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優位性 5 アーカイブ

2011年2月 7日

デイトレの基本中の基本(1)

それでは、今日からしばらくデイトレの基本中の基本について書いてみたいと思います。
多少とも経験のあるデイトレーダーには、チャンチャラ可笑しいレベルの記事もあるとは思いますが、「初心忘れるべからず」という言葉もあるくらいですから、点検の意味も込めて読んでみて頂きたいと思います。

尚、このブログでは常にそうですが、質問をして頂くほど内容は深くなっていきます。
記事を書く段階では、ニーズがある事を推定して書き始める訳ですが、質問があれば、そこに確実なニーズが有る訳ですから、より深い解説になるのは自然な事です。
ぜひ遠慮なく、どんなに基本的な事でも大歓迎ですので一度コメントしてみて下さい。

====================
(基本中の基本 01)
エントリーの段階で「期待利益幅>覚悟損切幅」が前提となっていなければ、それはデイトレとは言えない。(それは、単なるお遊びです。)
====================

でました、これ以上無い「基本中の基本」です。
でも、もしこれが本当に守れているのであれば、退場になる方がおかしいのです。
トータルプラスにならない方が、不自然なのです。

ですよね?

ところが、マーケットに飛び込んでくる人の9割が1年以内にいなくなってしまうのは、これに反したデイトレを繰り返し、日々消耗していくからです。
少しでもトレードを勉強すれば「期待利益幅>覚悟損切幅」の式の意味くらいはすぐ理解できているものなのですが、自分が初心者で勉強中で練習中と思っている人に限って、この式は「理想」にすぎず、「いずれは腕が上がって、達成できるだろう」みたいな、「夢」みたいな事のように考えて、具体的に取り組もうとはしないのです。(とりあえずは、面倒臭いというのも大きいでしょう。でも、これが面倒で省略している間は、単なるお遊びなんです。「いつか腕が上がってプラスになるだろう」なんて、何の根拠もなければ実現する事もありません。)

現在トータルプラスが達成できていないトレーダーは、まず間違いなく、エントリーの段階で「期待利益幅>覚悟損切幅」かどうか曖昧なままエントリーに踏み切っています。

「損切りの位置は決められても、どこで利確するかは終わってみないと解らないじゃないか?」

確かに、その気持ちは理解できます。
しかし、これからエントリーしようとする銘柄が平均して1日に何円くらい動くのかを把握し(日足のローソクを10本ほども見れば、おおよその平均的値幅は把握できます)、現値が始値からどれくらい動いているかも勘案すれば、エントリー後に期待した方向にどの程度動きそうかの推定は可能ですし、その値幅が損切り予定位置までの値幅より大きいか小さいかくらいは、やる気さえあれば、どんな初心者にでもできるはずです。とりあえず推定する事が大事なのであって、その妥当性は経験によって確実に上がっていきます。
推定を面倒がって、成り行きに任せるトレードを繰り返しても、長半博打に興じているだけで、腕が上がる事はありません。
ですから、とりあえず推測に過ぎない事はわかっていても「期待利益幅>覚悟損切幅」になっている事を前提にエントリーする、なっていなければエントリーしない事に徹してみて下さい。
個別のトレードにおいては、覚悟損切幅より小さな利確幅に終わる事も当然ありますが、トレード日誌をしっかりつけて、週単位ででも集計すれば、自分の推定が甘いか辛いかは一目瞭然となりますから、随時現実に沿ったレベルに調節していく事が可能になります。

現在の自分がブタなのか、例え今はトータルマイナスでも狼の子なのかは、エントリー前に上記の事を自分に課しているかどうかで、火を見るより明らかに判別できます。
あなたは、どちらでしょうか?

(補足)肝心の「期待利益幅>覚悟損切幅」について説明不足な事は認識しています。次回はチャートを使って具体的に解説する予定です。




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2011年2月13日

デイトレの基本中の基本(3)

デイトレでは、どのように頭を使ったら良いのでしょうか?

