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テクニカル分析Ⅲ アーカイブ

2009年12月16日

後講釈、できてますか?(1)

トレード関連用語で「後講釈」というのがあります。
ネットで検索すると、

「結果がわかってから、もっともらしく説明を加える事」

とあります。
これじゃあ、どうしてもネガティブなイメージが付きまといますよね?
その為、過去チャートの解説記事等を書くとどうしても、

「後講釈なら誰でもできるよ」

と言われるような気がして、無意識的にそうした記事を書く事には抵抗がありました。
でも最近気がついたのですが、デイトレーダー目指して頑張っているのに、どういうチャートパターンに優位性があるのか確信が持てず、従って「後講釈」すらできない人が少なくないのです。
後講釈はデイトレーダーの最重要な技能である。 そういえば、私のチャート記事に対して「後講釈しやがって!」なんてコメントやメールをもらった事は一度もありませんでした。
なので、今後はもっと積極的に後講釈していこうと思います。
あなたも、もし「後講釈」にネガティブなイメージがあるなら、そんなものは綺麗に洗い流して、どんどん「後講釈」してみて下さい。
それがテクニカル分析の最強の勉強法なのであり、それなしに上達もありません。
後講釈もできないのに、リアルタイム・チャートから利益となる機会を見抜く事などできるはずもないと自覚して下さい。

更に、デイトレーダーを目指すなら「後講釈」に該当する判断が

自動的なレベル

に到達している必要があります。
といっても、何も難しく考える必要は無いのです。
重要なパターンなんて、大事なものは片手であまるくらいシンプルなものです。
ただし、見た瞬間に、考えるまでもなく分析が終わっているほどの「慣れ」は必要です。
「慣れ」というくらいですから、数をこなしさえすれば、誰でもできるようになります。
でも、そのスキルさえ身についていない為に、やたらザラ場でテンパッているデイトレーダーが少なくないのです。
ファンダメンタルズ分析をはじめとするややこしい事も、できるに越した事はありませんが、デイトレで後講釈の自動化に優先するものなど、ありません。

早速今日から始めようと思ったのですが、都合により明日からとさせて頂きます。
とりあえず銘柄は三菱UFJ(8306)から始めてみたいと思います。
さて私がどんな後講釈をするか、できたら過去チャートで予習しておいて下さいね!
(銘柄のリクエストがあれば、極力ご要望に沿いたいと思ってますので、ご遠慮なく。)

(補足)
「自分のテクニカル分析が合っているのか間違っているのか、自信が持てない。」
という不安感は、最初は誰にでも有ると思います。
でも、それは単に「慣れ」が足りないだけです。
つまり「数」が足りてないだけの話。
数をこなせば、自分のテクニカル分析の妥当性についても、自然にわかってきます。
何事も、練習もしないうちから
「できないよ~」って投げ出してたら、何も身につける事はできません。
練習さえ重ねれば、誰でもできるようになります。
汝、夢疑う事なかれ~♪。


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後講釈、できてますか?(1) >後講釈、できてますか?(1)

2009年12月17日

後講釈、できてますか?(2)

米株やアジア株が堅調な回復トレンドにあるなか、日本株だけが取り残されています。
PBR<1の銘柄がゴロゴロしていて、割安感が強い事は誰にも解っているのです。
でも外国人に、なかなか振り向いてもらえません。
いくら割安でも、「日本の未来が買えない」と断定されているという事です。
その理由はいくつかありますが、筆頭は政治不信ではないでしょうか?
日本人も外国人も、政権交代には一縷の望みを感じていたはずです。
でも今や、その望みは「やっぱりな~」という失望のため息に変わりつつあります。

なんて暗い状況が続いていますが、デイトレーダーにとってはどうって事ありません。
たとえ日経平均がトレンドを失っている日でも、常に市場には超強気の銘柄もあれば、超弱気の銘柄もあり、それらの一番おいしいタイミングを狙って売買すれば良いからです。
さて、前置きはこれくらいにして、早速「三菱UFJ(8306)」の日足チャートを見てみましょう。
三菱UFJ















MA(Moving Average)もBB(Bollinger Bands )もオシレーターも何も表示させていない生チャートですが、これを「パッ」と見た瞬間、あなたにはまず何が見えるでしょうか?
私にはまず、
三菱UFJ2















のように、赤丸で示した3つの安値と、それらにほぼ共通した支持線です。
ほぼ同じ安値から反発する事が2回続けば「ダブルボトム(高値の場合はダブルトップ)」と呼び、支持線近辺で買えば、反転していく場合が多いです。
このチャートですと、3回続いているので「トリプルボトム」であり、「ダブルボトム」より更に支持線が強力である事になります。
しかし、支持線が見えたからといって、漫然と「安いから買う」みたいな事をしていては、デイトレーダーとは言えません。
朝の寄りついた位置によって、その銘柄の売り方買い方双方の(その日の)力関係を感じとり、ダブルトップやトリプルボトムのテクニカル的な追い風を利用して利益に繋げていくのです。
例えば、、、、、
三菱UFJ3















これは2009年11月30日の朝、寄りついてすぐの瞬間を再現したものです。
赤い矢印の位置に横線が1本見えますね? (厳密にはTの字)
更に補助線を1本書き足しましょう。
三菱UFJ4















