4月から始めたスイングトレードは、日経平均の足踏みでちょっと一休みといった感じです。
一旦は全ポジションを解消したものの、まだしばらくは稼げそうな気がしているのですが、どんなものでしょうか?
しかし私のスイング手法は「今が旬!」と言っている通り、賞味期限があり、いつかは止めるか、遥かに低い利益率でのんびり続けるか、あるいはもっと他の手法を取り入れて改善していくか、どこかで選択・決断が必要となります。
という事で、最近またスイング関連でBookOffで株本を買っては流し読みしていたのですが、その中でこの本は、全く意外!と言う他ない拾いものでした。
多分、定価の半値コーナーで売られていれば買わなかったでしょう。
こういうタイトル、こういうコンセプトで売られている本は沢山見てきましたが、あまり感心できる内容であったためしがありません。
でも「105円」だったので軽い気持ちで買い、買った事も忘れていて数日経って今日読んでみたのですが、意外や意外、なかなかの良書です。
「2年ちょっとで30万円を3億円にした」
というのは本当だと思いました。
なぜなら、この本で解説されている方法や考え方全てに本物らしい筋が一本通っているからです。
決してトリッキーな方法ではないし、私がペナント・ブレイクとかトレンドライン・ブレイクと読んでいるパターンを「もみ合い上(下)放れ」と読んで愛好するなど基本に忠実でありながら、デイトレとかスイングの枠に拘(こだわ)る事なく、短期間での効率的リターン獲得に徹した著者独特のトレードを編み出しています。
板だけ見て売買するスカルピングの天才の本とかと比べると、ずっと再現性も高いと思います。
「なるほど!」と感じ、今後自分のトレードにも取りこんでいきたい考え方などが沢山ありました。
勿論、この本を読めば誰でも3年で30万円を3億円にできる訳ではありません。
だから、アマゾンのレビューをみても酷評だらけです。
でも私は星5つです。
この値段(定価でも1300円)で、3年で資金を1000倍にしたトレーダーの体験記、注意点や手法の解説等が楽しく読めれば、100点満点で200点をあげても良いと思います。
ただ、これはどんな本にも言える事ですが、本のレベルからかけ離れて低いレベルの人が読んでも、何がなんだか、何も吸収する事ができない本だと思います。
デイトレかスイングトレかに関わらず、半年からできれば1年以上トレードの経験を積み、およそ何が重要で、何が重要でないかが分ってきた人でないと、この本の良いところが理解できないかもしれません。
まだ経験も知識も限られた初心者が読んでも、むしろ害の方が大きい可能性すらあります。
でも、その人も1回読んだら本棚にしまっておき、半年後、1年後と時間をおいて読み返せば、次第に理解できてくる事もあろうし、もしかすると幸運にも自分のトレードスタイル確立を早められるかもしれません。
もしこれが数万円するe-Bookであったなら「読者を選ぶ内容」という事でお勧めできませんが、中古なら1円(送料340円は別)で買えるのですから、トレードについて広く知識を求めているような方には強くお勧めです。
(補足1)
編集者の趣味もあって、この本は「くだけた読み物」という感じに仕上げられています。
でも、その雰囲気に同調していい加減に読んでも、いい加減な読書で終わってしまいます。
「真面目に読むに値する本」という前提で、しっかり読んで頂きたい本です。
(補足2)
この本の中には、ネットの有料情報サービス等の紹介もありますが、それらの有用性等については全く関知してませんので悪しからず。
(補足3)
この本は「こうやれば資金が1000倍にできます。」という趣旨ではなく、「私(=三村氏)は、こうやって資金を1000倍にしました。」という内容です。
だから、あなたがこの方法で資金を1000倍にできる訳ではありません。(ゼロにしちゃう可能性も有れば、10000倍にしちゃう可能性も無い訳ではありません。)
全てのトレーダーには個性があり、その個性に合う方法もあれば、合わない方法もあるからです。
あなたは、あなたに合った方法を、ひとつひとつ検証しながら組み立てていかねばなりません。
しかしその時、むやみに試行錯誤を重ねるよりは、先輩が稼いだ実績のある方法を順次検証して行った方が効率が良いに決まっています。
そういう意味で、105円で買った私は、とても良い買い物に思えた訳です。
いきなり上っ面だけマネして爆死しないよう、お気をつけ下さい。
(補足4)
この本を読み終わったら、アマゾンにあるレビューの全ても読んでみる事をお勧めします。
星1個とか2個とかのレビューを書いている人は、そもそもトレードにネガティブなイメージを持っていたり、妬みの強い性格で、トレードでは一生稼げるようにならないタイプの人たち。
星4個とか5個とかのレビューを書いている人は、トレードにポジティブなイメージを持ち、成功者との共感を大切にして自分も成長していくような、既に狼か、生き残ってさえいればいつかは狼になれるタイプの人たち。
さて、現在のあなたはどちらのタイプに近いのか?