一口にデイトレと言っても、その方法は無限にあり、この記事の内容と異なるスタイルが有り得る事を前提にあえて書くのですが、私は、

極力考えない、思考しない

を理想としています。
勿論、予習・復習や寄り付き前の時間帯では、実に沢山の事を考えます。
でも、エントリー直前から約定までの数秒から数分の時間は、狙った銘柄の値動き(板の状態を含む)がエントリーの条件を満たすか満たさないか、
1か0か、発注するか見送るか、しかありません。

・勝てるだろうか?負けるだろうか?
・枚数が少なすぎないか?多すぎないか?
・また、ダマシに会うのではないか?
・また、損切りに失敗して大穴を空けてしまうのでは?
・このトレードで昨日の負けを取り返さねば!
・この銘柄が、今、最善なのだろうか?
・逆張が正解だったのではないか?
・・・・・・・・・・・・・・

こういう事を「常時考え続ける事=デイトレ」と考えていては、いつまで経っても出口は見えてきません。
エントリーするかしないか、その事が決定するずっと手前で、考えるべき事は考え終えておく必要があるのです。
前日の予習で狙いをつけていた銘柄は、当日寄り付き前で半数以下に絞られますが、そこから先は、決めておいたエントリーポインに来るか来ないか、或いは、エントリーサインとして決めている分足パターンが発生するかしないかであり、考えている事といえば「狙った位置での約定」の一点に絞り込まれているのが理想です。
人間ですから、いろいろ頭の中を駆け巡るのは仕方ありませんが、それらの思考のレベルより数段上のレベルで1か0か、Go!かStop!かの決断が下せる自分を早く見つけて下さい。

とにかく、前もって決められる事は、できるだけ決めておく事。
エントリーはエントリーであって、利益や損失や成功や失敗とは切り離して動けるように意識する事。
「期待利益幅>覚悟損切幅」なんて事をエントリーの寸前まで考えているようなら、そのエントリーは見送るべきです。

エグジットは、利確にせよ損切りにせよ、エントリー時より更に思考を止める事を心がけるべきです。
エントリーで約定してしまった以上、勝つにせよ負けるにせよ、もうそのトレードの90%は終わっています。
エグジットのルールは極力シンプルに、自分の欲や恐怖といった感情とは切り離して行動できる必要があります。

先物が反転したとか、抵抗線が思ったより強力だとか、考える事は沢山ありそうですが、そうした「考え」は、あなたの本能の声なのであり、それに従う事は損大利小への道を歩く事になります。
どこで損切りするか、又は、どう利確するかを、ポジションを取った後で考えている自分を発見したら、その姿を鏡に映せば「ブタ」が映っているという事を意識して下さい。
考えるから損切りできなくなるし、早々と小さな利益で確定してしまうのです。
必ずしも利を伸ばさねばならないと、決まっている訳ではありません。
小さな利益でも、さっさと確定させていくスタイルがあっても良いと思います。
ただし、それも前もって決めておくべき事であり、ポジションを持っている最中に考えているとしたら、それはデイトレーダーとしては「ブタ」だと言っているのです。

エグジットルールは、火を見るより明らかなものを選んで下さい。
あれこれ、ケースバイケースで、様々な裁量が入るようなエグジットルールは使い物になりません。
トレイルでも、MAのデッドクロスでも、目標値でも、時間でも、好きなのを選んで頂いて結構です。
そして、納得いくルールが見つかるまで、何度試してもOKです。
但し、これはポジションの無い時に決めて下さい。
9:00~15:00の間は変更しない事。
万能のエグジットルールなんてものは、絶対に有りません。
常に「あ~すりゃ良かった」とか「こーすりゃ良かった」の連続です。
でも一つ断言できるのは、どんなにシンプルなエグジットルールであれ、その場その場の裁量でエグジットするよりは、確実に優位性があるという事です。


====================
(基本中の基本 03)
デイトレのエントリーは、100m走の「よーい、ドン!」のイメージ。
「よーい」が聞こえたら、ひたすら無心で「ドン!」を待つのみ。
後はその「ドン」に合わせて、早すぎず、遅すぎず、スタート(=エントリー)
するのみ。

デイトレのエグジットも、極力「思考」が介入しないルールと、それに従う自分を確立する事。
上手な思考で臨機応変に利益を伸ばせるのが優秀なデイトレーダーというのは、単なる幻想でしかない。
====================

実際には、デイトレの最中に思考を停止する事など、不可能です。
しかし、「考え過ぎ」という状態を、もっと「考えない」状態へと変化させていく事は可能なはずです。
「考える」というのは、本能にとっては「楽」なんです。
もの心ついて以来、ずっと、そうしてきたからです。
「考えない」で売買行動をとるというのは、本能にはとても「きつい」事です。
そんな経験、普通の人にはまず殆ど無いからです。

デイトレで生き残っていくといいう事は、常に本能に「きつい」事を課し続けていく事です。

でも、大丈夫です。
最初はきついですが、次第に慣れて、いつの間にかそれが「自然」に感じられるようになっていきます。
それが、デイトレ頭になったという事です。



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2011年2月14日

デイトレの基本中の基本(4)