5本分のローソク足の「髭」に支持されたトレンドラインが見えます。
ダブルボトム完成綺麗なトレンドラインのブレイクという強力な買いサインダブルで点灯している訳です。
こういうチャンスを見つけたら、ノータイムで注文画面に直行です。
この日の寄付きは463円です。
前日終値からは20円近いギャップアップ。
ちょっと大きめのギャップで、反落する危険も確かにあります。
案の定、461円まで一旦下りました。
しかし、そこから反転し、再度463円に到達します。
ここで迷わず買えるデイトレーダーになって下さい。
463円の売り板にぶつけて買いますが、あまりにも絶好のチャンスすぎて空振りする可能性はあります。
このチャンスに気付いたトレーダーは、こぞって買いに来ているはずだからです。
461円からの反発の勢いなどにも寄りますが、みすみす空振りに終わらない、果敢な発注が求められる瞬間です。
仮に463円か464円で買えた場合、損切りの逆指値は459円。
支持線が440円にあるからって、律義に440円で損切りする義務なんかありません。
始値が463円で、一旦461円まで下がり、もう一度463円まで上がって、そこから460円を割り込むような事があれば、規模は小さいですが立派な「ダブルトップ」+支持線割れ(460円)が起こっているのですから、早く逃げた方が良いです。
で、実際の結果を見てみると、
三菱UFJ5















オーバーナイトしなくても、20円近くの値幅が稼げています。
(なんて簡単なんでしょう!!)

「後講釈なら何とでも言える」

と思う方は、そのままそう思っていて頂いて結構です。
確かに後講釈以外の何物でもありませんから、、。
私は、何人にも無理にデイトレを理解して頂こうなんて恐れ多い事は考えていません。
ただ、

「あれれ、実際でも簡単なんじゃないの?」

なんて前向きな人には、もっともっと後講釈(テクニカル分析)の面白さを理解してほしいと思います。
だから、まだまだ続きます。

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2009年12月18日

後講釈、できてますか?(3)

このチャートのような鉄板の支持線(理由はトリプルボトムだから)を見つけたら、昨日の記事のように反発局面での仕掛けタイミングを狙うと同時に、支持線がブレイクされる場合も想定しておく必要があります。
三菱UFJ2















支持線というのは、そこで株価が跳ね返る可能性が高い価格です。
その理解は間違っていません。
でも、どんなに強い支持線であれ、絶対に割れない保証など無いのです。
強い支持線の手前だからって、資金の全力投球買いなんてバカはしてはいけません。
支持線の手前で、反発に賭けて買う行為は期待値>1ですが、決して勝率=100%な訳ではありません。
またその一方で「支持線が割れるだろう」という方向に賭けるのも馬鹿げたトレードです。(結構いるんですよね、こういう人。嫌いじゃないですけど、、、)
テクニカル分析の逆をいく「思いつきトレード」です。
たまに勝つ事もあり周囲に自慢できますが、早晩消えて行く運命にあります。
でも、
三菱UFJ1















もし上記の赤い矢印の位置にでも寄りつこうものなら、今度は「売りあるのみ」です。(信用取引じゃない人や空売り禁止銘柄なら「パス」しかありませんが、、、)
「支持線が割れるだろう」ではなく、既に割れているのですから。
(こんなとこで買う人も結構いるんですよね。嫌いじゃないですけど、、
確かに安い事は安いです。過去数ヵ月間で最も安く買えるチャンスです。でもそれはポジションを持っていない通りすがりの人の感覚にすぎません。過去数ヵ月間の間に買いポジションをしこたま作った人の身にもなってみて下さいよ。もしそれがあなただったら、損切りしたくなりませんか? デイトレーダーには、そういう参加者の心の動きをイメージできる想像力というかデリカシーは結構大事だと思います。)

(テクニカル分析の基本中の基本として、支持線が割れれば、そこからは抵抗線となる事(逆もまた真)を覚えておいて下さい。但しその強弱は保存され、弱い支持線は弱い抵抗線に、強い支持線は、強い抵抗線に変貌します。)

この違い(=予測に従って動く事と、結果に従って動く事との違い)をよく噛みしめ、しっかりと理解して下さい。
強いデイトレーダーは、未来の出来事を予測して動いているのではなく、目の前で起こった出来事に対して迅速で正確な対応を行っているだけのです。
デイトレードと予測を不可分なものと思いこんでるから難しく感じられるのです。
誰にも予知能力など無いのですから、難しく思えるのは当然です。
目の前に既に起こった事に対して、しかるべく反応すれば良いだけなのがデイトレーダーというお仕事なのです。
赤信号が青に変わったから渡り始めてるだけの話です。

嘘だと思ったら、今後の記事にも注目です!