何をどう勉強したり訓練したりするか以前に、トレードで成功したければどういう考え方(マインド)で生活していくべきか、その心の有り方を判定するリトマス試験紙として、ここに集められたレビューは必見です。
↑↑↑↑↑ いつも応援して下さって、ありがとうございます。





コメント (9)
自分もこの本は持ってますね。ブックオフで買いましたw
この本の後にもまだ何冊か出していてそれも持ってますよ。
個人的には株本としてはあんまり評価はしてませんけど。
理由はたかやん様と同じく初心者には害が多い内容と思いますね。
彼も冒頭で書いてますが、彼が相場を始めた時期が良かった事、そして本人は否定していながらも彼は天才型のトレーダーだと思うからですね。
そして、この本で一番大事な事は「はじめに」に全て書かれていますw
投稿者: 蘭丸 | 2009年6月21日 12:19
日時: 2009年6月21日 12:19
デイトレーダーが日本に何人いるのか知りませんが、その人数と同じ数だけ手法があり、勉強法があり、信条があり、収支履歴があります。
たとえ収支はマイナスでも、とても参考になる勉強法を実践している人もいれば、為になる信条を持っている人もいるに違いありません。
しかし、そんなものは求めてもきりが無く、且つまた、そういうものを求めていくのには人間の寿命は短すぎます。
でも、2年やそこらで資金を1000倍にした人の手法、勉強法、信条、収支履歴などは、チャンスがあれば誰でもぜひ見たいと思うでしょう?
とはいえ「価格は10万円です」と言われたら、殆どの人は尻込みするでしょう。私もそうです。
ところが、「400円です。」とかだったら、これは無条件に安いと思います。(私は105円で買いました)
今度は安すぎて、本来の価値をナナメに見てしまって見逃す危険があります。
>大事な事は「はじめに」に全て書かれています
私は、それだと多くの事を見逃すと思います。
たった数百円で買ったとしても、数万円出して買ったと自己暗示でも何でもかけて、真面目に隅々まで読んでほしいと思います。
確かに著者の三村という人は天才なんだと思います。
でも、この本を書いた当時は自分で自分が理解できてない状態で、自分の凄さも殆ど理解できていません。
だから、自分のトレードを文章で人に伝えようとして、一生懸命初歩的な事から説明しようという姿勢が読み取れます。
彼自身はその貴重さを過小評価していますが、凡人には100年かかっても到達できない「コツ」が、あちこちに書かれています。
そのコツを1個しか見つけられない人もいれば30個見つけれれる人もいるでしょうが、少なくともきちんと読んだ人には購入価格以上の価値をもらう事ができる本だと思います。
「時の相場に恵まれていた」
そういう考えもあるでしょうが、同じ時期にトレードした人の0.001%も、30万円を3億円にできた人はいなかったはずです。という事は、仮に「相場に恵まれていた」という事があったにしても、尚そこから学ぶべきものが多々含まれているはずではないでしょうか?