書籍やe-Bookで熱心に勉強し、チャートも沢山見て、既に知識は十分ある。
なのに、本番では学習した事と違うトレードを繰り返して、収支が安定しない。

よくある事です。
今日は、この現象に名前を付けてみましょう。

「初心者シンドローム」

誰でも最初は「初心者」です。
学ぶのが仕事、全てが訓練。
そういう時期がある事は否定できません。
でも、そのアマチュア根性から早々に離脱する覚悟ができなければ、どんどん資金をマーケットに吸い取られ続け、最後には衰弱して退場させられる運命にあります。

何事であれ、最初は初心者です。
大抵の事であれば、簡単な事から慣らして行って、失敗したら反省して改善する、という経験を繰り返し積んでいけば、自然に上達し、いつかは初心者を卒業できるものです。
人間は反復練習すれば、ほぼ確実に上達するという素晴らしい性能を与えられています。
例えばスポーツを例にとれば、卓球にせよスキーにせよボーリングにせよ空手にせよ、最初は誰でも「ヘタっピ」ですが、楽しみながら、あるいは歯を食いしばって反復練習すれば、確実に上達していきます。

学位や資格を取得するのも、同じような事が言えるでしょう。
でも、そういう何事かを達成した自信のある人ほど、「デイトレでも、自分なら大丈夫」と思いこんでしまう傾向にありますから注意が必要です。

デイトレは、そんなに甘くはありません。
全員痛い目に会います。
それは仕方無い事だとしても、痛い目にあって、「初心者だから」とか「練習がまだ足りないから」なんて自己弁護を繰り返している間は、更に何度でも痛い目に会わねばならないし、挙句の果てには退場しなければなりません。
なぜでしょう?

デイトレに限らず、トレードというものには、

「優位性ある行動」=「本能を逆なでする行動」

という鉄板の恒等式が成り立ちます。
(この式が成り立つ「トレード以外の事例」を私は知りません。どなたかご存じの方は教えて下さい。)

例えば、ギャップアップして、上値抵抗線よりも高い値段のついたものを、あえて買うのは、普通の人には「困難」な行動です。

例えば、上がると思って買ったのに、逆に下がってしまった時、そのまま放っておけば回復したり、或いは逆転して利益に繋がる可能性が残されているというのに、早々に損を確定させるという「損切り」は、普通の人には「困難」な行動です。

普通の人には「困難」な事が「当たり前」にできる事が、勝てるデイトレーダーには求められます。
普通の人にできる事をどんなに積み重ね続けても、デイトレの腕は少しも上がらないのです。
マーケットから利益を出す方法は、普通の人のままでは実践できません。
本能を逆なでする行為だからです。
身銭を切るからには「初心者だから」なんて甘えは断ち切って、「私もプロである」という自覚に目覚め、普通の人には困難な事をどんどん自分に課していく事が求められます。
そうなって初めて、経験の積み重ねが意味を持ち始め、デイトレーダーとしての上達が始まります。

「初心者だから」とか「トレーニーだから」なんて言い訳をしながらトレードしている人は、実は初心者ですらなく、偽りのデイトレに耽溺しているにすぎません。
プロみたいに、普通の人間には「困難」な事を絶対のルールとして自分に課していく事を決意して下さい。
その決意が行動として定着した時、「初心者シンドローム」を抜けだして、
はじめて上達の道を歩き始める事が可能になります。

(今だからこんな偉そうな事書いてますが、私は1年以上初心者シンドロームのドロ沼に浸り続けた人間です。心底無駄だったと思います。もっと早く気づくべきでした。あなたも、決心するなら「今すぐ」です。だって、来月だろうが来年だろうが、決意する瞬間は常に「今」でしかないのですから。)



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2011年2月17日

デイトレの基本中の基本(5)

今回の内容には、素直に同意できない人がいるかも知れません。
それはそれで、大いに結構です。
トータルで利益が出せているのであれば、この記事になど惑わされないで、
自分の信じる道を突き進んで下さい。
デイトレは常に「勝ってナンボ」ですから。