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2009年12月19日

後講釈、できてますか?(4)

同じチャートで、更に細かくデイトレポイントを検証していきます。

これらの解説は「私が実際にこれで稼ぎました!」という事ではなく、純粋に後講釈であり、テクニカル分析のサンプルとして紹介しているという前提でお願いします。
過去チャートなので仕掛けた日のローソク足が丸見えですが、仕掛ける時の「寄りついてすぐ」の状態を頭の中に描きながら見て頂くと、練習としての効果は少しアップすると思います。

三菱UFJ2














やや急な上げトレンドに対して、前日はやや大幅な陰線、そして上昇トレンドラインをブレイクし、500円の心理的支持線もブレイクして寄りついたので、当然「空売り」が前提です。
498円で寄付き499円の高値を見た後、498円か497円で仕掛けます。
損切りポイントは501円で良いでしょう。
勝率の高そうなパターンでは「寄り成り」もOKだとは思いますが、寄りついて直後の動きを見てから素早く仕掛ける方が、ギャンブル性の低い、精神的に落ち着いたトレードができます。
買い候補が寄付きから1円も下げる事なく上がり始めたり、売り候補が寄付きから1円も上げる事無く下り始めたのを見てから仕掛ける場合は、「追っかけエントリー」である事をよく認識し、リスクが高すぎると思えば諦めの良さも大切です。

三菱UFJ3














下げトレンドライン・ブレイクのギャップアップですが、前日の陽線が長すぎます。
前日が長いローソク足で、当日も同じ方向に仕掛ける場合は「息切れ」になる可能性が高めである認識が必要です。
このチャートだと、他にトレード対象が見つからない場合を除けば「パス」が無難です。
前日のローソクが長い場合でも、下げトレンドがもっと長期間で値幅も大きいのであれば、その値幅との相対的な関係によっては、仕掛ける事もあります。
しかしこのパターンだと、(始め値の位置で)5日連続の下げでトレンド全体の値幅は約50円ですが、その40%ほどもが前日のローソクで挽回されているのですから、あまり期待できない程度のトレンド・ブレイクという事になると思います。

三菱UFJ4














私の場合、寄りついた位置(と前日ローソク足との関係)を重視するので、前日終値割れで寄りついた銘柄に買いエントリーする事はまずありません。
このチャートでも、下落トレンドラインをブレイクしているのだから、前日終値を超えたところで買えば大きな利幅が得られた事になりますが、それは結果論というものです。
ただこの日、日経先物は大幅なギャップダウンをしている割には、三菱UFJは下げたうちに入らないような小幅な値下がりで寄りついているのですから、そこに「何かある」と気付く事ができれば、赤い矢印のあたりで買える人もいるでしょう。
でもそれは、三菱UFJを上得意にしているようなデイトレーダーに限られた事と割り切っても良いと思います。
(寄付きのギャップによるトレンドブレイクとザラバの値動きによるトレンドブレイクには雲泥の差があると感じています。ギャップの方がずっと信頼性も安全性も高いです。だからこそ、寄付き前の時間(8:45~)こそ最大限に頑張る事をお勧めします。「トレードは9時を回ってから」というのは、この理解が足りないと思います。)

三菱UFJ5














これは、「トレンドブレイク」と見るにはジミすぎるパターンですが、直近5営業日の高値を毅然とギャップアップで超えて寄りついた点は見逃せません。
496円で寄りついて495円を見て「U時パターン」も出ているのですから、「買い」です。
ただ、500円の上値抵抗線がミエミエでのエントリーなので、エントリーした瞬間はまだ「半信半疑」でも仕方ありません。
でも、こういのがデイトレードの大半を占めると思って下さい。
そう、いつもいつも「絶好のチャンス」に出会える訳ではありません。

三菱UFJ6














折角のトレンドブレイクですが、ギャップ幅が許容量を超えています。
私なら「パス!」です。
11月30日のブレイクは既に「後講釈、できてますか?(2)」で詳しく取り上げましたので、そちらをご覧ください。

三菱UFJ7














トレンドラインブレイクで、500円の心理的支持線も割れているのですから、
「絶好の売りパターン!」
と大喜びで「寄り成り」してしまっても仕方ないほどです。
でも、あえなく損切り。
テクニカル分析が完全に破綻したパターンです。
珍しい事ですが、たまにはあります。100%はありませんから。
それでも、寄付きで「U時パターン」の確認を心がけている慎重なデイトレーダーならエントリーのきっかけすらなく、損失をまぬがれていますね?

三菱UFJ8














もし前日に損切りをくらっていれば恐怖心を感じる場面でしょうが、逆U字も出ているのですから、デイトレーダーなら「売り」あるのみです。
前日に負けたとしても、テクニカル的に間違ったトレードをしたのではなく、テクニカルが機能しない特別な日であっただけなんですから、引きずっても良い事はありません。

三菱UFJ9














これは「トレンドブレイク」ではありません。
デイトレよりはスイングがお勧めのエントリーです。
前日終値を超えたところ(443円あたり)に逆指値を入れて買い、翌日寄りで手仕舞えば労せずして値幅40円をゲットです。
赤い矢印はトリプルボトム完成のポイントであり、タートルスープの亜流と見る事もできます。
丹念にテクニカル分析をしている人へのボーナスチャンスと言えるでしょう。
(翌日のマーケットサプライズは、さすがに「たまたま」だとは思いますが、、、)

三菱UFJA














綺麗な下げトレンドブレイクのギャップアップですが、ギャップ幅30円超では無理というものです。
むしろ逆U字パターンでも出れば売っても良いくらいですが、それは「逆張り」ですので、順張りでしっかり利益を出せているトレーダー限定で、そういうの(=如何にもデイトレーダーっぽいトレード)がお好きな方だけどうぞ!

