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本能 4 アーカイブ

2010年11月 4日

なぜ負けるのか?(1)

全てのトレーダーにとっての「最大の敵」が、実は自分自身(の本能)であるという気づきは、負け組から勝ち組に移動する過程で必ず通らねばならないステップです。
無為無策で、欲望にまかせてトレードしても勝てないのは当然ですが、どんなに素晴らしいノウハウや手法を手に入れたとしても、自分自身の中に敵がいる事、そしてこれを克服しなければ勝てないという事に気がつかなければ、どうしても、たとえ太陽が西から昇っても、勝つ事はできないでしょう。

「あ~~、負けた!」

という場面には、トレードする限りは必ず、デイトレーダーであれば毎日のように遭遇する訳ですが、それが

(A)ノウハウの欠陥による負け
(ノウハウに対するトレーダーの理解不足や戦略の不備等を含む)

なのか、

(B)確率的な必然としての負け

なのか、又は

(C)自分自身という敵に負けた

のか、これを客観的に判断し、しかるべき手を打たねばなりません。

(A)から(C)のそれぞれについて、あなたは具体的な例を挙げて説明できるでしょうか?
今回の「なぜ負けるのか?」というシリーズでは、(C)について、多少の分類と、それらへの対処法について解説していくつもりです。
(もし(A)又は(B)が何の事かわからないという方がいらっしゃれば、コメントで質問して下さい。)

(C)による負けは、それとわかっていてさえ克服が難しいものですが、それが
敗因になっている事すら理解できていないトレーダーも多数存在します。
あなたは(多分)大丈夫でしょうけど、念の為チェックしておいて下さいね。
(つづく)



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2010年11月 5日

なぜ負けるのか?(2)

資金を用意して口座を開きトレードしさえすれば、儲かる!

そんなバカな事、ある訳無いですよね?
このブログをよく読んで頂いている方なら、笑っちゃうほど、幼稚な発想です。
でも、トレードで大成功した人の話を読んだり聞いたりすれば、「自分だけは大丈夫」という人間が陥りがちな心理的傾向も相まって、

「まあ、それなりにリスクは有るのだろうけど、人並み以上に勉強すれば、俺なら多分なんとかなるだろう。」

といった、割と「おとな」らしい考えに到達したりします。
でもこれは、実トレの経験が無いから「大人らしい」感じがするだけで、結局は幼稚な発想でしかありません。
なんと言っても、この私がこの身をもって経験してきている事です。
もしあなたも同様の思いを感じられているのなら、お金と時間を節約する為に、この記事をよく読んで下さい。

トレードすれば、お金が儲かる!

というのは、

散歩をすれば、万札を拾える!

というのと同程度に根拠の薄い、希望的にすぎる考え方です。
確かに、散歩をしてお札を拾う可能性は0%ではありませんが、限りなく0%に等しい空疎な願望にすぎません。
こんなレベルの発想の下に、いきなり職を捨てる人が実際にいるのです。
(さすがに散歩でお金を拾って生活しようなんて人はまずいないでしょうが、
何の根拠も無いまま、トレードで稼いで生活しようという人は、沢山います。)

またしても、この私がこの身をもって経験してきている事なのです。

あなたがトレードで稼げるか、トレードだけで生活していけるかどうか、という事は、あなたの知能程度や教養レベル、学歴や職歴等をどんなに分析・評価したところで、絶対にわかりません。

「頭の善し悪しとトレードの成績は関係無い」

というのは言い過ぎだとしても、

「知的レベルが高い人ほど、トレードで稼げる可能性が高い」

というのは、完全にウソであり間違いです。
医師や弁護士といった難易度の高い職業の人が、トレードの世界であっという間に大きな損失を抱えてしまうというのは、掃いて捨てるほどよくある事です。
自分に自信のある人ほど、トレードの世界に仕掛けてある極初歩的な落とし穴に、かたっぱしからひっかかってしまうのです。

では、何をもって判断できるのか?