でも、自分のデイトレが、正しいのか間違いなのか、優位性があるのかブタなのか、良く分からなくなったら、ぜひこの基本に戻って検証してみて下さい。

====================
(基本中の基本 04)
デイトレの考え方は、「逆指値」に有り!
つまり、売買を検討している対象が現値よりも、

「高くなったから買う」
「安くなったから売る」

という、本能とは逆向きの考え方が、むしろ自然に感じられるようにならなければ、なかなか利益を積み重ねていく事はできないのです。
(必ずしも売買ツールで「逆指値注文」を使わねばならないという意味ではありません。「頭の中に「逆指値」の考え方を持って下さい」という意味です。)
====================

人間は、「安くなったから買う」「高くなったから売る」という感覚に不自由する事はありませんし、その感覚が強いからといって不利益になるような事は、日常生活では殆どありません。
例えば、10万円のゴルフクラブを買うかどうかで一晩悩んだ挙句に「買う!」と決心してATMで10万円引きだしてショップへ行ったら、その日からセールが始まっていて8万円で買えた。

ラッキー~~♪

ですよね?
実際、何も問題はありません。
でも、マーケットでこの感覚のまま売買し続けたら、退場していく90%の中に入ってしまう可能性が大なのです。
普通の感覚でデイトレして誰でも勝てるのであれば、辛い辛いリアルのお仕事など消えてなくなるのが道理です。
でもそんな事は、未来永劫起こりえません。
普通の感覚に強く反する事であっても、優位性があれば毅然と断行していけるトレーダーだけが生き残れるのです。

前回の記事で書いた「初心者シンドローム」というのも、これをもう少し具体的に表現すれば、「優位性があると頭では理解できても、体が動かない人」という事になります。
必ずしも本能の反対をやれば勝てるというほどデイトレは単純ではありませんが、少なくとも自分のトレード(エントリー&エグジット)「逆指値」の考え方に沿ったものか、反したものかをチェックしてみる事で、致命的な欠点を浮き彫りにできる可能性があると思います。

(今回の記事の内容をもっと強く心にとどめたい方には、この本を手元に置いておかれるのがおススメです。既に絶版で中古しか残ってませんので先着16名様限定です。)



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2011年2月22日

デイトレの基本中の基本(6)



(デイトレで生き残りたければ) 本能を克服せねばならない。

このブログに度々(たびたび)出てくるフレーズです。
デイトレで勝つ為の決断や行動というのは、通常の神経では「やり難い事」なのであり、通常の神経で「やり易い」判断や行動をとれば、誰でも楽に売買ができますが、資金は確実に減っていきます。
なぜそうなっているのかは私にもよくわかりませんが、もしそうなっていなければ、マーケットも存在していられない事はなんとなくわかります。

さて、あなたはデイトレで稼ぎ続けたいですか?
それとも、徐々に資金を減らし続けて、やがては退場したいですか?

答えは決まっているようなものですが、行動が伴う人は限定されています。
まず、「本能を克服せねばならない」なんて事は知らないままデイトレを続けている人が沢山いるという事がありますが、このブログを読んで頂いている方なら、その心配は無いと思います。
問題は、「本能を克服せねばならない」という事を理解した上で、実際にどういう行動をとるかにかかっています。
単に、

「ふ~ん、そうなんだ~。じゃ、本能を克服しよう。」

って考えたくらいでは、なかなか変われるものではないのです。
だって、相手は「本能」ですよ。
ああしよう、こうしよう、って心で決めるだけで行動が伴うのであれば、だれも苦労はありません。

「痩せたい!」

と思ったからと言って痩せられる訳ではありませんよね?
でも、痩せる仕組み自体は、本当に単純な事です。

消費カロリー > 摂取カロリー

の式が成り立つような毎日を過ごせれば、誰でも絶対に痩せられます。
ところが、この単純な事がなかなかできないのが人間なのであり、更に言えば「本能」がいかに強力に人間の行動を支配しているかという事を端的に示している好例だと思います。
(ま、人間以外で「本能を克服しよう」なんて考える動物はいませんが、、、)
でも少数派とはいえ、ダイエットでもデイトレでも、成功者がいる事も事実です。
何がどう多数派と違ったから成功できたのか?
これを考察する事で、デイトレ生存率向上の特効薬も見つかるかも知れません。

明日に続きます。



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2011年2月23日

デイトレの基本中の基本(7)