以上です。
今日はここまで。お疲れ様でした。
私も疲れました。

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2009年12月21日

後講釈、できてますか?(5)

デイトレーダーが、しかるべく値動きのある銘柄、チャートを選んでトレードするのは当然の事です。
動きの無い銘柄に、「上がるかも知れない」「下がるかもしれない」なんて期待感だけでエントリーしてしまうような事は、もし自分のトレードで心当たりのある方は、今からでも遅くは無いので「厳禁!」と自分に誓って下さい。
ま、以上は当然ですよね?
しかし、これがあまりにも当然の事である為に、

「予習の時には値動きが縮小傾向の銘柄に注目すべきである」

という事が理解できていない人が少なくないと思われます。
何の為に予習しているのか考えてみて下さい。
確かにテクニカル分析の勉強という意味から、過去に激しく動いたところ等を後講釈してみる事にも立派な意味が有ります。
しかし予習というからには、「次にエントリーチャンスが訪れそうな有望銘柄」を探しているのであって、「過去」に大きく動いた銘柄やパターンを見つけても1円の利益にもならないのは明白です。
探すべきは「現在値幅縮小中」の銘柄です。
例えば、

三菱UFJ1
















こういうパターンの銘柄を見つけたら、上に行くのか下にいくのかは解りませんが、とりあえず「要注意・監視銘柄」として特別待遇し、必ず寄付き前の気配値からチェックを怠らないようにします。
折角朝からチェックしたのに、何も起こらないで値幅縮小を続けても、監視リストから除外してはいけません。
値幅縮小の期間が長ければ長いほど、上、又は下にブレイクした時に、そのブレイクの信頼性が高くなると同時に、値幅に対する期待も高まっているのですから。
ほら、こんなふうに。

三菱UFJ2
















この例だと、16営業日にわたって作られた値幅縮小パターンである事が読み取れますから(一般的にはペナントと呼ばれる)、一旦ブレイクしたら「1日じゃもったいない」と思っても良いと思います。
デイトレに徹する事も悪いとは思いませんが、後講釈ならいくら思ってもタダですからね?
そのすぐ後には、こんなパターンも。

三菱UFJ3
















もう、下と上のトレンドラインが交差する直前ですから、ブレイク間近だと思うのが自然です。
すると案の定、

三菱UFJ4
















エントリーした当日は
「同時」
で悩ましいですが、「10営業日以上かけて作られたペナント・ブレイクが1日で終わるのか?」と考える事ができれば、既に立派な「テクニカル・トレーダー」の仲間入りしていると言えると思います。
実トレでは脱出しても仕方ありませんが、こういう時こそしっかり「後講釈」して、自分の腕を磨こうというマインドが大切です。

何、後講釈ばっかでつまらない?
じゃあ、こんなのはどうですか?

信越化学
















現在進行形の値幅縮小銘柄です。
「あと1日、2日くらいは揉むかしら?」って感じ?
できるだけ揉んでくれた方が「シメシメ」です。
どちらかと言えば上に抜けそうなパターンですね?
そうなれば重要なMAもブレイクする事になるので、一層勢いがつきそうです。
とは言え、あまり偏った先入観を持つ必要もありません。

探せば、他にも結構あるはずです。
ぜひ、あなたの目と手で探してみて下さい。

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2009年12月22日

後講釈、できてますか?(6)

昨日の記事のせいで信越化学(4063)に注目していた方もおられるでしょうから、ちょっと補足しておきます。

信越化学
















寄りつき(赤い矢印の位置)は一応ペナントブレイクと言えなくもない位置ではあるのですが、思い切りの良さが全く感じられません。
日経平均のギャップアップに連動しただけで、「ペナントブレイクして、これから上げますよ~!」というメッセージはまるで感じられないのです。
しかも、昨日書いた「重要なMA」である13週移動平均線(日足チャートなので、13X5=65日移動平均線で代用。厳密には別物。)にもフタをされています。
私なら「今日はパス!」が正解という事になります。

でも念の為後場も見ていたら、当日高値の5080円を超えてきました。
再三書いている通り、トレンドブレイクは寄りつきの位置が「命!」であり、ザラバでのブレイクはダマシに終わるリスクが高くて、あまりお勧めできるトレードではありません。
しかし昨日の記事を根拠に買った人がいるかもしれないのに、私だけ安全地帯から出ないというのにも気が引けて、少しだけ買ってみる事にしました。
でも買った後も、やっぱりウジウジ揉み合っているので、後場安値の10円下に逆指値して遅いランチがてら外出してしまいました。
逆指値




チャートとニラメッコを続けても、どうなるものでもありませんからね?
で、引けてみるとやっぱりというか、、、、
信越化学
















しっかり13週移動平均線に頭を押さえられて終わりました。
利確できるか、損切りに終わるかは、ほぼ今夜の米株と為替の行方次第となりました。(明日はお休みでしたね?すっかり忘れてました。)
6:4くらいで損切りになりそうです。
ブレイク買いの失敗で粘るつもりはありませんが、もしギャップアップすれば放置すると思います。
この記事のトレードは、あくまでもペナント形成中のサンプル銘柄として紹介した流れで、「紹介のしっぱなし」にならないように多少のリスクを取ってみただけであり、「お手本」のような意味合いは毛頭ありませんので、くれぐれも誤解されませんように。

13週移動平均線も飛び出した事ですし、次回は各種MAとどうつきあうかについてでも書いてみましょうか?