当たり前の話で申し訳無いのですが、トレードで稼げるかどうかは、実際にトレードしてみて稼げる事を確認しない限りは、誰にも、勿論自分にも判断できる事ではありません。
毎日売買を繰り返すデイトレーダーであっても、最低でも数ヶ月間、最低でも100トレードの収支において、明確にプラスである事が必要だと思います。
自己資金量とトレード頻度、勝率、利益率等の数字を具体的に並べてみて、実際に生活できるという目途が立って初めて、専業という選択肢があると思って下さい。

「自分という敵」について書くという本題からは脱線した内容となってしまいましたが、今回の内容も「自分だけは大丈夫」と思って安易にトレードの世界に飛び込みそうになっている人には、ぜひ真剣に読んで頂きたい内容となっています。

勿論、まだまだ続きます。
多分、次回から本題に入れると思います。




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2010年11月 6日

なぜ負けるのか?(3)

ペーパートレード(デモトレ)を徹底して行う事によって、マーケットからお金を引き出す「技術」について、リスク無く、いくらでも好きなだけ研究する事ができます。
単に「上がりそう」と思うから買い、「下がりそう」と思うから売っていては、資金は減る一方です。

「いや、俺ならそれでも稼げる!」

という頑固な方は、実弾で試して痛い目にあう必要があるかもしれません。
そういう「経験に学ぶ」という事も、後から考えれば最善とは言えなくとも、その人にはどうしても必要な場合があります。
ただし資金を枯渇させれば一貫の終わりですので、ぜひそこのところは十分配慮して下さい。

いずれにせよ何らかの、トレードで利益を挙げる為の優位性を持たなければ、実弾トレードを繰り返すほどに確実に資金は減る事になっているのです。

では「トレードで利益を挙げる為の優位性」って何でしょうか?
それはとても広範囲な事柄です。
大きなくくりとしては、ファンダメンタルズ分析であったり、テクニカル分析であったり、またテクニカル分析であっても、順張派もいれば、逆張派もいるでしょうし、中には両刀使いのトレーダーもいる事でしょう。
更にはブレイクアウトからのトレンドフォローを狙う手法(タートルズが有名)もあれば、その失敗につけこむ手法(タートルスープが有名)もあったります。

無数とも言える異なる手法や考え方が存在し、更に複雑な事には、人によって「合う」、「合わない」という事が露骨に生じるのです。
例えば、Aさんにとっては現実に金の玉子を生み続けている雌鶏のようなノウハウが、Bさんにとってはまるで無意味で迷信同然のノウハウになりえます。

どのノウハウが自分に合っているかは、それで本人がトレードしてみない事にはわからないものです。
と言うか、そのノウハウを理解しているつもりでも、とんでもない勘違いをしている可能性もありますし、逆に、とんでもない勘違いの理解であっても、それでトレードで利益が出るなら、立派なノウハウなのであって、それを磨いていけば良いという場合さえあります。

要するに選択肢は無数です。
一応「王道系」みたいなのも有りはしますが、それとて自分に合うかどうかは全くの未知数です。
(あなたの近くに、信頼でき、且つ稼げている先輩トレーダーがいるなら全く話は別です。その先輩に帰依してしまうのが最短ルートの可能性が大です。でも、殆どの人は、自力で活路を見出す他無いと思います。)

そういう自分に合うか合わないかもわからない段階で、命の次に大切な虎の子の資金を危険に晒すのが、はたして賢明な行為と言えるでしょうか?

殆どの人がいきなり実弾投下に進む理由は、

「勝った時にデモトレでは勿体ない」

と考えるからです。
昨日の記事で書いた「トレードすれば儲かる」という幻想というか、思いこみに囚われてしまっているのです。
確かに、上がるか下がるか二つに一つのトレードですから、どんな方法であってもトレードすれば勝つ可能性も生まれます。
でもあなたの中に、その手法に対して

「この方法なら(勝ったり負けたりしながらも)トータルで稼げる」

という確信が無い限り、人間の本能の働きによって損大利小トレードの繰り返しとなり、トータルでは確実にマイナスになります。
たまたまの勝ちトレードの利益など、末永く続く(かもしれない?)あなたのトレーダー人生から見れば、殆ど無意味と言っても過言ではありません。
「勝った時に勿体ない」という気持ちは私にも十分理解できますが、実際問題としては「負けたけど、無傷で助かった!」というメリットの方がはるかに大きくなるでしょう。

今回は「ペーパートレードのススメ」みたいな内容になりましたが、勿論デメリットもあります。
次回はそれについて書いて見ようと思います。
(常時、ご意見、ご感想、ご質問コメントを歓迎しております。)



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2010年11月 8日

なぜ負けるのか?(4)