「本能」って、それを「克服しよう」って決心したくらいで克服できないから、「本能」なのです。

例えば「高所恐怖」という感情は、「よ~し、明日から俺は高い所でも平気になってやるぞ!」って、どんなに強く決意したところで、実現できるものではありません。

でも高所恐怖は、訓練によってかなり緩和できるものです。
私が大学生の時、夏休みに住み込みで3週間ほど建設工事の高所作業を行うアルバイトをした事があります。
そのアルバイトを始めて間もない頃、クレーンに吊るされた資材を、ビルの
5階程度の高さの足場から手を伸ばして引き寄せる事を命じられたのです。
でも怖くて足場から身を乗り出す事ができず、先輩作業員に大笑いされたのを鮮明に覚えています。
無理に「やれ!」と強要された訳ではなく、私自身が「これじゃいけない」と思って、なるべく高い所から下を見たり、足場の外側をよじ登ったり、とにかく自分を高所に置いて、それに慣れるように努力したのです。
何日目から変われたのか今では思い出せませんが、アルバイトの最後の方では、例えば手すりのないビルの屋上のヘリを平気で歩けるようになっていました。(恐らく現在の労働基準法等では、こんな危険な作業を、しかるべき安全具も無しに素人に作業させる事など許されないはずです。でも1980年代には、そんなバイトが普通に存在していました。更に余談ですが、そのバイトから数年後には、高所恐怖が元に戻っていました。継続的に慣らしていないと、すぐ元に戻ってしまうようです。)

デイトレに要求される決断の多くは、人間の本能を逆なでするものです。
高いから売り、安いから買い、含み損には耐え忍び、含み益は早々に確定するのが、人間の自然な心の動きであり、その全てがマイナスに直結しています。
ですから、そんな人間がデイトレで利益を挙げていく為には、優位性のあるルールを獲得する事が必要になります。
少し痛い目にあってデイトレの現実に目覚めたトレーダーは、信頼に足る手法(=売買ルール)を探し求めます。
その行為自体は間違ってはいません。
やみくもに「上がりそう、下がりそう」の思いだけでブタのトレードを繰り返すよりは遥かにマシです。
でも残念ながら、もっと大切な事がわかっていないトレーダーが殆どです。

「信頼に足る手法」=「人間の本能を逆なでするもの」であるという事を。
最初は、歯を食いしばってルールに従う事ができても、ちょっと勝つと気が緩んで、「こんなに苦労しないでも、もっと楽な方法があるはずだ!」とばかり、ルールを自分の楽な方に曲げてしまいます。
あるいは、折角の優位性ある手法でありながら、たったの2連敗でもしようものなら、その手法への信頼が音をたてて崩れ去り、「もっと他に、優れたノウハウがあるはずだ!」と考えて、それまでの手法を投げ捨ててしまうのです。

デイトレで何が心を逆なでするかという事をどんどん突き詰めていくと、それは「リスク」に行きつきます。
デイトレで利益を得る為には、リスクを取る事(=自己資金を危険にさらす事。更に、実際に損失となる場合も多々ある事を受け入れる事)が必須であるにもかかわらず、人は生まれながらに、「リスクを避ける」という本能を持ち、しかも歳を重ねるほどに強化される傾向がある為に、目指している事とやっている事がチグハグのバラバラになってしまっているのです。

では、どうすれば自分のデイトレに一貫性を持たせる事ができるのか?
もう解っている方もいらっしゃるでしょうが、答え合わせは明日という事で。
(昨日の記事ではダイエットを例にとって解説していたのに、それを忘れて今日は工事現場を例にとって解説し、一貫性を欠いてすみません。でも、デイトレの基本中の基本からは少しも脱線していませんので、ご容赦のほど。)




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2011年2月24日

デイトレの基本中の基本(8)

デイトレに限らず、「相場で稼ぐ」という事は、即ち「リスクを取る」という事です。
そして、「リスクを取る」というのは、起こりうる最悪の事態を事前(エントリー以前)に受け入れておき、あわよくば起こりうる最善の果実に期待する、という事です。
「起こりうる最悪の事態を事前に受け入れる」とは、エントリー以前に損切りの位置を定めておき、もしエントリー後に損切りの位置まで値が動いたら、誰が何と言おうと、お日様が西から昇ろうと、一切の躊躇無く損切りができる覚悟の事を言います。
この覚悟の上で、運良く勝てた場合には甘い果実を受け取り、そうした勝ちと負けの沢山の積み重ねの結果として、「プラス」を計上する事が、「相場で稼ぐ」という事なのです。

当たり前すぎる事かもしれません。
でも、これが「当たり前」にできないから、トータルプラスが実現できないのではないですか?