チャートの左側に赤い丸が3個。
大した意味は無いのですが、ついでに13週移動平均が機能したポイントを示してみたのです。
このMAは、スイングでもデイトレでもかなり使えます。
ぜひあなたのチャートにも採用して、様々な銘柄でチェックしてみて下さい。

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2009年12月23日

後講釈、できてますか?(7)

移動平均線(=Moving Average=以下、MA)と言えばテクニカル分析の中でも最もスタンダードな指標であり、殆どのトレーダーが日々活用されていると思います。
このブログでも既に、「MAの上で買い、下で売れ!」とかいろいろ書いてきましたし、テクニカル分析関連の参考書等でもさんざん解説されているので、そういうありきたりの事には飽き飽きしている方もおられるでしょう。
ですので少し角度を変えて、「もしかしたら、知らない人も少なくないのでは?」と思う事を書いてみたいと思います。

「ゴールデンクロス」というトレード用語をご存じの方は多いと思います。

長期MAと短期MAが下から上に抜けたら買い!
(逆に、上から下に抜けたら売り!)

とか、

MAを株価が下から上に突き抜けたら買い!
(逆に、上から下に突き抜けたら売り!)

というアレです。 これだけで勝ち続けるのは難しいものの、一応頭の隅に入れてトレードして損は無いと思います。
では、なぜこれが買いサインや売りサインとして機能するのか、その理由まで考えてみた事はあるでしょうか?
(ちなみに「トレンドに乗るから」という答えなら100点満点で、50点弱です。) 単にノウハウとして知っているだけなのと、機能する理由まで理解して使っているのとでは、結果にも影響が出てくるかもしれません。
これを考えてみる為の補助線として、まず以下の事について明らかにしたいと思います。

MAと株価の間には、

「互いの距離が離れすぎると引力が発生し、互いの距離が接近し過ぎると斥力(反発する力)が働く」

という関係(又は性質)があります。
「離れ過ぎると引力が働く」というのは、売られ過ぎれば買い戻され、買われ過ぎれば反落するという事で、日々目にしている自然な現象だと言えます。 もっと「離れ過ぎ」を客観的に評価する指標として「移動平均乖離率」というものがあり、世の中にはこれだけでシステムトレードをし、且つ稼いでいる人もいます。
でもこれはスイング系トレードに属し、デイトレーダーにはなじみが薄くても仕方ないでしょう。

それから、もう一つ大事な事として「離れ過ぎでもなく、近すぎもしない中長期MAは、デイトレでは無視して構わない」というのがあります。
これは、テクニカル分析の定説でも何でもなく、私個人の見解ですので、あなたが「一利ある」と思えば採用して頂ければ良いし、納得できなければ無視して頂きたいと思います。(何事も「鵜呑み」はいけません。)
MAには、日足チャートだけでも200MA、100MA、65MA、50MA、25MA、21MA、10MA、5MAなど多種類存在しますが、

「50日以上のMAなんて、デイトレには無用だ!」

なんて、デイトレーダーも少なくないと思います。
でもこれは半分正解で、半分誤りだと私は思っています。
ある任意の日の株価の位置に対して、その日ローソク足(髭の先も含めて)が届きうる範囲よりも遠い位置にある中長期MAは無視して構いません
しかし、ローソク足が届く範囲に中長期MAが存在する場合は、その期間が長いMAほどトレードする上で検討の対象にすべきなのです。
期間の長いMAほど、支持線・抵抗線としての力が強いからです。
(この理由は、あなたが考えてみて下さい。無理ならコメントで聞いて下さい。)
期間の長いMAほどデイトレと関係無い位置に存在していて無視しても構わない日の割合が多いのは確かですが、いざローソク足の動きうる範囲に接近して来たら(接近していくのは株価の方ですが、、)、強力な支持線、又は抵抗線として考慮しないと損する場合が少なくないのです。
単純に「コレ使う、コレいらない」みたいに表示させるMAと表示させないMAを選別してしまうのは、大切なものを見逃している可能性があるという事です。
この事の妥当性については、あなた自身で複数の銘柄、複数のMAを使って確認・検証されてみて下さい。
(「多数のMAを表示させる方が良い」と主張しているのではありません。見る価値のあるものは見た方が得だし、見る価値の無いものは表示させるだけ邪魔だというのです。カブマシーンをもってしても、一度に表示できるMAは最大3種類です。でもそれはチャート1枚の中での事。ちょっと工夫すれば、銘柄毎にどのMAが接近中かを判定する為のページくらい、簡単に設定できるはずです。)

次回は、ようやく本題の「MAの斥力」について解説すると共に、「ゴールデンクロス」が機能する理由について明らかにしたいと思います。
これを知る事で、あなたのMAへの洞察がより深まる事は(多分?)間違いないと思います。

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2009年12月24日

後講釈、できてますか?(8)


信越化学(4063)、うまく取れましたか?
(ホールドも、勿論「可」だと思います。)
信越化学















若干ギャップが大きすぎるように感じるかもしれませんが、13営業日続いた「値幅縮小期間(=エネルギー充填期間)」の直後である事を考慮すれば、さほど過度なものではありません。
それよりは、5200円という心理的な抵抗線を寄りつきでクリアして、
「それでは、これから上げますよ!」
とチャートが意思表示してくれているのを、ぜひ感じ取って頂きたいと思います。
5200円で寄りついてすぐに5220円まで上げながら、一旦5180円まで下落した時は少し「ヒヤッ!」とするでしょうが、寄りついた位置の「絶好度」に比べれば、この程度の下落は十分許容範囲内です。
これが誇張でない事を、もう一度チャートを見る事(下髭の短さ等)で納得して下さい。
利益を出せた方は勿論ですが、うまく乗れなかった方も、なぜ利益が出せなかったかの理由をしっかり後講釈してみて下さい。

