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「本気を出す!」とは?(2)

普通「本気を出す」と言えば、「めったには無い事だけど、相応の見返りが期待できるので、全力を出してみる」といった感じだと思います。
或いは、「ここぞ!」という時に、真剣に自分の持てる能力(脳力と体力の両方)の全てを注ぎ込む事を「本気を出す」と言います。
人間の能力には素晴らしいものがありますから、「本気さえ出せば、大抵の事はなんとかなる」という経験則を持っている人も少なくないはずです。
また、今まで成功体験を多く経験してきた人ほど、「自分は、本気さえ出せば何でもできる」という思いが強いはずです。
医者とか弁護士とかエリートサラリーマンとか、偏差値の高い(=熾烈な競争に打ち勝ってきた)仕事についている人ほど、この傾向は強いはずです。
ところが「相場」に限っては、体力の有る無しは勿論、頭の良い悪いさえも直接的な相関は無いのです。
いくら今までは本気さえ出せば成功してきた人であっても、「相場」でも本気さえ出せば勝てるという保証はどこにもありません。
相場に参加してくる人の90%以上が損失を出して退場していくのは、能力や知識や努力が足りないのではなく(勿論、そういう事が原因の場合も有りますが、いい年した大人が90%もやられるというのは)、実はここの認識が甘すぎた、誤っていた結果なのです。
でも、なぜだと思いますか?

「英単語を覚える」とか「数学の問題を解く」とか「100メートルを速く走る」とか、殆どの事は何を頑張れば良いのかが初めから明らかです。
問題は、実際にどの程度頑張れるかにかかっていると言えるでしょう。
ところが「相場」は、「相場」を勉強しさえすれば勝てるという事にはなりません。
どんなに難解な金融数学を理解したとしても、過去の大物相場師の事についてどれだけ広い知識を得たとしても、それでトレードに勝てる訳ではありません。
また、例えば「損は早く切り、利はできるだけ伸ばせ」という教えを学んだ場合、なるほどその意味は直ちに理解できるし実行さえも容易に感じられるのですが、実際のトレードでその通りにすぐ実行できる人なんてまずいません。
本気を出そうにも、何に本気を出せば相場に勝てるのかについて誤認している人の方が遥かに多いのです。

なぜなら相場は、人間が赤ちゃんから成人になるまでの間に実体験として積み重ねて来た「常識」とは逆方向の思考が求められるからです。
例えば、

・誰でも、同じものなら安く買える事を望みます。「値下げ!」が大好きです。

・誰でも、急に値上がりすれば買い控えしたくなります。「値上げ!」は大嫌いです。

・誰でも損するのは嫌いで、少しでも損を回避できる可能性が有るのなら、それに賭けたくなります。先延ばしできるのに今すぐ損を確定するなんて、とても正気とは思えません。

・誰でも得するのは大好きです。その得が逃げて行く可能性があるのなら、できるだけ早くその得を確定したくなります。みすみす放置して利益を得る権利を失うなんて、とても正気とは思えません。

デイトレーダーの負け組とは? これらは、当たり前であり常識そのものですよね?
ところが「相場」では、これら全ては「ブタ組」に所属している事の証しなのです。

え?
何の事かわからない?
としたら、あなたはラッキーです。
次回の記事でご説明する事にしましょう。
(既にこのブログでは解説した事がある事柄ですので、気の短い方は、過去記事から答えを探してみて下さい。)



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