例えば私は今まで、
「マネックスナイターの買い付け未成立銘柄(P.131)」
なんてものに興味を持った事は無かったし、今後も一生気づかなかったと思いますが、もしかすると調べてみる価値のある情報なのかもしれません。
このように、著者三村氏の天才性は引き継げないとしても、その着眼点や戦法など、凡人でも利益に繋げられるヒントは沢山披露してくれています。
「具体的説明が足りない」
という人は、定価1300円の本に求めるモノが間違っているし、一生かかっても為になる本に出会えない危険を孕んでいます。
確かに上ッツラだけマネして大損する人もいないとも限らないとは思いますが、多分マネする度胸のある人なんて殆どいないし、もしいたら、いきなり勝てるかもしれないとさえ思います。
「どうせ、そんなに稼げっこないよ」
って、否定的な前提で読み、自分の方から著者との距離を置いてしまい、非現実的なトレードと決めつけてしまう読者が圧倒的に多いと推測します。
でも、資金を短期で1000倍にした達人としてリスペクトし、「学ばせてもらう」というつもりで読める人には、この本はきっと価値ある投資になると思います。
投稿者: たかやん | 2009年6月21日 15:55
日時: 2009年6月21日 15:55
たかやんさんお久しぶりです。
三村くんはSPA!で連載を持っていたこともあり結構な有名人で、この時期に紹介されているのがかなり意外な感じです。
個人的には小田原ドラゴンの挿絵が好きで、いまでもコメント記事とかがあると目を通してしまいますね。
最近見たのでは「ダイワボウとかシキボウとか、インフルエンザで暴騰した銘柄を冬に向けて仕込んだらいい」とか推奨銘柄コーナーでかなり適当なコメントをしていました。
(SPA!ではよく「カタカナ名前のIPO銘柄」を買っとけばいいということを連呼していました。)
前にこの本を読んだときは「損切りの重要性」について繰り返し書いていた印象を受けました。
たかやんさんは、三村くんのどんなところに天才をみたのでしょうか?
投稿者: f-hiyoshi | 2009年6月21日 19:14
日時: 2009年6月21日 19:14
>この時期に紹介されているのがかなり意外な感じです。
BookOffの105円コーナーで買ったのだから、かなり古い本という事になります。
インターネットとかビジネス関連では「新しさ」も必要な場合がありますが、「新しさ」とあまり関係ない本は105円でも、まだ読んでない良本が一杯有るはずです。
>三村くんのどんなところに天才をみたのでしょうか?
一杯あります。
また一つ例をあげると、
「高値で買ったものを更に高値で売り、更に勢いがあると見れば更に高値で買い戻す」
私がこういうトレードもできるようになったのは、トレードを開始して2年近くは経っていたと思います。
また、未だに「ストップ高寸前で買って持ち越し」の優位性は理解できていても実行できていませんが、そういうのも彼は自己のスタイルとして確立している様子です。
私は「本能を克服する為に」とか何とか自戒の念も込めて書いてきた事を、彼はそれらに気がつかないまま克服できているのかもしれません。
それだけでも、天才だと思います。
空売りはしない、とか、見るのは日足だけで、週足も月足も見ないとか、別に見習う必要が無いと思う事は「ふ~ん」と読み過ごせば良いのですが、「何か自分のトレードに取り入れられるものはないか?」という姿勢で読めば、上記の他にもいろいろ見つかると思います。
数万円なら勧めませんが、数百円なら、こりゃ絶対「買い」でしょう。
投稿者: たかやん | 2009年6月21日 19:55
日時: 2009年6月21日 19:55
懐かしいですねぇ。
株初心者の頃に持っていた一冊です。
書籍を整理した際に捨ててしまいましたが、良い本だったんですね。
もう一度読み直してみたくなりました。
内容はもうすっかり忘れてしまっていますね。
本の影響で「コロの朝」を見るのを習慣にしていたのを思い出しました。
ブックオフの100円コーナーでよく見かけるので、また買ってみようと思います。
投稿者: Maki | 2009年6月22日 20:20
日時: 2009年6月22日 20:20
初心者には害が多いと聞き、恐る恐る注文しました。
本が届くのが楽しみです。
たかやん様が紹介している本書は実際に成功した人の実話を知るチャンスだと思い注文しました。
