よくスーパーに買物に行きます。料理が好きなので、材料を買うのも好きなのです。一週間に3回は行きます。(一応、妻帯者なんですけど。)
これくらい頻繁に通っていると、それぞれの商品の価格データベースが頭の中にできてしまい、その変動にも敏感になります。スーパーで最も価格変動の激しいもの(ボラティリティの高いもの)って、何だと思います?
私は「野菜」だと思います。きっと保存がきかない上に、天候・気候の影響をもろに受けるので、「供給」が安定しないからだと思います。
例えば万能ネギだと、だいたい「150円前後」という標準価格が頭の中で設定されているので、120円とかだったら、2~3束買いたくなってしまいますし(逆張りですね)、200円を超えてくると、買い控えて仕舞います。(信用取引ができないので、売るにも売れません。)
こういう感覚は「スーパーマーケットでのお買物」ではあって当然ですが、株式の「マーケット」では「マイナス」でしかありません。
「野菜」がいかにボラティリティが高いといっても、最近の白菜のように、生産過剰なら収穫前に廃棄されて供給量が制限される(最低価格の限界)し、逆にいかに生産量が少なくなったからといって、レタス1個500円になる事もまずありません。なぜなら、高すぎると、いかに供給が少なくなったといっても、「需要」も極端に少なくなるからです。(最高価格の限界) 「レタス依存症」なんて人はまずいませんから、500円のレタスを買うくらいなら、キャベツでもほうれん草でも、何か他の野菜で間に合わせる事が可能な訳です。
しかし「証券のマーケット」では、こうした最低・最高価格の限界というものが、無いに等しいのです。ところがつい、この無いものを有るように思考してしまうのが、人間の本能なのです。
まず株価というものは、もともと大して実態的な裏づけがありません。もしあるとしたら、こんなにPERがまちまちな訳がないですよね。人気があればどこまでも上るし、不人気なら、どんなに優良な経営状態であっても、ぜんぜんパッとしません。これだけでも、レタス感覚でトレードしたら、十分に「買ったら下がり、売ったら上がる」事を経験してしまうでしょう。
ところが、マーケットが恐ろしいのは、更にこれ以上に予想外の動きをする事です。
株には信用取引というものがあるので、株価が上ると「信用で売っていた人が踏み上げにあって、買い戻す」という現象が起こるため、更に上昇するという事が起こります。株価が下がると、「信用で買っていた人が投売りをする」という事が起こるため、更に下落するという事が起こります。この現象は「スーパーマーケット」では決して発生しないメカニズムに基づいているため、「トレード以外の人生経験」では決して対処できません。
こういう事が毎日のように起こっていますから、「消費者感覚に基づく予測」なんかに基づいて売買するなんて自殺行為に等しいと言えるでしょう。人間には「逆張り好き」な本能がありますから、そのまんまでトレードすれば必ず損するようになっているのです。
スイングトレードはともかく、デイトレにおいて「予測」は必要ありません。「これ以上は上る訳がない」と思って利確したところから更にグングン上がり、「これ以上の安値はない」と思って「ピクッ」と反発したところで買い、やっぱりそれはダマシに過ぎず、更にガンガン下がり続けるジェットコースターから降りられなくなったりします。
デイトレに必要なのは、「予測」なんかではなくてテクニカルの知識と、それから得られる「シグナルを守る規律」です。でも大半のデイトレーダーは、テクニカルの知識があるとしても(「テクニカルって何?」状態でトレードされている方に対しては「近い将来のご冥福をお祈りする」他ありません。アーメン。」)、シグナルを守る規律がありません。
「トレード以外の人生経験」が無意識のうちに規律違反を起こさせるのです。
「買えば下がる、売れば上がるの繰り返し」には、こういうメカニズムも働いている事を理解し、どう対処するかに対しても「明確な解答」を用意してからトレードに望むべきでしょう。生残りたければ。





コメント (1)
12月は初動に乗ろうとして高値づかみのジャンプキャッチをしてしまう事はよくありました。
トレードポイントを全く理解できていなかったためですね。
今は初動は高等技術と考えてあきらめております。
1月からは乗るポイントの視点を理解し、変えただけで楽に少ない損切りとトレンドに沿った値幅を得ることが出来るようになりました。
4月からは最小単位のトレードから前進できるようにがんばります
徐々にではありますが、たかやんさまのおかげで光が見えてきました。
本当にありがとうございます。
投稿者: M | 2007年01月21日 04:08
日時: 2007年01月21日 04:08