前回の記事で、

>今回は「ペーパートレードのススメ」みたいな内容になりましたが、
>勿論デメリットもあります。

と書きましたが、これは私のミスでした。
無料で練習できるペーパートレード(デモトレも当然含む)にデメリットなんてありません。
(デメリットはありませんが、「実弾トレとは違う」という事は忘れてはいけません。これについては後述します。)

マーケットからお金を取り出す方法(=手法)について研究したり練習したり、リスクも無く費用もかからないのですから、思う存分利用するべきだと思います。
例えばテクニカル分析の参考書を読んで「トレンドライン・ブレイク」について初めて知ったとしましょう。

「なるほど!」

って思う事でしょう。
すぐにも実弾で試してみたくなるかも知れません。
でもその時点でどのくらい「トレンドライン・ブレイク」が理解できているか?、というと、おそらくは5%も理解できていないと思うのです。

まず、トレンドラインが自分で引けなければ話になりませんね?
ローソクの実体を結ぶのか、ヒゲを結ぶのか、または両方混合なのか?
そしてまた、自分の引くトレンドラインに対する信用度というものを把握している必要もあります。
「これぞ!」って確信を持てるトレンドラインもあれば、「多分、トレンドと思う(?)」みたいな程度のトレンドラインだってあるからです。
このメリハリの感じられないないトレードなんて、私には考えられません。
次には、「ブレイク」って、どれくらいハッキリしている必要があるのか?
参加者の「意思」が強烈に示されたブレイクもあれば、ノイズの可能性が否定できないようなブレイクもあります。
逆にハッキリしすぎていて見送らねばならない時とは、どんな場合か?
ブレイクで、いきなりエントリーすべきなのか、分足でのパターンも加味して判断するのか?
他の時間枠のチャートとの関係はどうなっているか?

ちょっと考えて思いつくだけでも、こんなに沢山の処理や判断を瞬時にこなしていかねばなりません。
参考書を読んだ時点では簡単に思える事でも、「現場」はその通りに再現してくれる訳ではありません。
というか、エントリーチャンスは全て「唯一無二」なのであり、そこに一定の優位性を見出す為には、自分でできるだけ沢山の「現場」に遭遇し、勝ったり負けたりを積み重ねながら、その経験に沿って自分のトレードを小さなパーツ単位で点検しながら全体として組み上げねばならないのです。

わざと具体的に、ややこしく書きましたが、一言で言えばトレードには、

「経験」

の積み重ねが必要ということです。
マーケットからお金を取り出す方法を見つけるには、ある程度の経験が欠かせません。
で、その経験を積み重ねている、いわば「研修生」の段階で、実弾投下で利益まで求めるというのは、虎の子の資金を危険に晒すという事は勿論ですが、更なる問題点として、自分なりの勝ち方を見つけるという本来の目的を考えた場合、想像を絶して遠回りしてしまう可能性があるという事です。

勝ち方を身に着けるという事が最優先されるべき段階で実弾を投下するということは、もう「研究」とか「練習」という姿勢を自分から放りだして、
単なる「賭場(とば)」に自分自身を強制的に送り込んでしまうという事です。

エントリーした直後から値動きに一喜一憂し、少しでも利がでたらすぐさま利確。
逆に動こうものなら、何がなんでもホールド。
(なぜなら「このトレードで勝つ」という事しか見えなくなっているからです。)
デイトレなのに、大引けでもホールド。
翌朝も損は拡大して、更にホールド。
悪くすれば、そのまま一気に「退場!」
遂には損切りできたとしても、資金は大きく大きく傷つき、唯一得たものは、
「ビビリ」という名の後遺症だけというありさま。

ペーパーができるという事は、自分に今何が必要かを理解し、その事に向かって直線距離で近づいていけるという事です。
ペーパーが出来ないという事は、自分には手法が固まっていない事を知っていながら、その目標とはまるで違う方向に舵を切っているという事です。
堅実な職人技を求めながら、実際にはカジノでルーレットの出目に一喜一憂し、少しも目標に近づけていないのです。

正直言って、私は存分に遠回りしたクチです。

「このまま続ければ100%退場だぁ~~!!!」

というところまで追い込まれて、やっと目が覚めたとでも言えばよいのでしょうか?
あなたも、一度そこまで追い込まれてみたいと言われるのであれば、止めはしません。
でもこの記事を読むだけで、見失っていた「方向性」を取り戻せれば、まさしく「値千金」であると確信します。
まだまだ続きます。