(A)つい、様子見してしまった。
(B)「まさか!」と思った。
(C)高値寄りが怖くて手が出なかった。
(D)折角エントリーしたのに、振り落とされてしまった。

等が考えられます。
好機と気付きながら(A)~(C)で終わった方は、「実践を伴わない知識は、無いのと同じ」という事について考えてみて下さい。
トレードで勝つ為に様々な書籍やe-Book等で知識を積み重ねても、或いはチャンスが近づきつつある銘柄・チャートに気が付いていても、それだけではお金になりません。
雑多な知識が寄り集まっただけでは、それぞれが矛盾している事も多くて使い物にならないのです。
経験の中から知識を取捨選択・厳選すると共に、その選んだ少数の知識を実践で使えるレベルに磨き上げる事が欠かせません。
「候補銘柄」も、エントリーすればこその候補銘柄です。
真剣にできるなら、勿論ペーパーでも可能です。
また、
稼げるトレードに限って心理的には強く抵抗を感じるものである事、
逆に言えば、
心理的に抵抗を感じないようなトレードには優位性が少ない可能性が高い
という事を忘れないようにして下さい。
これを意識できているだけでも、かなり違います。

(D)の方は、大変残念な事をしました。
「確実な損切り」を心がけるあまり、日ごろからあまりにも小さすぎる損切りが癖になってしまい、損切貧乏になっているデイトレーダーが一定の割合で存在します。
私の経験からは、スキャルピングトレーダーには何もアドバイスできませんが、少しでも「トレンドに乗る」事を良しとしているトレーダーなら、「しかるべき損切り幅」について、しっかり検討される事をお勧めします。
「深すぎてはいけない」というのは解り易いですが、
「浅すぎてもいけない」と言う認識はレベルが少し高くなります。
でも、稼げるようになる為には不可欠の認識です。
好機を逃さずエントリーできたのですから、「あと一歩!」です。

私の監視銘柄の中では、これが「今日一!」でした。
キャノン















これもギャップが大きくて怖く感じられるかも知れませんが、年初来高値でもある鉄板の「3800円抵抗線」を一気にブレイクしての「上げる気、満々!」の寄付きが予習で認識できておれば、全く問題にはならないところです。

日経平均が一目の雲を抜けて連騰したのだから、個別銘柄が上がるのも当然という見方もあるでしょう。
追い風が吹いた事は否定できません。
しかし、今日下げた銘柄もあれば、上がったとはいえ日経平均の上昇値幅未満で終わった銘柄も無数にあります。
毎日の予習で手抜きせず、常に最善の候補銘柄抽出を心がけておれば、意に反して負けるとしても小幅で済み、もし追い風が吹けばより大きな値幅を獲得できる可能性が高くなります。

今日はブレイクアウト手法の優位性について、マーケットからも絶好のフォローをして頂きました事もあり、あなたもぜひ多数の銘柄について後講釈し、将来の利益に繋げて頂きたいと思います。
質問などありましたら、お気軽にどうぞ。

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2009年12月25日

今日は雑談です。

今日はカブマシーンがメンテナンス日(東証次期システム対応作業)で使えないので、移動平均線に関する記事は明日書きます。
ちなみに信越化(4063)は、まだホールド中です。
トレンドの途中に現れる「(ほぼ)同時」はトレンド方向へ動く為の「エネルギー充填日」になる事が多いです。
「同時線は転換点に表れやすい」とも言われますが、綺麗なブレイクアウトから2日目で「転換点」でもないと思うのですが、、、?
どちみち年内には売っちゃうでしょうけどね。

以下はトレードとは関係ありませんので、私の雑談に興味の無い方は「また明日」です。

猫の爪とぎ 「猫の爪とぎ」はご存じだと思います。
右の写真の直後なんかに、畳や絨毯を引っ掻いているアレです。
確かにこの爪とぎによって、猫の爪は常に(人間にとっては)過剰と思えるほどの鋭利さが維持されていきます。
でも、これが実は人間が行っている「砥ぐ」という行為とは異なった意味での行動である事は、猫好きの間でも50%も知られていないのではないかと思われます。

猫の爪は、鉛筆のキャップを重ねたような「層構造」になっていて、「爪とぎ」によって古く鈍化した爪が取り外され、その下から新品の尖った爪が現れるという仕掛けになっています。
その新品の爪が使い込まれて鈍化する頃には、ちゃんと次の鋭く尖った爪が出番を待っているのです。
なんてよく出来ている事でしょうか?

