

俺、世界一脚が速いねんから、そのまま飛び上がったら、世界一長く飛べるんとちゃうやろか?

100m超えてもそのまま走り続けたら、200mくらいやったらまだ世界一速いかも知れへんな~。」

とニュージャージー訛りの英語で考えたかどうかは別として、「自分の強みの応用」ができたからに他なりません。自分の強みをまず「一つ」みつけて下さい。そうすればそれを更に「応用していく事ができます。

その「一つ」も無しに、何に習熟し、どんな応用が可能でしょうか?

前回、デイトレとは、

「利益/損失 > 1 とわかっているトレードを、毎日飽きずに繰り返すお仕事。」

と表現しましたが、それはこういう意味で書いたのです。 

「勝機」のあるポイントを予め見つけておき、それが実現するまで待ち伏せるというお仕事

とも書きました。これも、「マイ必勝パターンをひたすら繰り返せ」と書き換える事ができるでしょう。予習段階で、「マイパターン」に嵌りそうな銘柄を見つけておく事は、強調する言葉が見つからないほど大事です。ザラ場でそうしたチャンスを見つける事も可能ですが、「予習しなくて良い」という考え方は「あまりに怠けすぎ」だと思います。

そうそう、どんな手法にせよ、

①発見する

②エントリーチャンスが来るか見張る(待ち伏せ)

③チャンスが来たらエントリーし、来なければエントリーしない

というあたりまえの3段階が必要になります。いきなり①③でエントリーしても、まず結果は出せないでしょう。特にデイトレでは「狙い澄ましたタイミングでのエントリー」が不可欠です。

だとすれば、「待ち伏せ」無しに、どうやってタイミングを狙い澄ます事などできるでしょうか?



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