あなたは、エントリー前からちゃんとリスクを取っていると断言できますか?
損切りの場所を決めてからエントリーしてますか?
損切りが遅れてしまう事はありませんか?
エグジットのルールは決めていますか?
そのエグジットルールは、どの程度守れていますか?
エグジットルールが守れないのは、どういう場合ですか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・

点検すべき事がいくらでもありますが、上記のような事を毎度毎度点検していてもらちがあきません。
いかに「思考を止めて、機械的に動けるか」を追及してみて下さい。
一旦エントリーしてしまったら、もう後できる事は「脱出」の一手しか残されていないのです。(少なくともこのブログでは、デイトレでのナンピンは「厳禁」がルールです。)
損切りになるか利確になるかは、トレーダがどう気張ったところで、どうなるものでもありません。
もう、エントリーの前にリスクを取ったじゃないですか?
だったら、損切りになろうが利確になろうが、全ては「想定の範囲内」なのであり、「出るべき時に出る」という点では、何も変わらないのです。

人間ですから、なかなかそうはいかないのも事実ですが、手放しで諦(あきら)めてしまうのと、一つの理想として自分に課していくのとでは、半年後、1年後、数年後と時が経過するほど、大きな差が出来ていくと思います。




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2011年3月 5日

デイトレの基本中の基本(9)


デイトレには「負け」必然である事を、全身全霊で受け入れてみて下さい。

「そんな事は、わかっちゃいるけど、不可能だ!」

という考え方がある事は理解していますし、その人を無理に説得するつもりもありません。
しかし、どんな達人デイトレーダーといえども、完全に負けトレードを排除できる訳ではありません。
というより、むしろ達人トレーダーほど負けを、

「自然な事」
「ありふれた事」
「必然的な事」
「ビジネス上の経費」

などとして、完全に受け入れているものです。
デイトレの真の敵は我に有り 逆に、トータルプラスがおぼつかないデイトレーダーの最大の敵が、「負けトレード」なのではなく、「負けを忌避」しようとする自分の「本能」である事に早く気づいて下さい。

「負ける」事と「勝つ」事はペアであり、コインの裏表です。
表だけのコインが無いように、負けないトレードもありません。
どうしても負けたくないのなら、デイトレから足を洗う他無いのです。

どんな達人でも逃れられない「負け」を回避しようとするその「心」が損失を拡大させ、コツコツ積み上げてきた利益を吹き飛ばしてしまった上に、大きな穴まで作ってしまうのです。

(それでもやっぱり「わかっちゃいるけど」という気持ち、わかります。その対策記事も今後書いていきますので、乞うご期待!)




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2011年3月 6日

デイトレの基本中の基本(10)

「負け」を忌避する心がやっかいなのは、損失を拡大させ、トータルで損大利小となってしまう事だけではありません。

折角デイトレで優位性のある手法を学んでも、トレードする毎に、勝てば有頂天になり、負ければ落ち込んでいるようでは、結局その手法を我がものとするところまで行けないのです。
そんな浮ついた心で、気持ちだけ精一杯頑張って毎日トレードしても、心理的ジェットコースターで繰り返し遊んでいるにすぎず、トレードの本質にはなかなか辿りつけません。

デイトレの実力は、自分のデイトレに対するビジョンで決まる。 例えば1日平均3トレードするとしましょうか。
すると、平均週15トレードとなり、月60トレード前後という事になります。
この60トレードの中身がどうなっているか?
あるいは、どうなると推定しながら個々のトレードに取り組むか?
そういう視点があって、初めて自分のデイトレのスタイルも見えてくるし、
「負け」とどのようにつきあっていくべきかという事にも頭が回るようになります。

でも、私がそうであったように、稼ぐ事に心を奪われ、ポジションを取る度に
ドキドキ・ハラハラのトレードを繰り返していると、そこにはもう平常心などは
存在しえず、本能の命ずるまま、どんどんブタになっていってしまいます。
そんな時に連敗でもして大損しようものなら、

「こんな手法ではダメだ!」

という事になり、それまでのトレード経験も全ては水の泡、元の木阿弥になってしまうという訳です。

毎日デイトレしていれば、いつか稼げるようになる(だろう)

という考えは、単なる幻想かも知れません。
既にこのシリーズでも書いたと思いますが、トレードの最中に思考してもダメなんです。
本当の勝負は、トレードしない日にどれだけ自分のトレードについて考え、
理解するかにかかっています。
「勝ち」を求めるだけではなく、どう「負け」と付き合って行くかを真剣に考え、検証していく事で、自分のデイトレに対するビジョンを明確に持てるようになります。
自分のトレードに対するビジョンが無いトレーダーは、エンジンの無い自動車のようなものと言えるかも知れません。




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