カッターナイフが実用化されたのはつい最近(1956年)の事です。
原始時代から近代にいたる1万年以上の時間、人間は「ワンタッチで切れ味の蘇る刃物」を思いつく事ができませんでした。
猫が猫の爪を獲得するまでをダーウィン的進化論で考えると、気の遠くなるような試行錯誤が必要になるはずです。
でも、猫が猫の爪を獲得するのに、試行錯誤を繰り返したという証拠はありません。

猫のヒゲ 爪よりもっと単純(そう)なものに猫のヒゲがあります。
体毛とは異なる太さと長さを持ち、体温の保持機能は無く、敏感な触覚として猫の行動全般をサポートしています。
獲物を前にするとヒゲも一斉に前方を向いて、とてもカワユイ事をご存じでしょうか?
毛の先を獲物に向ける事で感度を増し、目や耳からの情報を強力に補強しているに違いありません。
実は猫の顔をよく見ると、口ヒゲと同様の目的で生えている毛が他にもある事がわかります。
人間でいうところの「眉毛」の部分もそうですし、左右の頬にも1~3本づつ生えています。
更に前足の後ろ側、人間で言えば肘の内側にも、1~2本生えています。
そしてこれは、どうやらネコ族(トラやクーガー等)全般に共通しているようです。 (もしかしたら、ライオンは例外かもしれません。)

とても利にかなった配置だと思います。
これも、自然淘汰の結果なのでしょうか?
もし試行錯誤が繰り返され、その配置が生存に適ったものだけが良く生き残ったのだとすれば、なぜ今はそのような試行錯誤が自然界に見られないのでしょうか?
どういうメカニズムがあれば、最適なデザインに限られた時間内で到達し、適当なところで「打ち止め」にする事ができるのでしょうか?

私は「進化など無かった」と理解しています。
文明的なあなたには、無知蒙昧の典型みたいに感じられると思います。
でも、もう少しすれば次第に受け入れる人が増え、いずれは

「かつて人間は、進化論という迷信を科学と思いこんでいた」

という事が常識になる日も来ると思っています。
人類にとって、空前のパラダイムシフトとなるでしょう。
私が死ぬ前にその日が来れば嬉しいのですが、、、、?


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2009年12月28日

後講釈、できてますか?(9)

MA(=移動平均線)には様々な見方、使い方がありますが、今日は主に支持線・抵抗線としての見方・使い方について書いてみたいと思います。

デイトレーダーは5MA、10MA、20MA(21MA)、25MA等の短期間MAを使う事が多いです。
当日の値動きを占う上で、短期間のトレンドを参考にするのは当然の事と言えるでしょう。
その一方で、50MA、65MA、75MA、100MA、200MA等の長期間MAがどんなトレンドになっていようと、「今日1日だけで完結するトレード」にとっては、「関係無い」と言いきってしまっても良いと思います。
全然当日のトレードと関係のないMAをチャートに表示させておくだけでも
邪魔ですが、更に「株価がMAの上(下)だから、、」なんて事を売買の判断材料にしていると、何が何だか混乱してしまうでしょう。
但しそれは、MAと株価の距離が離れており、当日のローソク足がどんなに動いても到底MAに到達できそうもない日に限られます。
つまり、デイトレードにおいて普段は長期間MAを無視しても一向に構わないのですが、当日の値動きによってはMAに接触するほど長期間MAが株価に接近している場合は、むしろ短期間MAよりも重視する必要が出てくると言う事です。
支持線・抵抗線としてのパワーだけを比較すると、短期MAより長期MAの方が圧倒的に強力なのです。
例えば、
信越化学















上記のチャートで株価が(A)の部分にある時、その日どんなに動いても65MAには届きそうもありません。
こういう時は65MAの事は忘れていても(表示しなくても)問題ありません。
実際、株価も65MAの位置や傾きとは無関係に、下がる時は下り、上がる時は上がっています。
ところが、株価とMAが接近する(B)の位置関係になると、俄然65MAが上値抵抗線として意識されるようになり、実際に株価が65MAに押し戻される日が続いている事が見てとれます。
上値の重さが誰にも感じられるので、売買高まで抑え込まれているように見えます(C)。

65MAというのは、過去3ヶ月間の株価(終値)の平均値です。
そして、過去3ヶ月間の「典型的価格の推移」が65MAと見る事もできます。
65MAより株価が下にある時、65MAの位置は「理想の高値」です。
(言うまでも無く、65MAを意識していない人々にとっては65MAがどうなっていようと知った事ではありません。だからMAをテクニカル分析の材料に使うのであれば、できるだけ多くの人が意識しているMAを選ぶ事が基本となります。)
売りたい人は、現物を持っている人も空売りを目論んでいる人も、「あそこまで戻れば、ぜひ売りたい」と考えています。
しかし「あそこまで高くなったら買おう」なんて考えている人は殆どいません。
何しろ「高値の目安」とも言える水準ですから、なるべく安く買いたいという当たり前の心理が働けば、買いづらくなって当然と言えます。
売りたい人が沢山いて、買いたい人が少ないのであれば「下がる」のが道理というものです。
MAが上値抵抗線となる理由を文字で表すと、上記のようになります。

「MAの下で買ってはならない」

というのは「基本中の基本」です。
とは言え、当日の動きに関係ないほど遠ければ、その「限りに有らず」です。
そして、当日の動きに関係するほど近い時に限って「基本に従う方が無難」という事です。