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2010年11月14日

なぜ負けるのか?(5)

デモトレには、デメリットは無いけれども、弱点はあります。
それは、

「実弾とは違う」

という事であり、もっと直接的に言えば、

「実弾より極端なまでに簡単である」
(=デモトレ感覚で実弾に進むと、想定外の難しさがある)

という事です。
だから、デモトレでちょっと勝ったからと言って安易に実弾に進めば、

「こんなはずではなかった~~!」

という事になる可能性が大です。
実弾トレードでは、自分の中にある本能(恐怖と強欲)をコントロールしながら随時しかるべき判断を下し、対応を続けて行かねばならないからです。
これは、未経験の人には信じられない事のようです。
なので、ここでちょっと思考実験をやってみましょう。

殆どの方は自転車に乗れると思います。
50cm程度の道幅があれば、スイスイと何Kmでも走り続けられるでしょう。
ところがもしこの50cm幅の道が、超高層ビルの屋上と屋上を繋ぐ、手すりすら無い木橋だったらどうでしょうか?(高さ200m、水平で無風、距離は100m、命綱の着用は可。)
殆どの人が尻込みするはずですよね?
尻込みが許されず、強制的にスタートさされてしまったとしたら、眼はくらみ、手足は震えて、転落する人が続出するはずです。(幸い命綱があるので、200mの高所にブラーン、ブラーンです。)

地べたにペンキで書かれた道と、超高層ビルの屋上を繋ぐ橋と、高さ以外は全て同じであると言われたって、怖いものは怖いのであり、体は正直です。

でも、いきなり強制されれば落下必至かもしれませんが、

「練習は自由にして良いから、1年以内に渡れれば10億円」

という事にでもなれば、成功者が続出すると思います。
高さ10cmくらいから始めて、少しづつ高くしていけば、高所の自転車乗りにも人間はかなり順応できるはずです。
ましてや、命綱がいざという時に機能する事が実感として理解できるようになれば、高さへの恐怖が無意味である事も実感できるはずです。
更に成功率を高めたければ、道幅を50cmより徐々に狭めて訓練するのも、絶大な効果があるはずです。

この思考実験が何を意味するか、もう説明なんて要りませんよね?
(ところが「上がりそう、下がりそう」以外に売買の根拠を持たないような人が、命綱(損切り)の使い方も知らないまま実弾トレを開始し、毎日のように戦死者が出ているという事も、紛れも無い現実なのです。)



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2010年12月11日

なぜ負けるのか?(6)

なぜ負けるのか?

百人百様、いろいろな理由が存在するでしょう。

知識が無くちゃダメ。
経験が無くちゃダメ。
判断力が無くちゃダメ。
練習不足?
訓練不足?
相場が悪い?
たまたま?
..............................。


でも、あまり分析的になっても物事を難しくするばかりです。
百人百様とはいうものの、トータルプラスにできない人には何か共通するものがあるはずです。
しばしの沈思黙考。(K1ファイナルを見ながらですけど、、、)
そして、辿りつきました。
結局のところ、

勝てると確信してエントリーできていない。

これです。
根拠の無い楽観主義ではいけません。
トレードには、勝ちもあれば負けもある事を理解できている事は当然です。
その上で、

(個々のトレード単位では負ける場合もある事は避けられないものの)
自分の個々のトレードには明確な優位性が存在し、その証拠として、
エントリーとエグジットを繰り返すほどに、振り返れば自然と利益が積み上がっているのだ!


という確信をもって、あなたは日々トレードできているか?
ここは大事なところですから、自分の胸に手を当てて、ゆっくり考えてみて下さい。

まだ続きます。
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2010年12月12日

なぜ負けるのか?(7)

昨夜の記事で、

勝てると確信してエントリーできていない。

という事が、(あなたが)なぜ負けるのか?の回答であり、理由であると書きました。
これは恐らく、少なからぬ読者に戸惑いを感じさせるものだと思います。

・トレードとは、本来不確実なものではないのか?
・そもそも、勝てると確信している人など、存在するのか?

