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我流と基本(2)

基本とは、何を学べばよいのでしょうか?

私の考える基本なら、このブログを読んで下さい。
でも、基本はこれだけではありません。
サイトでも、書籍でも、e-Bookでも、セミナーでも、先輩からでも、、、
何でも、あなたが出会って、「へー」とか「ほー」とか少しでも感じるところがあれば、そこに「基本」はあります。
どんな基本に出会うかというのは、トレーダーの知識に対する貪欲さにもよるし、「」とか「タイミング」というのも少なからずあると思います。

最初の頃は、何が「正しい基本」で、何が嘘や間違いなのかはわかりません。
だから、いきなり飛びついてそのまま実戦に突入するのは勧めできません。
とりあえずは私の紹介している書籍等、いわゆる「
良書
」的なものを最低5冊、できれば10冊以上読んでほしいと思います。
そうすれば次第に、トレードの嘘と誠、使える情報と使えない情報を区別できる「」が養われていきます。

でも、例え100冊の良書を読破しても、それで安心してしまってはいけません。
どんな基本も、頭に入れただけでは、使える状態にまではなっていません。
これと思った基本に沿って、練習を繰り返す必要があります。
脳細胞の記憶領域に情報を格納しただけでは、ペーパーテストやクイズみたいなものには対応できても、人と競り合わねばならないような実戦的な事には、少しも役に立たないのです。

空手を習いに行けば、突きや蹴りの方法を基本から教えてもらえるでしょう。
でも、その知識だけで、いきなり誰かと戦う事はできません。
鏡の前で自分のフォームを確認したり、サンドバッグにパンチを繰り返し打ち込んで、知識を体で習得する期間が必ず必要です。
基本を習うのに使った時間の何千倍も練習に費やします。
そうして初めて、相手との対戦が可能になります。

トレードと空手を同様に考える必要はありませんが、人が知識として吸収したものを、実戦のレベルにもっていくというプロセスとして考えれば、殆ど全ての事で共通していると思います。
あらゆるスポーツがそうだし、職人もそうだし、料理でも編み物でも楽器でも、全て同じプロセスがあります。

白帯の初心者と、黒帯の有段者。
白帯の初心者は、みんな並んで掛声かけて、突きなら突き、蹴りなら蹴りを繰り返します。
この段階で「個性」なんて誰も評価してくれません。
みんなと違っているところがあれば、まずそれは「欠点」であり、上級者の指導に従って「矯正」し、みんなと同じ事ができるよう、更に練習する事になります。
しかし、初心者時代の苦しくも単調な練習に耐えて3~4年も経つと、相当な上級者になる事ができます。
上級者は基本を理解習得しており、基本を初心者に教える事ができます。
じゃあ、流派を一にする上級者が複数いれば、みんな同じ動きをするか?といえば、そんな事はありえません。
上級者が複数いれば、その人数分だけ異なったスタイルの空手が存在します。
同じ師の元で、同じ基本を、同じ時期に始めても、3年後にはそれぞれのスタイルを獲得するようになります。
人間に個性がある以上、これは自然な事です。

自己流から始めたら十年かかってもダメかもしれないものが、誰でも、遙かに短期で一定のレベルになれるのが「基本」というものの有難いところです。
そしてその基本を繰り返し練習する事で、やがて上級者になりますが、上級者の数だけ個性が存在するようになります。
この個性こそ、良い意味での「我流」というものです。
基本を学んでいない「自己流」とは区別されてしかるべきものです。

トレードも、まずは「基本」から。
何を基本に据えるか選ぶのは、トレーダーの仕事です。
そして、必ず必要なのが繰り返しの「練習」。
一旦は選んだ基本が、どうしても自分には合わないという場合も、練習の中からわかってきます。
だとしたら、別の基本と取り換える必要があります。
でも練習もしないで、結果がすぐ出ないとか、期待したほど効果が無いとか、次々と基本を取り換えていたら、いつまでも上級者には進めません。

トレードは、孤独なものです。
ついつい、自己流の泥沼に身を沈めていっても、自分で気づいて這い上がってこなければなりません。
何が正しくて、どこが間違っているのか解らなくなって、ブチ切れたくなる事もあるでしょう。
でも、それもこれもあなた自身が選んだ道なのだから、全てあなた自身で解決していかねばなりません。
真っ暗なトンネルの中で、どっちが出口なのかわからなくなったような時、すがるものがあるとすれば2つだけ。
一つ目は「基本」です。
1冊の本かもしれないし、どこかのサイトかも知れません。
そして、もう一つ頼りになるのが、実はマーケットそのものです。
あなたのトレードのどこが間違っているのか、マーケット以上の評論家はいませんから。
マーケットの声を聞く受信機が、トレード日誌です。
トレード日誌をしっかり書いている人は、いつでもどのトレードでも、マーケットからの評価を聞く事ができます。
そういえばトレード日誌も、「基本中の基本」でした。

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コメント (2)

Tea:

我流と基本シリーズ、とてもいいですね。
いつもためになる記事ありがとうございます。

本当に相場というものは、スポーツや武道、職人の道といったものと相通ずるものがありますね。
私は最近、受身の大事さを感じています。
受身をおろそかにしていると、大怪我をして試合に出れなくなってしまいます。
へたをすると選手生命を絶たれる(退場)なんてことも・・・。
上級者になっても、おろそかにしてはいけない基本だと思います。
私にとっての受身とは、損切りやポジションサイズといったリスク管理のことです。
初心者がまず学ぶべきものでありながら、地味でもあり、最初のうちはありがたみがわかにくいもののように思います。

確かに、攻撃と防御の両方を理解し、身につけておかなければならない事は、格闘技と共通してますね。

でもボクシングで、ノーガードでよそ見してたらどつかれる事は知っていても、マーケットにはノーガードでフラフラしてる人が一杯います。
マーケットもリングと同じ戦場であり、どう攻め、どう守るかの戦略がなければ、賞金をもらえるはずもありませんね。

コメント、ありがとうございます。
またお願いします。

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