本書に関してSAFETY JAPANで森永卓郎氏が随分酷評してましたが、私には無い着想の仕方や、実際に成功したやりかたが統計的に優位性があるのか調べてみる価値があると思っています。
S高の優位性という点については、需要があるにもかかわらず、供給をストップするので私も気になっていました。
どれだけコツを見つけられるかわかりませんが、何度も読み返してあれこれ考えてみたいと思います。
投稿者: 影虎 | 2009年6月23日 23:06
日時: 2009年6月23日 23:06
森永卓郎氏を私は全く評価してないんですが、彼に限らず
「株とかFXは百害あって一利なし」
みたいな事をいう人は常に少なからずいます。
それは、90%を超える「凡人」に対しては無難、且つ良心的なアドバイスでもあり、私もこれに目くじらを立てるつもりはありません。
しかし、トレードで稼ぐ事ができるようになった人からみれば、ちゃんちゃら可笑しいアドバイスにすぎません。
「トレードって、こんなに簡単に稼げるのか! じゃあ俺も全財産突っ込んで全力勝負だッ!」
みたいな人には結果的に「害のある本」という事になるのでしょうが、狼トレーダーに向かって真摯に研鑚を積んでいるような人なら、読んでおいて決して損は無いと思います。
まあ、それほど繰り返し精読するほどの事も無いとは思いますが、トレードに優位性のある思考、戦略について一つでも自分の為になる事が見つけられれば、こんな安い自己投資もまたと無いと思います。
投稿者: たかやん | 2009年6月24日 11:46
日時: 2009年6月24日 11:46
たかやん様、お世話になってます。
早速ななめ読みました。
あと5~6回は読み直す予定です(笑)
書いてある内容は凄くまっとうで逆に驚きました。
まるでラリーの本を読んでいるかのように思えます。
ラリーウィリアムズの短期売買法という定価で9800円もする本にマーケットの真実として2つだけの事を記されています。
真実1「終値が高値、または高値圏であるとき買い。終値が安値または安値圏であるとき、売り(値幅制限に達しているときは、その動きの継続性を確認すること)」
真実2「新高値は買い/新安値は売り」
でも、この真実に対する説明を理解したいのなら、三村氏の本を読んだほうが判りやすい気がします。
ジョン・J・マーフィーが45度線の重要性を指摘してますが、三村氏が軽いタッチで「僕の好きなチャート」に書いてました。
なぜ三村氏の本書がこれほどまでに大衆から理解されないのか?
逆説的なラリーの言葉を借りれば、「大衆のルール-それは消え去る為のルールである」ということかもしれません。
投稿者: 影虎 | 2009年6月24日 21:56
日時: 2009年6月24日 21:56
>なぜ三村氏の本書がこれほどまでに大衆から理解されないのか?
同じ1冊の本でも、読み手が100人いれば100通りの読後感があります。
読み手の知識、能力、技量、性格、生き方、、、
その全てが読後感を左右するからです。
どうせ読書するなら、得るモノが多い方が得ですよね?
そのコツは、少なくとも読み終わるまでは、内容に対してポジティブな姿勢で読む事。
別の言い方をすれば、著者をリスペクトする姿勢で読む事につきると思います。
読んだ後で「大した事ない」と感じたら、それはそれで仕方ないのですが、読む前から「疑念の塊」みたいな姿勢とか、「価格とかけ離れた過剰な期待感」で読めば、どんな本でも星1個に感じてしまうでしょう。
例えばこの本のカバーに「稼いだ秘術教えます」と書いてあるのですが、「秘術なんて嘘だった」みたいに感じてネガティブなレビュー書いてる人がアマゾンに散見されました。
トレードって、つまるところ買うか売るか待つかの3つに1つしか無いのですから、そういう意味では既に「秘術」なんて存在しないのです。
三村氏が2年で資金を1000倍にした方法を、三村氏が可能な限り解説してくれているのですから、実はこの本1冊トータルで「秘術」になっている訳です。
影虎さんは大丈夫なようですが、この記事に(補足4)を書き足してありますので、ぜひどうぞ。
駄目本を過大評価する必要は一切ありませんが、どうせ読書するからには、少しでも収穫の多い読み方をしないと損だと思います。
投稿者: たかやん | 2009年6月25日 00:08
日時: 2009年6月25日 00:08