そう首を捻る人も少なくないはずです。
まあ、そう感じられるのも私にも理解できるのですが、私なりに4年以上もこのブログを書き続けてきた全内容に沿った結論でもあり、自信をもって言える結論でもあります。

トレードでトータルプラスの成績を挙げ続けるのは容易な事ではありません。
もしこれが容易な事、例えば本を100冊も読破し、1~2ヶ月も売買の訓練を行うだけで、誰でもトータルプラスになれるのなら、サラリーマンや漁師さんやお百姓さんが絶滅してしまう恐れがあります。
でも一向に、そんな気配はありません。

常識的な大人であれば、プロスポーツの世界で人並み以上に稼げるのは、極々一部の選手にすぎず、大抵は食べて行く事すら大変である事を知っています。
常識的な大人であれば、お笑いの世界で人並み以上に稼げるのは、極々一部の才能や運に恵まれた人だけで、大抵は食べて行く事すら大変である事を知っています。
ですから、会社に辞表を出してプロゴルファーを目指す人とか、コメディアンを目指す人というのは、極めて稀(まれ)であると同時に、そういう決心をするからには、相応の実績というか、よくよくの根拠を持っているものです。

上記の事は理解して頂けますよね?
ところが、株にせよFXにせよ先物にせよ、人がトレードに興味を持つと、これといった根拠も無しに人生を左右するような(例えば、「退職!」みたいな)決意をしてしまう人が後を絶ちません。
現在の仕事を投げ出さないまでも、虎の子であるはずの資産をトレードにつぎ込んで、あれよあれよという間に消耗させてしまう人は、更に沢山います。
トレードには、常識的な大人をも狂わせてしまう、恐ろしいほどの魅力があるのだと思います。

こう書くと私が、

「トレードとは恐ろしいものである」
「トレードなんかに手を出すな」


と言いたいかのように思われるかもしれませんが、それは違います。

何がどう違うのか?
次回に続きます。

(ご意見、ご感想、ご質問コメントをお待ちしています。あなたの小さな勇気が、他の多くの読者に小さくないメリットをもたらす場合があります。)


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2010年12月14日

なぜ負けるのか?(8)

日本では、大卒の学歴を有する人であっても、「投資」について何か具体的な学校教育を受けた事がある人は皆無!というのが現状ではないでしょうか?
投資というものを「教育する必要・価値のあるもの」広く理解されている米国等と比べると、日本は未だに投資に対しては原始時代的な状況にあると言っても過言ではありません。
日本の個人金融資産における「現金・預金」の割合が欧米を圧倒して高く、「債権」や「株式」など「投資」の割合が著しく低い事も、その原因の少なからぬ部分は「投資に対する教育レベルの差」にあると私は理解しています。

日本においては、

「投資=>危険」
「貯蓄=>安全」


という「一般常識」と言いますか「空気」のようなものが存在します。
でも、学校で習った事もないような事に対して、懐疑的であるとか消極的になってしまうという心理は、むしろ自然な事と言えるでしょう。
例えば、個人の金融資産の内訳が下記のようになっているAさんとBさんをみたら、あなたならどう感じるでしょう?

(A氏)現金・預金が全体の50%超。後は株を少々と、保険・年金等。

(B氏)現金・預金が全体の10%程度。株や債券等のいわゆる「投資」に60%近く。

A氏は堅実で頼れる感じがし、B氏は相当なギャンブラーで、ちょっといい加減な感じすらしませんか?
ところが、これは日本人とアメリカ人の平均的金融資産の内訳にすぎないのです。 (ちょっとデータが古い事は否めませんが、、)
勿論、A氏=日本人で、B氏=アメリカ人です。
ですから、逆にアメリカ人から日本人を見れば、ゼロ金利に等しい預金や現金に50%超も預けてのうのうとしている日本人は、努力を怠っている無能人間に見えてしまう事でしょう。

だからと言って、日本人の金融資産に占める投資の割合が、欧米に比べて少ない事を問題視している訳ではありません。
私にとっては、他人の財布の中身の割合なんて、どうでもいい事です。
私にとって真の問題点は、日本人には、

株なんて、バクチにすぎない。
株で稼ごうなんて、まともな大人の考える事じゃない。

みたいな、投資に対するネガティブな認識が、あなたの潜在意識の底でとぐろを巻いている可能性が高いという事です。

私は、投資に無関心な人をつかまえて、無理に投資を薦めるつもりなど、
サラサラありません。
しかし、このブログを愛読するような、投資に対して興味を持っている人には、
むざむざと投資の落とし穴に嵌まってほしくない、とは思っています。

いっちょ、デイトレで儲けてやろう!