とても基本的な事ですが、単に「MAの上で買い、下で売れ」という事を鵜呑みにしているより、このように参加者の心理を意識して理解する癖をつける事がテクニカル分析上達には大切であると思います。
さて、明日はいよいよ長期間MAをブレイクしてゴールデンクロスが実現するあたりの現象について考察してみたいと思います。
(それこそが今日の主題にするつもりだったのですが、、、、、。
ぜひ、今日の記事を参考に、あなたなりのゴールデンクロスの意味を考えておいて下さい。)



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2009年12月30日

後講釈、できてますか?(10)

前回の記事では、株価がMAの下にある時にはMAの位置は「理想の高値」として意識されるという事を書きました。
その為、株価がMAに接近するほど「売り手」が増えるのであり、言い換えれば「上昇する動きへの抵抗」として機能する事になります。
これをもっと単純に言うと「上値抵抗線」という事になる訳です。

一方、株価がMAの上にある時には、MAの位置は「下値の目途」に見えます。
株価がMAの上にあるのですから、(どちらかと言えば)そのMAに対して株価は上昇傾向にあります。
上昇傾向にある株なら、誰でも安いところで買いたくなります。
注目しているMAの少しでも上側なら「お買い得」なので「買い手」が多くなり、言い換えれば「下落する動きへの抵抗」として機能する事になります。
これをもっと単純に言うと「下値支持線」という事になる訳です。

MAの下と上で、手の平を返したように、働く力が全く逆になります。
日常生活では平均1000円のTシャツを買う場合、「980円なら安く感じて買い、1050円なら高く感じて買わない」という判断をしても全く問題はありません。
でも、トレードではそうした「やり易い事」が利益とは「真逆」を向いた行動となりやすい事を、理解しておく必要があります。
予習している時には「こうなったら買い」みたいに決めていたのに、いざその場面に遭遇すると、途端に怖くなって注文が出せなくなったりします。
それは、普通の人がトレードをしていく時には必ず経験する事です。
誰でも直感的に「損しそうだ!」と感じるような行動を起こす事には抵抗があります。 それでも毅然と実行できる人だけが収支を安定させる事が可能になります。

理論的にはMAには幅がありませんが、実際の相場ではある程度の幅を意識した方が現実に即したものになります。
MAに接近しただけで、人々の思いが交錯する為です。
気の早い人もいれば、のんびりした人もいるし、順張りが好きな人もいれば逆張がすきな人もおり、そうした思惑がぶつかり合って、どちらに分があるか判断が難しくなります。
だから、
信越化学















のように、MAに近いゾーンでは様子見に徹するのがお勧めです。
(表示は「移動平均エンベロープ±0.5%ですが、この程度のMAの幅を意識できるなら、無理にチャートに表示させる必要は有りません。)

この「MAの幅」はアナログな感覚であり曖昧なものですが、そこで行動を保留する分にはさほど問題にはならないはずです。
そして、このチャートのようにギャップアップでMAの幅を飛び越して寄りついた場合には、感覚的には「高いな~」と感じても、毅然と買えるようになって頂きたいと思います。
MAのブレイクだけを根拠に売買する事も可能ですが、このチャートのようにローソク足のパターン(ペナントの完成+右下がりトレンドライン上方ブレイク)と重なれば、より信頼性の高い「買いサイン」という事になります。
信越化学















このチャートは、65MAに加え、75MA(65MAより一般にはメジャー)、100MA(75MAと同等以上にメジャー)を表示させたものです。
65MA1本より、更に確信を強めてギャップアップの寄りつきを買いに行けると思います。

何種類もあるMAを全てチェックする事は、多数の銘柄を予習する上ではとても負担になります。
だから、予習の時にはせいぜい2~3本のお気に入りのMAを表示させれば十分で、ローソク足のパターン(支持線・抵抗線、ペナント、フラッグ、トレンドライン、ダブルトップ、ダブルボトム、、、等々)発見の方に力をいれる事をお勧めします。
そして「値幅縮小」している銘柄を見つければ、しばらくは毎日監視し続けます。
朝、気配値の段階でもできるだけチェックして下さい。
面倒臭い地味な作業ですが、それこそが自分をチャンスに遭遇させる可能性を高める行為であり、「デイトレーダーのお仕事」そのものであると言っても過言ではないと思います。

そして、例えばこの信越化学のようなローソク足のパターンを見つけたら、できるだけ多くの種類のMAも表示させてみて、ギャップアップした場合の優位性について、あれこれ考えておきます。
私がアンテナ買いした日、まだ上にメジャーなMAが控えていて、どちらかと言えば弱気になってもしかたない位置で引けました。
でも、それによって翌朝は間違い無く「4063」は寄りつき前から注目する事ができます。
間違い無く注目する事ができるなら、アンテナ買いなんてする必要は無く、お勧めもしませんが、いろいろ自分に有った方法を試しながら探して行くのも、悪い事ではないと思っています。


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2010年3月 1日

今日のチャート

デイトレの技法、予習が報われる証拠1
「キョウイチ!」
かどうかは知りませんが、こういうチャートに前日から目をつけておく事を
デイトレーダー生存率向上ブログ用語で「予習する」と言います。

デイトレの技法、予習が報われる証拠2
これなんかも、ほぼ同じパターンですね?

デイトレの技法、予習が報われるかもしれない銘柄?
これは、明日以降の注目銘柄のサンプル。
不発だからって文句はなしですよ。

不発上等!

空振り上等!


そんなので少しもめげない人種の事をデイトレーダーと言うのです。


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