結構です。
成功者の体験談などをみて、やる気を出さない人なんて、むしろ変だと思うくらいです。
でも、トレードで稼げる可能性にワクワクしているあなたも、心の奥底にはトレードを否定する感覚が沈んでいるかもしれません。
その否定的な感覚は、普段は静かに沈んでいますが、あなたの心が波打つような時にだけ、あなたの心の表面にまで浮き上がってきて、あなたを怖がらせ、心配させ、あるいは根拠の希薄な安心を与え、損を遠ざけて大きくし、利を小さなうちに刈り取らせてしまうのです。

もしかすると、あなたは、心の底から「勝てない」と確信しながら、「稼いでやる!」と、力んでいるのかも知れないのです。
アクセル全開で、同時にサイドブレーキを目一杯引いているのかも知れません。
それは、日本に生まれ、日本人に育てられた事による、必然的な心理傾向と言えるかもしれません。

なぜ負けるのか?

勿論、日本人である事が全ての原因であると言うつもりはありません。
でも、相当な部分ではあると私は確信します。
潜在意識が強く意識している事を、顕在意識が気づかないからといって、甘くみてはいけません。
甘くみてはいけないどころか、最優先に取り組むべき問題です。
では、どう取り組めば良いのか?

更に続きます。
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(補足1)この記事は、少々難解かもしれません。でも、理解しているのと、理解していないのとでは、トレードの成績が大きく違ってきます。だから、頑張って読んで下さい。どうしても「?」な事があれば、コメントして下さい。可能な限りお答えします。私には「何が?」「どう?」難しいのかわからないので、とりあえず記事を書く事しかできないのです。

(補足2)私は「投資」と「投機」を意識して区別しています。
でも、「投資」の部分集合として「投機」が含まれると認識している人を、とがめるつもりもありません。
区別した方がベターだと勝手に思っているにすぎないのかもしれません。
今回の記事では簡単化の為に、あえて「投資⊇投機」として書いています。




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2010年12月15日

なぜ負けるのか?(9)

前回の記事について補足しておきますが、アメリカ人が投資で必ず成功しているとは限りません。
破産している人だって、数えきれないほどいるはずです。
それどころか「大成功者」と思われているような人でも、最後まで成功していたとは限りません。
例えば「私は株で200万ドル儲けた」の著書で有名なニコラス・ダーバス。
現在のテクニカル分析においては常識化している「レンジ & ブレイク」を、
「ボックス理論」として自力で編み出した人です。
200万ドルと言っても、現在ではさほどでもない感じですが、今から50年以上も前である事を考慮すれば、莫大な利益に違いありません。
でも、彼の末路は「文無し」で、ホームレス同然のみじめなものであったという事です。(私がこの情報をどこで知ったか、根拠を示せなくてすみません。どなたかご存じであれば、ご一報を。)

アメリカ人とて同じ人間であり、日本人と大差ない「本能」を持っていますから、投資で損する人も必ずいます。
でもアメリカ人は、右を向いても左をみても、投資に対して前向きな人
「だらけ」
であるのに比べ、日本ではむしろ「こっそり」やっている人の方が多いくらいで、同好の士を見つけるだけでも困難な有り様です。
投資に対して後ろ向きな風潮を、成長の過程を通して心の底に堆積させているのが、日本人なのです。
ものすごく不利なスタートとなります。
では、どうするか?

まずは、投資に対する理解を深める事。
日本では学校で教えてくれないのですから、自分で学ぶ必要があるという意識は大切です。
日本人の著書にも優れたものは有りますが、良書に出会う確率で比較すれば、明らかに欧米人の著書の方が高くなります。(私の直感的な数字にすぎませんが、日本人による著書で良書が3%なら、アメリカ人の著書に占める良書の割合は20%以上ありそうです。)
わざわざ日本にもってきて翻訳するという手間暇のフィルターが自然にかかっているという事も考えられますが、投資に対する「お国柄」が反映しているという事も、十分にありえると私は思います。
例えばあなたは、

「投資とは?」
「投資と投機の違いとは?」
「テクニカル分析とは、どのようなものか?」


等の事を、あなたの親しい人に、何も見ないで、納得してもらえるまで説明できるでしょうか?
もし途中でつっかえるようであれば、明らかに勉強不足です。
もし既に実弾トレードされているのであれば、一時中断してでも、勉強しなおされる事をおススメします。

上記の、更に次のレベルについて、次回に続きます。



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